はじめによんでください

患者の語りの管理について:病いの語り批判序説

Critique for professional management onf one's illness narrative: Introduction to critical illness narrative studies

Nikolai Leskov, 1831-1895

池田光穂

患者の語りを解放しようとする臨床人類学 の企ては、えてして患者の語りの管理という新たな支配を生む (2000.03.16 M.ikeda)。

この指摘の最終目標は、やがて「病いの語り:批判」 として結実させる予定である。

Arthur Frank's "The Wounded Storytellor"(1995):傷ついた物語の語り手の章立ては以下のとおり(→リンク

アーサー・フランク(1996:177) は、病者の 語りを制御したり、語りそのものから、逆に患者の気持ちを忖度することを戒め、個人史や社会的文脈への注視を怠ってはいけないと、「病いの語り」について 正しく理解することへの注意を怠らない。

フランクは、病者の人たちが、自分たちの ステレオタ イプにあてはめて、病者役割を実践することへの危惧にも警鐘を与えている(1996:176-178)。

語りへの注視ではなく、病者の自己理解へ の内面への 注視が必要なのだ(1996:179)。

さて、アーサー・クラインマン『病いの語り』の章立ては以下 のとおりである。

このような作品の 批判をとおして、最終的に、「病いの語り:批判」へと議論は展開する予定である

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文献

その他の情報

Copyright Mitsuho Ikeda, 1999