かならず
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クラインマン『病いの語り』研究
Study on Arthur Kleinman's "The Illness Narrative," 1988.
池田光穂
患者の語りを解放しようとする臨床人類学
の企ては、えてして患者の語りの管理という新たな支配を生む(2000.03.16
M.ikeda)。
「フィールドワークの報告は間接話法で記
されているだけでなく,著者の言葉がフィールドの人々の言葉よりも優先される。数々の議論を呼び起こしたクラインマンの医療人類学的著作『病いの語り』で
さえ,患者の語り(ナラティブ)をパラフレーズしてしまっており,その過程で,それらを精神医学における病歴聴取の方法論的枠組みに押し込んでしまう傾向
が見られる」(スカルタン「人類学と語り」『ナラティブ・ベイスド・メディスン』斎藤清二ほか訳、p.232、金剛出版、2001年)。
まず、章立てから、
- 1.症状と障害の意味
- 2.病いの個人的意味と社会的意味
- 3.痛みの脆弱性と脆弱性の痛み
- 4.生きることの痛み
- 5.慢性の痛み――欲望の挫折
- 6.神経衰弱症――アメリカと中国における衰弱と疲弊
- 7.慢性の病いをもつ患者のケアにおける相反する説明モデル
- 8.大いなる願望と勝利――慢性の病いへの対処(コーピング)
- 9.死にいたる病い
- 10.病いのスティグマと羞恥心
- 11.慢性であること社会的文脈
- 12.疾患を創り出すこと――虚偽性の病い
- 13.心気症――アイロニックな病い
- 14.治療者たち――医者をするという経験の多様性
- 15.慢性の病いをもつ患者をケアするためのひとつの方法
- 16.医学教育と医療実践のための、意味を中心としたモデルのチャレンジ
リンク
文献
- The illness narratives: suffering, healing, and the human
condition / Kleinman―Basic Books, 1988
その他の情報
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Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099
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