異文化理解の基礎・文献リスト
Bibliography for learning Cultural Studies
in Transcultural Settings
異文化理解(いぶんか・りかい;Understanding of other cultures)とは、複数 の「文化」の概念を前提にして、自分のそれ(=文化)とは「異なる文化=異文化」を、理解した り、解釈したりしようとする努力のことをさす。(→「異文化理解」)
【ちゅうい!=注意!】このページに、いきなり飛び込んだ人は、このページからはじめると予備知識が不足していますので、まず「異文化理解の基礎」にお進みください。
第1の柱:文化概念の誕生とその変遷
【1】R・ウィリアムズ「文化の分析」『長い革命』若松繁信・妹尾剛光・長谷川光昭訳、 pp.43-69、ミネルヴァ書房、1983年[Williams, Raymond. 1965.The Analysis of Culture. in " The Long Revolution," pp.57-88. London: Penguin Books ]
上の文献が難しかった人は次の文献を読んでから、再挑戦してみましょう。原著も チェックしましょう。
【参考文献】
「CULTURE 文化」レイモンド・ウィリアムス『キーワード辞典』岡崎康一 訳、pp.104-112、東京:晶文社、1980年
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「culture 文化・カルチャー」レイモンド・ウィリアムズ『完訳・キーワード辞典』椎名美智ほか訳、Pp.83-89、平凡社、2002年[原著1983年版]
【2】太田好信「第2章 カルチュラル・スタディーズとの出会い」『民族誌的近代への介 入』、Pp.43-69, 人文書院、2001年(初出→太田好信「人類学/カルチュラルスタディーズ/ポストコロニアルモーメント、あるいは新たなる節合の可能性に向けて」『現代 思想』第24巻3号(1996年3月号)、pp.124-137、1996年)
【3】H・ガードナー「人類学──個別事例を越えて」『認知革命』佐伯胖, 海保博之監訳 、pp.215-24、産業図書、1987年
【4】C・ギアーツ「厚い記述──文化人類学の解釈学的記述をめざして」『文化の解釈学 I』吉田禎吾ほか訳、pp.3-56、岩波書店、1987年
【5】D・フリーマン「第一章 ゴールトンと優生学と遺伝決定論」「第二章 ボアズにお ける文化と遺伝」「第三章 文化決定論の船出」『マーガレット・ミードとサモア』木村洋二訳、pp.3-21、pp.22-38、pp.39-58、みす ず書房、1995年
【6】J・トムリンソン「文化帝国主義とは何か」『文化帝国主義』片岡信 訳、 pp.10-70、青土社、1993年
R・ロザルド「帝国主義的ノスタルジア」『文化と真実』椎名美智訳、pp.103- 132、日本エディタースクール出版部、1998年
アリエル・ドルフマンとアルマン・マラトゥール『ドナルド・ダッグを読む』山崎カヲル 訳、晶文社、1984年
米山俊直編『現代人類学を学ぶ人のために』世界思想社、1995年
【7】G・スピバック「マルチ文化主義の諸問題」『ポスト植民地主義の思想』清水和子・ 崎谷若菜訳、pp.107-120、彩流社、1992年
シドニー・ミンツ『甘さと権力』川北稔・和田弘光訳、平凡社、1988年/ Sweetness and power : the place of sugar in modern history / Sidney W. Mintz, Penguin (1986)
西川長夫・渡辺公三・ガバン・マコーマック編『多文化主義・多言語主義の現在 —カナ ダ・オーストラリアそして日本 』人文書院、1997年
【トピックス】文化概念を批判的に学ぶ人のための推薦書
※注意!※
これらの本が無条件に素晴らしいから推薦するという意 味ではなく、批判的論評に価する資料的価値のあるものであるという意味で読解に励んでいて欲しいのです。
Copyright Mitzu Ikeda, 2001-2017
[オリジナル・クレジット][科目分類]■ [時間割コード]■ [授業科目]異文化共生特別演習 I [科目コード]■ [授業題目]異文化理解の基礎 [担当教官]池田光穂 [開講年次]大学院・1年生 [学期]前期 [曜日]金 [時限]5および6 [選択/必修]選択 [単位数]2[年度]2001年度前期 ■ (池田光穂)※現在施行中の授業とはなんの関係もありません。