自分の複製を創らせようとする機能を目的 とした構造体のことで、リチャード・ドーキンス（1974）が提唱した概念（『利己的な遺伝子』）。 ドーキンスによると自然淘汰（natural selection）は、自分の子孫を増やすように進化させるという。遺伝子の複製率は、その遺伝子をもつ個体の適応度（＝環境に対する不利・有利の尺 度）に依存する。つまり、複製子の世代間における頻度の変化からその生物種の適応が説明されることになる。

詳しくは「利己的な遺伝子」参照。

リンク

• 包括適応度
• 進化的安定戦略
  

リンク（医療人類学関連）

• ローカル・バイオロジーズ
• 嬰児殺しと棄老に関する考察ノート
• ハーツォグ・ノート
• ︎自己剽窃▶︎反復と差異▶︎︎▶︎▶︎︎▶︎▶︎︎▶︎▶︎︎▶︎▶︎
  

文献

• ウィルソン『社会生物学（五）』（伊藤嘉昭監訳）、思索社、一九八四
• ブロイヤー『社会生物学論争』（垂水雄二訳）、どうぶつ社、一九八八
• 岸由二「社会生物学の二つの眺め」現代思想、十二巻一号、二四〇−二四八、一九八四
• 川本隆史「生命の科学と神話：ウィルソンの「社会生物学」の揺らぎ」理想、六三〇号、一六九−一七九、一九八五