かならず読んでく
ださい
ジェンダーとセクシュアリティの多元性:参考文献
Plural Genderism:
A Bibliography
《タイム誌》2014
年6月9日号
トランスジェンダー:ブレイクの兆し「アメリカの新しい市民権のフロンティア」(Tipping
Point)150万人のアメリカ人がトランスジェンダー意識をもつ?
Genderism is the cultural belief that gender is a binary, or that
there are, or should be, only two genders ― man and woman ― and that
the aspects of one's gender are inherently linked to the sex in which
they were assigned at birth - cited from Wiki, Genderism
ジェンダーとは社会的性別であり、生物学的性別であるセックスとは異なった概念である。
また身体観とは、その人が住んだり育ったりした社会や文
化により影響を受ける人びとの身体に関するイメージや感覚経験のことである。さて人類史の長いあいだジェンダーに影響をうけた身体観は、男のものか女のも
のか、いずれかものであると思われてきた。これを男女の二元論的区分と呼んでおこう。しかし現代では、ジェンダー/セックスにおけるクイア(LGBTQ
+)という第三のカテゴリーの登場以降、身体観を男女で分けることには限界が生じてきた。これは、セクシュアリティの経験の記述においても同様である。ま
た今日では身体観は社会文化的なものというよりも個々人のアイデンティティと深く関わるものであり文化による多様性に加えて、当事者たちの生活の歴史や日
々の経験の多様性を尊重するようになってきた。
クレジット:グローバル共生社会論2010
年 単元3★「ジェンダー・トラブル」のポータル・ページはこの行でリンクします!!!
- 佐伯順子『「男装と女装」の文化史』講談社、2009年
- 好井裕明編『セクシュアリティの多様性と排除』明石書店、2010年
- クレア・マリィ『「おネエことば」論』青土社、2013年
- Transgender
Health Bibliography & Resources
- ============
- ・ジェフリー ウィークス Jeffrey Weeks『セクシュアリティ』 (単行本 -
1996/4) [ISBN: 978-4309241807]
- ・加藤 秀一 (著), 海老原 暁子 (著), 石田 仁 (著)『ジェンダー (図解雑学)』
[ISBN: 978-4816339028]
- ・若桑 みどり (著)『お姫様とジェンダー:アニメで学ぶ男と女のジェンダー学入門』
(ちくま新書) [ISBN: 978-4480061157]
- ・加藤 秀一 (著)『ジェンダー入門:知らないと恥ずかしい』[ISBN: 978-4023303737]
- ・伊藤 公雄 (編集), 牟田 和恵 (編集)『ジェンダーで学ぶ社会学』 [ISBN:
978-4790712152 ]
- ・上野 千鶴子、宮台 真司、斎藤 環、 小谷 真理『バックラッシュ! なぜジェンダーフリーは叩かれたのか?』[ISBN:
978-4902465099]
- ・江原 由美子 山田 昌弘『ジェンダーの社会学入門』 (岩波テキストブックスα)
[ISBN: 978-4000280488]
- ・レイウィン コンネル、Raewyn Connell、 多賀 太『ジェンダー学の最前線』
(SEKAISHISO SEMINAR) (単行本 - 2008/7)[ISBN: 978-4790713425]
- ・伊藤 公雄、国信 潤子、 樹村 みのり『女性学・男性学:ジェンダー論入門』
(有斐閣アルマ) 2002/2)[ISBN: 978-4641121416]
- ・天野 正子、伊藤 るり、井上 輝子、 伊藤 公雄『女性史・ジェンダー史
(新編 日本のフェミニズム) 』- 2009/2)[ISBN: 978-4000281454]
- ・田崎 英明 (著) 『ジェンダー/セクシュアリティ (思考のフロンティア)』[ISBN:
978-4000264334]
- ・アードナー、エドウィン他『男が文化で、女は自然か?:性差の文化人類学』(山崎カヲル監訳)晶文社、1987年[ISBN:
978-4794936936]
- ・石原明、大島俊之(編)『性同一性障害と法律 : 論説・資料・Q&A』晃洋書房、2001年[ISBN:
978-4771012288]
- ・伊藤悟、虎井まさ衛(編)『多様な「性」がわかる本 : 性同一性障害・ゲイ・レズビアン』高文研、2002年[ISBN:
978-4874982914]
- ・上野千鶴子『生き延びるための思想:ジェンダー平等の罠』岩波書店、2006年[ISBN:
978-4000221511]
- ・大島俊之(編)『性同一性障害と法』(神戸学院大学法学研究叢書 ; 11)日本評論社、2002年[ISBN:
978-4535058125]
- ・落合恵美子・山根真理・宮坂靖子(編)『アジアの家族とジェンダー』勁草書房、2007年[ISBN:
978-4326648740]
- ・加藤秀一他(編)『フェミニズム・コレクション』第1巻、第2巻、第3巻、
勁草書房、1993年[第1巻 ISBN: 978-4326698165, 第2巻 ISBN: 978-4326698172,
第3巻 ISBN: 978-4326698189]
- ・工藤正子『越境の人類学:在日パキスタン人ムスリム移民の妻たち』東京大学出版会、2008年[ISBN:
978-4130563031]
- ・窪田幸子・八木祐子(編)『社会変容と女性:ジェンダーの文化人類学』ナカニシヤ出版、1999年[ISBN:
978-4888484701]
- ・篠原駿一郎、 浅田淳一(編)『男と女の倫理学 : よく生きるための共生学入門』ナカニシヤ出版、2005年[ISBN:
978-4888489379]
- ・須藤健一・杉島敬志(編)『性の民族誌』人文書院、1993年[ISBN: 978-4409530146]
- ・田中雅一・中谷文美(編)『ジェンダーで学ぶ文化人類学』世界思想社、2005年[ISBN:
978-4790710967]
- ・虎井まさ衛『トランスジェンダーの時代 : 性同一性障害の現在(いま) 新装版』
十月舎、2003年 [ISBN: 978-4434028397]
- ・土場学『ポスト・ジェンダーの社会理論』青弓社、1999年[ISBN: 978-4787231642]
- ・永井暁子、松田茂樹(編)『対等な夫婦は幸せか』勁草書房、2006年[ISBN:
978-4326648764]
- ・西川祐子・荻野美穂(編)『共同研究 男性論』人文書院、1999年[ISBN:
978-4409240618]
- ・バトラー、ジュディス『ジェンダー・トラブル : フェミニズムとアイデンティティの攪乱』竹村和子訳、青土社、
1999年[ISBN: 978-4791757039]
- ・伏見憲明『同性愛入門 ゲイ編』 (2003)[ISBN: 978-4939015489]
- ・伏見憲明『ゲイという「経験」 増補版』ポット出版、2004年[ISBN: 978-4939015601]
- ・マッキー、ヴェラ『グローバル化とジェンダー表象』シリーズ国際ジェンダー研究「国際ジェンダー研究」編集委員会、2003年
[ISBN:
978-4275019677]
- ・ミード、マーガレット『男性と女性:移りゆく世界における両性の研究(上・下)』(田中寿美子・加藤秀俊訳)東京創元社、1961年
[上巻 ISBN: 978-4488006631, 下巻 ISBN: 978-4488006648]
- ・三橋順子『女装と日本人』講談社、2008年[ISBN: 978-4062879606]
- ・森村明生、松沢 呉一、ポール ネルム『英語で新宿二丁目を紹介する本』ポット出版、2007年[ISBN:
978-4780801163]
- ・米沢泉美『トランスジェンダリズム宣言 : 性別の自己決定権と多様な性の肯定』社会批評社、2003年[ISBN:
978-4916117557]
大阪大学コミュニケーションデザイン・センター提供:「ジェンダーとセクシュアリティの多元性」文献:2009年12月14日 作成者:常田夕
美子 に池田光穂が加筆しています(2014年5月)
●こころの科学と女のセクシュアリティ 女のセクシュアリティと欲望を理解する上で女の概念は極めて重要である。フロイトのリビドー発達論で
は、女は性欲動の対象とされており、その結果フェミニスト精神分析にはさまざまな解釈が生じた。しかしフロイトはその理論において男女のセクシュアリティ
の非対称性によりも、性的な発達には多様なあり方があり、共通の困難を克服した後の人間の生き方には多様な広がりがあること指摘している。フロイトは、男
女には両性的な身体的性質があり、彼らの欲望には多形倒錯的素質、すなわち人間そのものではなく、むしろ身体のパーツや物質やシンボルにすら性的興奮を覚
え、それが各人が生きるため重要なエネルギーの要素になるという複雑な過程を指摘している。フロイトの理論はさまざまな論争を経て、20世紀後半にジャッ
ク・ラカン影響をうけて現代社会を考察する理論にまで発展した。ファロセントリズム(男根中心主義)は男根(ペニス)という言葉が使われて聴いた人の誰し
もが最初は驚くだろうが、家父長制のなかにみられる男性性の優位性や女性性の不在(あるいは欠損)をあらわし、男女間の権力の不平等や男による女の支配と
いう厳然たる事実を説明するために考案された理論用語である。
コミュニケーションデザイン科目「グローバル共生社会論2010年」
関連リンク
Copyright TOKITA Yumiko & Mitzub'ixi, 2010-2014
池田蛙
授業蛙 電脳蛙 医人蛙 子供蛙