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ジェンダーとセクシュアリティの多元性:参考文献

Plural Genderism: A Bibliography



《タイム誌》2014 年6月9日号

トランスジェンダー:ブレイクの兆し「アメリカの新しい市民権のフロンティア」(Tipping Point)150万人のアメリカ人がトランスジェンダー意識をもつ?

Genderism is the cultural belief that gender is a binary, or that there are, or should be, only two genders ― man and woman ― and that the aspects of one's gender are inherently linked to the sex in which they were assigned at birth - cited from Wiki, Genderism

ジェンダーとは社会的性別であり、生物学的性別であるセックスとは異なった概念である。 また身体観とは、その人が住んだり育ったりした社会や文 化により影響を受ける人びとの身体に関するイメージや感覚経験のことである。さて人類史の長いあいだジェンダーに影響をうけた身体観は、男のものか女のも のか、いずれかものであると思われてきた。これを男女の二元論的区分と呼んでおこう。しかし現代では、ジェンダー/セックスにおけるクイア(LGBTQ +)という第三のカテゴリーの登場以降、身体観を男女で分けることには限界が生じてきた。これは、セクシュアリティの経験の記述においても同様である。ま た今日では身体観は社会文化的なものというよりも個々人のアイデンティティと深く関わるものであり文化による多様性に加えて、当事者たちの生活の歴史や日 々の経験の多様性を尊重するようになってきた。

クレジット:グローバル共生社会論2010 年 単元3★「ジェンダー・トラブル」のポータル・ページはこの行でリンクします!!!



大阪大学コミュニケーションデザイン・センター提供:「ジェンダーとセクシュアリティの多元性」文献:2009年12月14日 作成者:常田夕 美子 に池田光穂が加筆しています(2014年5月)

●こころの科学と女のセクシュアリティ 女のセクシュアリティと欲望を理解する上で女の概念は極めて重要である。フロイトのリビドー発達論で は、女は性欲動の対象とされており、その結果フェミニスト精神分析にはさまざまな解釈が生じた。しかしフロイトはその理論において男女のセクシュアリティ の非対称性によりも、性的な発達には多様なあり方があり、共通の困難を克服した後の人間の生き方には多様な広がりがあること指摘している。フロイトは、男 女には両性的な身体的性質があり、彼らの欲望には多形倒錯的素質、すなわち人間そのものではなく、むしろ身体のパーツや物質やシンボルにすら性的興奮を覚 え、それが各人が生きるため重要なエネルギーの要素になるという複雑な過程を指摘している。フロイトの理論はさまざまな論争を経て、20世紀後半にジャッ ク・ラカン影響をうけて現代社会を考察する理論にまで発展した。ファロセントリズム(男根中心主義)は男根(ペニス)という言葉が使われて聴いた人の誰し もが最初は驚くだろうが、家父長制のなかにみられる男性性の優位性や女性性の不在(あるいは欠損)をあらわし、男女間の権力の不平等や男による女の支配と いう厳然たる事実を説明するために考案された理論用語である。

コミュニケーションデザイン科目「グローバル共生社会論2010年

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