認知症コミュニケーション(2016年版)シナリオ(A):01
「1971年、ある晴れた早春の日の出来事です。その朝、私は夫と二人で、ボストンの南にある小さな海岸沿いの町をドライブしていました。そし て、目指していたいつものカフェの前に、駐車スペースを見つけました。そのカフェで私たちはいつも、チャウダーやアサリのフライ、大きなアイスティーなど を分け合いながら、将来の夢を語り合っていたものです。
私が「あら、そこの駐車スペースのメーターにはまだお金が入っているわ」と言うと、夫はサングラス越しに、「よかったね、でも僕のメーターには もう残りが少ないようだよ」と言ったのです。ですが、そのときの私には、その意味がよくわかりませんでした。というよりは、四人目の子を身ごもっていた私 は、夫の言った意味を、どこかでわからないふりをしていたのかもしれません。
ときどき夫が近所の人の名前を思い出せなかつたり、頼んだ買い物を忘れたり、車の鍵の設置を間違えたりすることには気がついていました。でも、
それらはたわいのないことだと感じていたように思います。それに、夫は広告関係の仕事をしていたのでいろいろな車を運転しなければいけなかったし、何より
もすごく忙しい人でしたので、いちいち細かいことには気が回らないのは当然だ、ぐらいに思っていました」。
シナリオリンク:【ちゅうい!】 それぞれのシナリオに基づく討論と予復習をしないと先に進んでもPBL学習の効果が期待できません。
シナリオファイル(pdf):【ちゅうい!】 それぞれのシナリオに基づく討論と予復習をしないと先に進んでもPBL学習の効果が期待できません。
リンク
文献
Copyright Mitzub'ixi Quq Chi'j, 2016
Do not paste, but
[Re]Think our message for all undergraduate
students!!!