認知症コミュニケーション(2016年版)シナリオ(A):07
「アルツハイマー病患者は、外界からの刺激を処理する脳の領域が、器質的に変化するということを覚えておいてください。たとえば「骨付きラム肉 を買ってきたのだけれど、夕食に食べる?」といくらあなたがはっきり言おうとも、患者は、「おねむになったけど、優勝した?」とか、「寝つきに願ってたけ ど、優勝だべ?」としか聞こえず、なぜあなたが返答を待っているような顔つきで目の前に立っているのか、不思議に思うことでしょう。
もし患者が、あなたの言っていることに理解を示さないようでしたら、コミュニケーションがとれないもどかしさを軽減するためにも、文章を単純な ものにして言い換えたり簡単な言葉に差し替えたり、視線を合わせたりしてください。言葉を処理するには、以前に比べはるかに時間がかかるので、気長に待っ てあげてください。ただこの処理能力もいつかはまったくなくなり、あなたの言うことを全然理解できない状態になることも知っておいてください。
もっと複雑なことに、彼らは言葉を見つけようとしていたり、明らかに間違った言葉を使って話しているときでも、完全にわかっている場合があるこ とです。またその反対に、普通に話すことができる患者でも、言われていることをまったく理解していない場合もあります。
結論から言えば、患者は言葉を理解していると仮定して、会話の輪の中に常に入れることです。どんなに興味なさそうにしていたり、変なことを口
走ったり、かみ合わないようなことを言ったり、あるいは論理的でなかったとしても、患者が家族や社会の一員であり、大切な人であることを認めることが大切
です」。
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