認知症コミュニケーション(2016年版)シナリオ(A):03
「精神病院やナーシングホームで他の認知症の人たちと一緒にいれば良くなるという病院のソーシャルワーカーの忠告には、耳を貸さないことにしま した。私は当時、夫が病院やナーシングホームにいる他の認知症の人たちとコミュニケーションをとれるとは信じていませんでしたし、また私と家にいれば、あ るレベルでは夫とわかり合えると思っていました。それは言葉や認知的なものではなく、もっと感情的な面で夫とはまだ結ばれていると感じていましたし、一緒 にいることによって、夫の毎日の生活を、少しでもおびえやフラストレーションの少ない楽なものにしてあげられると思う気持ちからでした。
私はとりあえず二つの表を作りました。1つには、私の努力でなんとかなる、改善できると思えるもの、そしてもう一つには、私がどんなことをして も無理だろうと思えることを書き留めたのです。「行動範囲を広げること」や「1日に1回は笑うこと」は最初の表に、また「一言葉がまた話せるようになる」 や「庭いじりをする」などは2つめの表に書き込みました。最終的にはこの表もノート1冊分になりました。
はじめのころの表のいくつかを実行してみると、夫の笑顔と家庭の平穏が、どれだけ家族にとって大きな意味のあることなのかがわかりました。私
は、隅にうずくまり絶望にくれて日を終わるのではなく、1日の最後は笑って過ごそうと決意をしたのです」。
シナリオリンク:【ちゅうい!】 それぞれのシナリオに基づく討論と予復習をしないと先に進んでもPBL学習の効果が期待できません。
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