はじめによんでください

SNS倫理

Social Network Service Ethics, SNSE

池田光穂


ここで議論するのは、インターネットにおけるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)における、適正な共存に関する、いわゆる一般論です。

インター ネット倫理という領域がありますが、それを学生に教えますが、その際に 重要なことは、(1)ネットの作法やあるべき論(Sollen)の他に、 (2)脱法や違法も含めてコンプライアンスから逸脱する事実や現実(Sein)がインターネット利用 にはつきものだという、2つのことと、その峻別につい て教える必要があるということです。

したがって、シェアしてほしくない情報やリンクがある場合は、その旨をメッセージに書く他に、実際に、リンクできないような措置を講じておくことが、投稿 者にとって守るべき自己ルールになります。

ネットの設定でそれができないようになっている場合には、提示したい主張を含めて、一般化して「〜のような話」として原理原則論を話題提供されたほうが、 よろしいでしょう(→「よいページ・わるいページ?」「デジタル・メディアの理解」「炎上をさせない14 の教え」)

私は、学生にはつね に指導していますが、個別相談などの投稿では、本人ならびに開示される内容のプライバシーが守られるように、SNSを利用する時には配 慮するようにしましょう。また、異変を感じた場合は、コピーをとってから、スレッド全体を削除されるほうがよろしいです。

※文中の
Sollenとはもともとドイツ語で、英語の〜すべき(must)に相当することばです。だから 「あるべき論」と表現しています。それに対してSeinとは、存在や〜がある(be)の意味で、実際の姿の ことを意味しますので「事実や現実」のことをさしています。 このように、指し示す用語が、あるべきことに関する議論なのか、問題があろうがなかろうが現実にある事実に関する議論などを区別して話し合うと、無意味な 意見の対立を回避することができます(→「クリ ティカル・シンキング」"On Critical Thinking")

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