かならずよんで ね!

ブレンディッド教育の実践哲学

Innovative Pedagogy: An another way to the transferrable higher capability

池田光穂

このページの制作目的は、教育の世界にクレイトン・ クリステンセンの「破壊的イノベーション」の概念を導入し、従 来の教育の頭の固い古臭い考え方から脱却することである。クリステンセンには、共著で『教育 ×破壊的イノベーション : 教育現場を抜本的に改革する』 櫻井祐子訳,翔泳社, 2008年、というのがあるし、クリステンセンの刺激を受けて書かれた、コロナパンデミックの時代には、とても重要な マイケル・B.ホーン, ヘザー・ステイカー『ブレンディッド・ラーニングの衝撃:「個別カリキュラム×生徒主導×達成度基準」を実現したアメリカの教育革命』小松健司訳,教育開 発研究所, 2017年、という書物がある。

『ブレンディッド・ラーニングの衝撃』である

序章
・1章 ブレンディッド・ラーニングとは何か?
・2章 すべての教室がブレンディッド・ラーニングに代わるべきか?
・3章 まず目標となるスローガンを掲げよう
・4章 イノベーションを起こす組織
・5章 生徒の動機づけ
・6章 教師の役割
・7章 オンラインコースと設備機器の設計
・8章 ブレンディッド・ラーニングモデルの選定
・9章 学校文化の重要性
・10章 成功への途
・11章 結論
★マイケル・B.ホーン ら『ブレンディッド・ラーニングの衝撃』(序章〜3章)を読む(01Mhorn_staker_bended2017.pdf
1.破壊的イノベーションのパターン
2.破壊的イノベーションとオンライン学習
3.工場型モデルの教育
4.学習者中心の学習
5.学校制度が転換点にさしかかっている理由
6.ブレンディッド・ラーニング専門家の育成
7.本書から学ぶこと

重要用語の定義/ブレンディッド・ラーニングのモデル分類
第1章 ブレンディッド・ラーニングとは何か?
★マイケル・B.ホーン ら『ブレンディッド・ラーニングの衝撃』(序章〜3章)を読む(01Mhorn_staker_bended2017.pdf
第I部 理解

第1章 ブレンディッド・ラーニングとは何か?
1.1.オンライン学習の急速な普及
1. 2.ブレンディッド・ラーニングの見分け方
1. 3.ブレンディッド・ラーニングのモデル分類
1. 4.ブレンディッド・ラーニングのモデルを組み合わせる
第2章 すべての教室がブレンディッド・ラーニングに代わるべきか?
★マイケル・B.ホーン ら『ブレンディッド・ラーニングの衝撃』(序章〜3章)を読む(01Mhorn_staker_bended2017.pdf
2.1.ハイブリッド理論
2. 2.ハイブリッド理論と自動車業界
2. 3.破壊的イノベーションへの引き延ばし
2. 4.ブレンディッド・ラーニングは破壊的イノベーションか?
2. 5.ハイブリッド型ブレンディッド・ラーニング
2. 6.破壊的イノベーション型ブレンディッド・ラーニング
2. 7.初等中等教育の変革を予測する
2. 8.学校の未来

第3章 まず目標となるスローガンを掲げよう
★マイケル・B.ホーン ら『ブレンディッド・ラーニングの衝撃』(序章〜3章)を読む(01Mhorn_staker_bended2017.pdf
第II部 起動 第3章 まず目標となるスローガンを掲げよう

3.1.過重装備の代替策
3. 2.課題の特定と目標の設定
3. 3.持続的モデルと破壊的モデルのどちらを優先すべきか
3. 4.中核的な機会を把握する方法
3. 5.非消費領域における機会を捉える方法
第4章 イノベーションを起こす組織
★★マイケル・B.ホーンら『ブレンディッド・ラーニングの衝撃』(4章〜6章)を読む(02Mhorn_staker_bended2017.pdf

4.1.チーム編成の枠組み
4. 2.ブレンディッド・ラーニングチームの学校現場での適用
4. 3.複数のチーム形態を併用
4. 4.誤ったチーム編成の代償

第5章 生徒の動機づけ
★★マイケル・B.ホーンら『ブレンディッド・ラーニングの衝撃』(4章〜6章)を読む(02Mhorn_staker_bended2017.pdf
5.1.学習意欲の重要性
5. 2.生徒の「やるべき課題」
5. 3.課題の構造
5. 4.生徒の課題を充足する
5. 5.何をどのように組み合わせるか
5. 6.生徒の課題解決に果たすブレンディッド・ラーニングの役割
5. 7.生徒にやるべき課題を変更させる危険性
第6章 教師の役割
★★マイケル・B.ホーンら『ブレンディッド・ラーニングの衝撃』(4章〜6章)を読む(02Mhorn_staker_bended2017.pdf

II部 設計 第6章 教師の役割

6.1.生徒目線から教師の役割を設定する
6. 2.教師目線から教師の役割を設定する
6. 3.生徒・教師の両方を満足させる
第7章 オンラインコースと設備機器の設計
★★★マイケル・B.ホーン ら『ブレンディッド・ラーニングの衝撃』(7章〜8章)を読む(03Mhorn_staker_bended2017.pdf

7.1.製品のアーキテクチャとインター フェイス
7. 2.パソコンのアーキテクチャの変遷
7. 3.相互依存パッケージ型vs.モジュール組立型オンライン教材
7. 4.統合パッケージ型vs.モジュール組立型OS
7. 5.統合パッケージ型vs.モジュール組立型の教室設計
7. 6.戦略を環境に合わせる
第8章 ブレンディッド・ラーニングモデルの選定
★★★マイケル・B.ホーン ら『ブレンディッド・ラーニングの衝撃』(7章〜8章)を読む(03Mhorn_staker_bended2017.pdf

.1.ブレンディッド・ラーニングのモデ ルを課題の種類に合わせる
8. 2.ブレンディッド・ラーニングのモデルをチームのタイプに合わせる
8. 3.ブレンディッド・ラーニングのモデルを期待する生徒体験に合わせる
8. 4.ブレンディッド・ラーニングのモデルを教師の役割に合わせる
8. 5.ブレンディッド・ラーニングのモデルをスペースに合わせる
8. 6.ブレンディッド・ラーニングのモデルをネット接続機器に合わせる
8. 7.選択肢に優先順位をつけて判断する
8. 8.複数モデルの導入へ
第9章 学校文化の重要性
★★★★マイケル・B.ホーンら『ブレンディッド・ラーニングの衝撃』(9章〜11章と残り)を読む
04Mhorn_staker_bended2017-2.pdf

第IV部 実装 第9章 学校文化の重要性

9.1.文化とは何か?
9. 2.子どもたちに対する文化の力
9. 3.学校における文化の力
9. 4.文化を醸成する方法
9. 5.ブレンディッド・ラーニング実践校における校風の力
9. 6.手遅れということはありません
第10章 成功への途
★★★★マイケル・B.ホーンら『ブレンディッド・ラーニングの衝撃』(9章〜11章と残り)を読む
04Mhorn_staker_bended2017-2.pdf

10.1.仮説指向計画法
10. 2.最初にあるべき結果を想定する
10. 3.仮説をリストアップする
10.4.よりよく知るために計画を実行する
10. 5.計画を前進、変更それとも棚上げすべきか?
第11章 結論
★★★★マイケル・B.ホーンら『ブレンディッド・ラーニングの衝撃』(9章〜11章と残り)を読む
04Mhorn_staker_bended2017-2.pdf

11.1.時間をかけて実行する
11. 2.ブレンディッドはチームスポーツ
11. 3.理解、動員、設計、そして導入

クレイトン・クリステンセン 破壊的イノベーションとパラダイムが衝突するとき

参照:「教育と破壊的イノベーション

● リヴァース・イノベーション(Reverse innovation)の原理からみると……

リヴァース・イノベーションの原理からみると、教育 における破壊的イノベーションは以下の3つの要素にまとめられる。

教育におけるリヴァース・イノベーションの発想と は、「大学教育の改革のキモは、他のライバルの大学の一流校から学ぶのではなく、下 流と思われている教育現場での『素敵な改革』から学ぶ」ということだ。

これにデザイン・シンキングのアイディアを重ねる と……

● 教育「市場」をイノベーティブにするために

顧客(学生と学費を出してくれる保護者・親権者)に 対する「正しいイメージ」をもつ。そして顧客に対する正しい「コミュニケーション回路」 をもつ。そして、顧客にニーズをつねに満たす「デザイン思考」をも つ。

● クレイトン・クリステンセン, マイケル・ホーン, カーティス・ジョンソン『教育×破壊的イノベーション : 教育現場を抜本的に改革する』 櫻井祐子訳,翔泳社, 2008年。

「学校教育をめぐるさまざまな問題、満たされない ニーズ、局所的に起こっているイノベーション、それらをすべて「破壊的イノベーション理論」で見事に体系づけ、説得力のある説明を与える」とNIIの CiNiiは紹介する。本書の各章の成り立ちは次のようなものである。

「日本語版刊行にあたって」より――クレイトン・ク リステンセンは次のように言う(アマゾンより)※ただし改行は省略した。

「日本企業が1970年代と80年代にアメリカの競 合企業を追い抜いていた理由として決まって挙げられるのが、日本の人口はアメリカの四割でしかないのに、数学、科学、工学を学ぶ生徒がアメリカの四倍もい るという説だった。/しかし日本が繁栄を遂げると興味深いことが起こった。理工系志望の学生や、理工系の学位を取得する学生の割合が、この20年にわたっ て低下しているのだ。なぜこんなことが起こったのだろうか?/日本で理工系学生が減少しているのは、日本の教育制度のせいではない。だがこの傾向に歯止め をかけるには、教育制度が解決の一翼を担わなければならない。これを変えるのはたやすいことではない。しかし何十年もの間、日本の成長の大きな推進力だっ た「破壊的イノベーション」が、いまひとたび助けとなって道を切り拓いてくれるだろう。本書の目的は、なぜ学校が生徒に自発的動機づけを与えるような方法 で科目を教えることができないのか、どうすればこの状況を変えることができるのかを説明することにある。ここで紹介する事例研究や分析のほとんどがアメリ カでの経験をふまえたものだが、教訓は日本にも通じるはずだ。/本書の理論が日本のすべての関係者に、問題に取り組むための共通の枠組を与えることを、そ してそれによって日本の教育制度の改善と、ひいては日本の構造自体の強化を図るための、常識に反するようにも思われる措置について、関係者が一丸となって 共通の結論に到達できることを、われわれは何にも増して願っている」

次に紹介するのは、先の本の共著者マイケル・ホーン が加わる、 マイケル・B.ホーン, ヘザー・ステイカー『ブレンディッド・ラーニングの衝撃:「個別カリキュラム×生徒主導×達成度基準」を実現したアメリカの教育革命』小松健司訳,教育開 発研究所, 2017年である。アマゾンには、より詳細な章立てが記載されているので、再掲しよう。

序章

1.破壊的イノベーションのパターン
2.破壊的イノベーションとオンライン学習
3.工場型モデルの教育
4.学習者中心の学習
5.学校制度が転換点にさしかかっている理由
6.ブレンディッド・ラーニング専門家の育成
7.本書から学ぶこと

重要用語の定義/ブレンディッド・ラーニングのモデル分類

第I部 理解

第1章 ブレンディッド・ラーニングとは何か?
1.1.オンライン学習の急速な普及
1. 2.ブレンディッド・ラーニングの見分け方
1. 3.ブレンディッド・ラーニングのモデル分類
1. 4.ブレンディッド・ラーニングのモデルを組み合わせる

第2章 すべての教室がブレンディッド・ラーニングに代わるべきか?

2.1.ハイブリッド理論
2. 2.ハイブリッド理論と自動車業界
2. 3.破壊的イノベーションへの引き延ばし
2. 4.ブレンディッド・ラーニングは破壊的イノベーションか?
2. 5.ハイブリッド型ブレンディッド・ラーニング
2. 6.破壊的イノベーション型ブレンディッド・ラーニング
2. 7.初等中等教育の変革を予測する
2. 8.学校の未来

第II部 起動

第3章 まず目標となるスローガンを掲げよう

3.1.過重装備の代替策
3. 2.課題の特定と目標の設定
3. 3.持続的モデルと破壊的モデルのどちらを優先すべきか
3. 4.中核的な機会を把握する方法
3. 5.非消費領域における機会を捉える方法
3. 6.脅威か機会か

第4章 イノベーションを起こす組織

4.1.チーム編成の枠組み
4. 2.ブレンディッド・ラーニングチームの学校現場での適用
4. 3.複数のチーム形態を併用
4. 4.誤ったチーム編成の代償

第5章 生徒の動機づけ

5.1.学習意欲の重要性
5. 2.生徒の「やるべき課題」
5. 3.課題の構造
5. 4.生徒の課題を充足する
5. 5.何をどのように組み合わせるか
5. 6.生徒の課題解決に果たすブレンディッド・ラーニングの役割
5. 7.生徒にやるべき課題を変更させる危険性

III部 設計

第6章 教師の役割

6.1.生徒目線から教師の役割を設定する
6. 2.教師目線から教師の役割を設定する
6. 3.生徒・教師の両方を満足させる

第7章 オンラインコースと設備機器の設計

7.1.製品のアーキテクチャとインターフェイス
7. 2.パソコンのアーキテクチャの変遷
7. 3.相互依存パッケージ型vs.モジュール組立型オンライン教材
7. 4.統合パッケージ型vs.モジュール組立型OS
7. 5.統合パッケージ型vs.モジュール組立型の教室設計
7. 6.戦略を環境に合わせる

第8章 ブレンディッド・ラーニングモデルの選定

8.1.ブレンディッド・ラーニングのモデルを課題の種類に合わせる
8. 2.ブレンディッド・ラーニングのモデルをチームのタイプに合わせる
8. 3.ブレンディッド・ラーニングのモデルを期待する生徒体験に合わせる
8. 4.ブレンディッド・ラーニングのモデルを教師の役割に合わせる
8. 5.ブレンディッド・ラーニングのモデルをスペースに合わせる
8. 6.ブレンディッド・ラーニングのモデルをネット接続機器に合わせる
8. 7.選択肢に優先順位をつけて判断する
8. 8.複数モデルの導入へ

第IV部 実装

第9章 学校文化の重要性

9.1.文化とは何か?
9. 2.子どもたちに対する文化の力
9. 3.学校における文化の力
9. 4.文化を醸成する方法
9. 5.ブレンディッド・ラーニング実践校における校風の力
9. 6.手遅れということはありません

第10章 成功への途

10.1.仮説指向計画法
10. 2.最初にあるべき結果を想定する
10. 3.仮説をリストアップする
10.4.よりよく知るために計画を実行する
10. 5.計画を前進、変更それとも棚上げすべきか?

第11章 結論

11.1.時間をかけて実行する
11. 2.ブレンディッドはチームスポーツ
11. 3.理解、動員、設計、そして導入

クレイトン・クリステンセン 破壊的イノベーションとパラダイムが衝突するとき

訳者あとがき

● 問題発見能力を鍛える骨太の教育は、オープンでなければならない

オープン・イノヴェーションの最初の提唱者は、ヘン リー・チェスブローによるものであり、「オープンイノベーション」とは、これまで会社(ファー ム)が囲い込んでいたイノベーションの現場を、会社(ファーム)の外にまで広げて、イノベーションのスピードを促進させようとすること。要は、イノベー ションにまつわる開発の現場を、密室(クローズド)的な環境から、オープンな環境に置くことで、よりスピードアップさせようとする方法である。これで一番 喜ぶのは、(従来型の)会社のほうではなく、市場と消費者である。(従来型の)会社は、これに対して抵抗する傾向がある。しかし、米国のP&G社 (→ Connect + Development )や日本のユニクロなどは、この方式を採用して、次々とヒット商品を出して、市場も消費者も喜びだしたので、(従来型の)会社は、オープンイノベーション のトレンドを無視することができなくなった。ウィキノミクスを提唱するドン・タプスコットなども、このトレンドに大きな関心をもっている。

■資料:合意のコンセンサス(邦訳182ページより 改造)

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Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099

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