地域振興論
Regional development
解説:池田光穂
授業担当者: |
池田光穂(Mitsuho Ikeda) |
履修対象/Eligibility |
学部2年以上 |
開講時期/Schedule |
|
講義室/Room |
|
講義題目/Course Name |
地域振興と社会 |
授業の目的と概要/Course
Objective |
地
域振興(regional
development)とは、地域の固有な資源を発掘し、行政と地元(企業や地場産業を含む)が協力して、経済ならびに人的資源を開発すること(地域づ
くりと人づくり)です。従来の地域振興の調査研究では、狭義の地域(ローカル・コミュニティ)に限局した地域固有の発展を考えるものが中心でしたが、地域
の概念とイメージはシームレスな広がりをもち、地理的制約を超える情報と流通インフラの発達により、文字通りグローカルに考える必要が生じてきました。こ
のことをふまえて、授業は次の2つの目的をもちます 1)持続可能な地域の発展について学ぶ——具体的事例から抽象化を通した普遍的な地域概念と持続可能性に関する考え方の応用をめざす。 2)地域の潜在的な魅力、時代的な変遷、そして、現時点における克服課題の発見、克服法の方法論の探索、そして、今後の地域振興の課題をまとめる。 |
学習目標/Learning Goals |
学習目標:1)地域振興・地域ビジネス・社会ビジネスにおける開発の定義と適用可能性を理解するのみならず説明することができる 学習目標:2)地元の具体的な地域振興政策を調べ、それに接続するあるいは独立な地域振興政策を立案することができる 学習目標:3)勉強した成果を、地元の自治体の地域振興担当部署の人に聞いてもらう場所・空間をデザインできる |
履修条件・受講条件
/Requirement; Prerequisite |
XXX学科の学生にはXXXXの科目の履修を前提とします(それ以外の学部高学年で高度教養科目として履修する人も可能)。 |
特記事項/Special Note |
地域振興に関する理論的考察は「地域振興の理論と実践」を参照 |
授業計画/Special
Plan (回)題目/Title:内容/Content |
1)ガイダンス 2)第二次大戦後の地域開発政策(全国総合開発計画)から国土形成計画という中央政府の方針や計画を学ぶ 3)国土交通省「国土のグランドデザイン2050」を教材にしながら、中央政府が考える地域振興の考え方について学ぶ(1) 4)国土交通省「国土のグランドデザイン2050」を教材にしながら、中央政府が考える地域振興の考え方について学ぶ(2) 5)地域振興に必要な社会資本の考え方について学ぶ(1) 6)地域振興に必要な社会資本の考え方について学ぶ(2) 7)地域ビジネスと社会ビジネスの基礎概念(レクチャー) 8)地域ビジネスと社会ビジネスの具体例を示し比較分析をおこなう(グループ学習) 9)地域振興と持続的可能性:国連のSDGsがどのように本授業課題の地域振興と交錯するかについてか学ぶ 10)経済開発と持続的可能性:開発経済学の歴史から、どのようにして地域振興のテーマに接続できるかを検証する 11)国際経済学と地域経済学:両者を架橋する経済学の基礎概念を紹介し、国境と地域の経済的境界概念の比較をとおして国際経済学を使って地域経済学の概念を鍛え直す 12)地球温暖化と地域振興(1):気球温暖化に関するグローバルイシューについて学ぶ 13)地球温暖化と地域振興(2):グローバルイシューの問題系が、どのように地域経済にスピンオンするのか具体例を通して考える 14)セーフティネットづくりの考え方と手法:福祉と地域振興 15)文化資源の活用:地域のアイデンティティづくりと文化行政としての地域振興 16)最終試験 |
授業形態/Type of Class: |
|
授業外における学習
/Independent Study Outside of Class |
|
教科書・教材/Textbooks |
|
参考文献/Reference |
|
成績評価/Grading Policy |
|
コメント/Other Remarks |
関連する授業に「地域社会論/消費社会論/コミュニティビジネス論」などがあります。 |
キーワード/Keywords |
|
受講生へのメッセージ/Messages
to Prospective Students |
****
Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099