かならずよんで ね!

大学よ! サヨナラ(さようなら)!!

Rethinking about Deschooling society


池田光穂

皆さんは、『脱学校の社会』 (Deschooling society, 1971)を書いたイヴァン・イリッチをご存知でしょうか?学校は生徒たちを伸び伸びと育てる組織ではなく、産業社会に適合的な人間を造り出す機関になっ ているという批判です。学校教育批判はそれまでにも沢山ありましたが、当時の第三世界の視座を踏まえた最も秀逸なものでした。その後、問題に基づく学習 (PBL)やアクティブラーニングの普及、学習環境を変えたインターネットの登場などのドラスティックな変化もあります。『脱学校』の読み直しと小グール プ議論を通して、今日の大学教育の意義について反省的に考え、皆さんの様々な意見交換の場にしたいと思います。03-19mikeda191018.pdf with password より

その物語を始める前に、「大学よ!さようなら!」というページをご覧ください。先を急ぐ人のために一 部だけ引用します。

インターネットの普及により、もう大学で勉強する意味なんてなくなったんじゃないの?》 という意見があります。大学で長い間、教育に関わってきた、教員である僕も、長年教える経験の中から、インターネットにお世話になり、自分の教室で十全に 教えることのできない情報を提供したり、メールなどで授業以外の場で、学生たちと相談にのってあげることが、当たり前になっているので、インターネットの 普及で、完全に大学が不要になるとは考えていません。しかしながら、インターネット環境がなかったり、制限されている状況の中で、もはや大学教育は円滑に 回すことができない、と実感するようになりました。そのページ(→「大学よ、さ ようなら!」)は、このことをしばしの間、真剣に皆さんと一緒に考えてみたいと思っています。(英語版:Tapscott_rethink_univ.pdf with password)

1.オープン文化を創出する 2.参加型プラットフォームを構築する 3.対話と継続的な改善を促進する 4.公益の利益を保護する 5.産業界[全体]で共同行動をおこす組織をつくる。

8.1 大 学よ、さようなら 224 ——8.2 大 教室からコラボ学習へのモデルチェンジ 228—— 8.3  ツール活用で教育のカスタマイズを重視 234 ——8.4 大 学をコラボレーションで開放する 236 ——8.4.1  大学オープン化——1)教材を交換する 238 ——8.4.2  大学オープン化——2)教材を共同で開発する 240 ——8.4.3  大学オープン化——3)コラボ学習を組み合わせる 244 ——8.5 大 学に再投資すべきか、それとも衰退か 246 ——8.5.1  学習指導モデルを中心にコラボ学習を取り入れる 249 ——8.5.2  新たな収益モデルとコラボモデルを構築し、大学間の壁を取り払う 249——8.5.3  報酬制度を改革し、研究だけでなく指導実績も反映させる 250—— 8.6  21世紀の高等教育のためのインフラを整備する 251 英語のテキスト(パスワードはc*s*c*d のアルファベット部分です Rethinking_univ_macroWikinomics2010.pdf

・コンテン ツの独占や囲い込みはもう限界 ・学生の学費ローンが限界まできている(→「教育のデトロイト化」) ・誰が、どこからでもアクセスできる教育環境の提示 228 ・「放送局型の学習」〈対〉「コラボ学習」(→「古典的学習とは?」「状況的学習」) ・「人は社会との関わりあいのなかで学ぶ」テーゼ 230 ・ポルトガルの子供たちは、パソコンをつかって、天体の動きを知るが、彼らはパ ソコンがどのような技術でなりたっているのかは知らない。彼らにとってインタネットの技術とは空気のようなものだ。 ・今日日の学生は聡明だが、忍耐力が足らない  234 ・インターネットを使って、教育機関、教授、学生の 間の壁を、容易にとりさずさせられるはずなのに、なかなか着手しない。 236 OCWの可能性(→だが、大阪大学のOCWは更新も されずお寒いかぎりだ) ・ピーター・ドラッカーの1997年の予言「30年以内に、大きな大学は「遺跡」に なるだろう」 246-247 ・Richard J. Light, Making the Most of College: Students Speak Their Minds. Harverd Univrsity Press, 2011. ・Summing up : the science of reviewing research / Richard J. Light, David B. Pillemer, Cambridge, Mass. : Harvard University Press , 1984

●より建設的な大学の壊し方


【資料編】鉄は熱いうちに打て、自分が置かれた状況を反省せよ、行動はすぐに適切にせよ!!!

●イヴァン・イリッチってどんな人?

"Ivan Illich was born in Vienna in 1926. He studied theology and philosophy at the Gregorian University in Rome and obtained a Ph.D. in history at the University of Salzburg. He came to the United States in 1951, where he served as assistant pastor in an Irish-Puerto Rican parish in New York City. From 1956 to 1960 he was assigned as vicerector to the Catholic University of Puerto Rico, where he organized an intensive training center for American priests in Latin American culture. Illich was a co-founder of the widely known and controversial Center for Intercultural Documentation (CIDOC) in Cuernavaca, Mexico, and since 1964 he has directed research seminars on "Institutional Alternatives in a Technological Society," with special focus on Latin America. Ivan Illich's writings have appeared in The New York Review, The Saturday Review, Esprit, Kuvsbuch, Siempre, America, Commonweal, Epreuves, and Tern PS Modernes." - 同書より

(人脈)Teachers and Alumni of the CIDOC; "Paulo Freire was a regular guest at the Centro. Other visitors, students and staff include Valentine Borremans, Everett Gendler, Robert S. Leiken, Jean Robert, Paul Goodman, Susan Sontag, Peter L. Berger, John Holt, Joel Spring, Carl Mitcham, Leo Gabriel, Augusto Salazar Bondy, Lini De Vries, Robert K. Logan, Sylvia Marcos, etc."

● 脱学校の社会 DESCHOOLING SOCIETY by IVAN ILLICH (→「イヴァン・イリイチ『脱学校の社会』 ノート」)

クレジット:池田光穂「新任教員研修プログラム計画 書(2019年後期)」「(旧名)大学教育の存在意義について考える(Rethinking about Deschooling society)/ もうひとつの大学解体論」2019年10月18日(金)1030-1200. 03-19mikeda191018.pdf with password

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