か ならず読んでくださ

トリック=詐術の倫理

Ethics for Quack Doctors

Doctor monkey examining an owl. Detail from the Book of Hours, Arras ca. 1296-1311 Cambrai, BM, ms. 87, fol. 138r.⁣

解説:池田光穂

虚偽(偽医者・薮医者)の倫理的問題: Ethical Issues on Quackery

●誰がそれをトリックであると表明するの か?

●具体的にどんなトリックが使われるの か?(従来の指摘)

●クワキウトル・インディアンの呪術師の 手管

●プラシーボ効果による治療である場合そ の行為は正当化できるか?

●トリックそのものを悪いものと考えない ケース

  R・ローズが調査したオーストラリア・アボリジニーのシャーマンは、トリックを指摘された時に「効き目があるからさ」と答えたと いう(「マジカルヒーラー」pp.379-380より孫引)。この場合、トリックを行なうことの道義的責任をシャーマンは感じていない。また患者の側に も治療儀礼の際にトリックが行なわれることを知っている場合もある。(この場合、その社会においてそれはトリックであるというコンセンサスは得られていな い[と推察することができる]。それを“トリック”と認定して質問を発したのは、他ならない外部からきた調査者であるからだ。)

  すなわち、トリックという言語は、<誠実>で<オーセンティック>な行為があるという前提に立たないと使用できない。その倫理的 に対極にある<不誠実>で<フェイク><フォールス>なものがトリックだからだ。

●虚偽は「信頼」からの裏切であると解釈 すれば‥‥

リンク

文献

その他の情報