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アイヌ研究における人種主義

Racism in Ainu Studies

審問このような男性カリカチャで「民族」違いを「骨の形態から見ても遺伝子から見ても、アイヌ人と沖縄人の共通性が示されています」と表現することが可能なのか?【参照

池田光穂

このページの目的は、アイヌに対する学術研究そのも のに「人種主義(レイシズム)」があったか?ということを検証することです。

■進化医学と「人種」の学問双六

まずはエピソード:研究者にとっての先住民の血液や 細胞の意義について、研究者は欲しがるが、先住民はそれらが先住民の同意なしで採集されていることに疑問をもつ。次の事例について考えよ。

「研究目的で墓地などから収集したアイヌ民族の遺骨 を全国の大学が保管している問題で、アイヌ民族有志らでつくる「東大のアイヌ民族遺骨を返還させる会」(村尾信一代表)は27日、東大を訪れて早期返還な どを要請し、赤門前で慰霊の儀式「イチャルパ」を行った。/文部科学省が4月に公表した調査結果によると、東大には201体の遺骨があり、同会は2013 年から返還運動を続けてきた。/この日は会員ら約20人が応対した大学職員に申し入れ書を手渡し「遺骨をコタン(集落)に返す措置を東大自らが講じるこ と」などの要請項目を読み上げた。大学側は「後日回答する」と話した。/※「イチャルパ」の「ル」は小さい字」毎日新聞,171028)

1.先住民の遺伝子をスクリーニングして、なにかお いしい遺伝子資源や、疾患治療につかえるという思惑がある、あるいはまったくゼロではない。

2.日本人の起源研究は趣味的な研究の範疇をこえな いが、進化医学とシームレスにつながっている。

3.「人種」により発症頻度が違う→遺伝的多型のパターンがちがう→発症メカニズムがわかる→人類に 福音という連想ゲームから、この枠組みが導きだされる。

4.この問題は、前提が間違っているのに、人類に福 音してしまうと、双六の出発点(=「人種」が本質的に存在すること)が、正当化されるこ と。

5.つまり、科学による人種主義が正当化されてしまうことです(→「科学人種主義」)。

●人類進化と病気の歴史(子ども向け)

人類の祖先は今から400万年から300万年の昔にアウストラロピテク ス属という二足歩行をする猿人から、約200万年ぐらいに分かれて今のヒト属(ホモ属)から生まれたと言われています。ただし、アウストラロピテクス属も ホモ属も、これまでの歴史のなかで多数のグループ(これを種という)が存在してきました。私たち人類は、ホモ・サピエンスと言って最も古くて30〜20万 年ぐらい前に登場しましたが、皆さんもその名前を聞いたことがあるはずのネアンデルタール人(ホモ・ネアンデルタレンシス)とおよそ3万年前ぐらいまでは 共存していました。その頃でも病気や障がいはありましたが、今のような医療もなく、すぐに死んでしまったようです。その証拠となる化石の骨になかなか情報 がみつかりません。
●引用

※出典:ナショナルジオグラフィック「解説:380万年前の 猿人、人類史をこう書き換える」2019.08.31

 それまで狩猟採集生活していた人類がおよそ1万5千年から7千年ぐらいの間に農耕を発明して、集住するようになってから、感染症にかかる人が増えたと言 われています。ウィリアム・マクニールさんという歴史の先生などは、最初から人と人どうしが病気をうつす感染症があったのではなく、人—動物—人のあいだ で病原菌が一周するというサイクルのほうが一般的でなかったのかと言います。つまり、最初は人—動物—人のあいだで病原菌がうつっていたのが、さらに農耕 がすすんで、より多くの人たちを養えるようになると、人から人へうつる感染症(人—人感染症)が多くなったといいます。そのような感染症が溜まった場所を まるで水泳のプールのようだと表現して「疾病プール」とマクニール先生は呼びました。


文明には、さまざまな文化や芸術が花開きましたが、同時にそれぞれの文明で「疾病プール」が共通だったのです。そのため、騎馬による兵隊(十字軍)や宗教 や文化を伝える外交使節(遣唐使)が、文明と文明の間を移動したので、異なった文明のあいだでの「人—人感染症」が流行することになったのです。



 自分が知らない新しい文明には、幼年時代にかかったことがなく、免疫ができていないために旅の途中で死ぬことも多かったです。感染症のため多くの人が死 ぬることは、さまざまな文字をつかった文書により記録されていきました。文書という歴史報告のほかに、旅先で亡くなったり、友人や家族が死んでいったりす るために、その悲しさを乗り越えるためにさまざま絵画や詩などがつくられていきました。感染症の歴史を研究している先生たちは、それも人類の感染症の貴重 な記録だとして、さまざまな角度から分析を続けています。

★「毛深いアイヌ」をめぐっての2つの議論

1)"John Batchelor said this was a very hairy Ainu man."- John Bachelor, The Ainu of Japan: the religion, superstitions, and general history of the hairy aborigines of Japan (1892)

2)"Why are Japanese, Ainu and Ryukyu people hairy? Is it the influence of the Jomon people? Japanese only in East Asia?" - Quora.

Anonymosu says,

There are hairy Asians in every corner of Asia. Hairy Japanese are not more frequently than hairy Koreans, Chinese or Mongolians.

It is very unlikely that this has anything to do with the Jomon people. The Jomon seem to be close to coastal East Asians which are not hairy.

The Ainu are a merger of Satsumon and Okhotsk groups of Hokkaido, probably some of them were somewhat hairy. Its probably a Paleo-Siberian influence, as Paleo-Siberians had West-Eurasian ancestry, which Neo-Siberians do not have. The Ainu are often considered as Paleo-Siberians.

Ryukyuans do not necessarily be more hairy than other East Asian groups. Hairy legs and arms can be found among certain Southeast Asians and Chinese.

https://www.quora.com/Why-are-Japanese-Ainu-and-Ryukyu-people-hairy-Is-it-the-influence-of-the-Jomon-people-Japanese-only-in-East-Asia


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