Sexism
セクシズムとは性別(sexual difference)にもとづく差別のことをいう。したがって長く、性差別主義とも呼ばれてきた。この言い方は、人種主義(レイシズム)が、人種差別主義と同義であることと同じである。
性別には、ジェンダーとセックスと いう、社会的性別と生物学的性別の2つの区別があるが、ジュディス・バトラーらの主張によると、我々は社会的存在であり、いくら自然科学の客観・中立な立 場を表向き取ろうとも、研究者ですら、日常の社会的性別(ジェンダー)の認識論的枠組みの影響を受けているため、言語という社会的コミュニケーションを とっている限り、セックス(生物学的性別)は、当該社会におけるジェンダー区分の影響やイデオロギーから自由になれないだろうという。また、そのような議論の枠組みを踏襲すれば、社会的性別ないしは文化的性別(ともにジェンダー)すら、生物学的性別(セックス)の峻別や、それらの差異についてのメタファーを生物学的性別の概念から借りてくるために、ジェンダーとセックスの境界における明確な峻別が可能であると主張することも幻想である。社会的性別は、生物学的性別の影響を受け形成し、生物学的性別は社会的性別の概念形成に影響を与えているからである。
セクシズムという言葉は、1960年代の北米大陸のフェミニズム運動のなかで、性に基づく差別構造、とりわけ女性への社会的構造的抑圧への批判を込めて誕生したことは忘れてはならないだろう。
【設問】
1.セクシズムがしばしば「犠牲者非難」のなかで登場するが、そのことを実例をまじえながら表現することができるか?
2.
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文献
Mitzub'ixi Quq Chi'j
Copyright Mitzub'ixi Quq Chi'j, 2018
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