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私の医療社会学・再入門

Re-Introduction to My Medical Sociology

池田光穂

医療社会学研究会2013年11月2日(土)17時 17: 00‾20:00
場所:龍谷大学大阪キャンパス
(梅田ヒルトンプラザウェスト14階)セミナールーム
TEL:06-6344-0218 FAX:06-6344-0261
http://career.ryukoku.ac.jp/osakaoffice/access/index.html
「私の医療社会学・再入門」
池田光穂(大阪大学コミュニケーションデザイン・センター)

「私はおもに日本文化人類学会を主たる活動の現場にしてこれまで研究発表を続 けてきた。しかし過去十数年間、日本社会学会の会員でもある。 かつて、この歴 史と伝統ある医療社会学研究会のK氏やS氏を含む長老メンバーとの「談合」の中で、同志の日本社会学会への「改宗」を企てた(=煽動した)のである。なぜ なら当初、文化人類学会のほうの医療人類学関連の発表のレベルと件数があまりにも低調なので、そちらの学会発表を通した介入と同志のオルグ化に失望してお り、かつての中川米造研究室の「医療人類学研究会」の再興は、文化人類学界のほ うには希望を持てなかったからである(→現在はテーマ別部会の設置運動などが進んで状況は流動的で楽観視してよい状態に上向きつつある)。そして当時、日 々篤実で活発になりつ つある医療社会学の飛ぶ鳥を落とす勢い——言うまでもなく本研究会の主幹者たるK氏の功績である——に感動して、K氏の盟友で私の大先輩であるS氏 も、この動きに賛同して同時期に学会に入会してくださったように私は記憶する。しかしながらK氏とS氏は篤実に医療社会学の編集本に著述に精を出され数多 くの業績を積まれる一方、怠け者である私は一向に社会学会での発表もせず、文化人類学会における中米のマヤ系先住民の研究にかれこれ十数年かまけることに なった。もちろんS氏からは「お前のせいで社会学会に入ったのに全然発表せんとは何事か!」と怒られる始末である。私はその間、ふがいない返答に終止する ばかりだった。しかしながら天網恢々疎にして漏らさず。この数年間、さる偶然のきっかけで元の職場にいた優秀な社会学者の誘いである学会に入会し、それ以 来、学会発表をするようになり、とうとうその医療社会学関連の学会の大会会長を やらされ、その悪名が馳せたのか、次年度以降は当該の学会の理事に選出さ れ、今では毎回での研究発表かラウンドテーブル議論企画のみなら ず、関係する研究者に学会への入会を勧誘するハメになってしまった。おまけに本年度からは K氏がその学会の会長になられ、私は継続して理事職を続けることになり、K氏にいままでどおりのチャランポランな態度——あまり変わっているとは思えない が——を御見せするわけにはいかなくなった。これまでの不肖の自分の振る舞いを反省し、医療社会学をいま再び最初から勉強しなおそうと思っている。そのよ うな状況のなかで、相変わらず「極私的」ではあるが、私が医療社会学における重要なテーマであると思うことについて、所見を述べ、この学問の多くの先達に 御意見を伺おうと思っている。こういう態度こそ、不遜で生意気だと思われる諸兄諸姉も多いかと思われるでしょうが、どうか戯言を聴いていただければ——言 うまでもなくお叱りの金言も大歓迎です——幸甚です」

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