ザ・シラバス!:この授業は終わりました!(これは歴史的資料)
解説:池田光穂
■キーワード(この授業を理解する上で鍵となる言葉)
■授業の目標(学習事項または講義日程) ■シラバス詳細
このヴァーチャル授業は、文化人類学の面白さを受講生に理解してもらい、この学問を修めることがいかに有意義であり、また自己と他者の 共存を通して、この無情な世界をサバイバルしてゆくための具体的方策を、文化人類学がどのように提供することができるのかについて考えます。
文化人類学について聞きかじったことのある学生、この学問の名を全く知らなかったけれども、がんばって勉強に取り組みたいと思う学生、 そして楽してサバイバルの技を身につけたい、ちょっとものぐさな学生にも是非受講されることをお奨めします ——「猿でもわかる」という言葉を冠したのは なるべくたくさんの人たちに文化人類学の面白さを知ってもらいたい担当教官の願いからです。
なるべく多くの人たちが授業をし、質問をして、教官と議論をしてほしいと上に述べましたが、同時に以下のような約束も守ってほしいと思 います。(以下は対面授業の際の注意です)
・授業を妨げる私語はしない(授業は真剣に聞く)
・授業の中で積極的に質問する(2回の受講で最低一回!)
・課題をやってくることを忘れない(一度でも取りこぼすと恥じる勇気!)
この約束を守れない学生は注意されます ——「猿にもわかる」という言葉のもうひとつの意味は、厳しい注意が猿にもわかるほど身に浸み るものであるということです。
もちろん、この授業は人間の人間のための人間による授業ですから、教官は授業に先立って次のことを説明します。つまり学生の受講する 権利とそれに伴って授業の中で守るべき義務、授業で教官が教育に責任をもてる範囲についての説明と学生の同意という契約の理念等についてです。それらを理 解し、受講の際の注意を促しそれらに同意する学生のみ受講を認めます——PL(product liability)法あるいは納得同意(informed consent)みたいですが。開講日の初日には必ず出席してください。
ヴァーチャル・カリキュラム Virtual Curriculum for Introduction to Cultural Anthropology
■授業形態:
講義、グループ討論、演習、ワークショップ等の複合形態
■テキスト:2冊あります。
■参考書:多数あり先のURLにリンクするウェブページで随時公開しています。
■評価方法:出席・レポート・授業での貢献度・試験の総合評価
■(この講義を深めたり広げたりするための指針)
さらに深く勉強したい学生には電脳大学で開講されている授業(文化人類学概説 「モダニスト人類学」2000年前期)を聴講することも可能です。聴講には事前の問い合わせが必要です。
「私は大学に来てはじめて文化人類学という言葉を耳にした。しかし、知らない分野を学ぶことによって、より広い視野を身につけ、自分と いうものを深めてゆこうと思い、この講義を選択した。先生が公言する「猿にもわかる文化人類学」は、私にとっては本当に難しいものだった。日常的な事や興 味の関心のある事柄についてはわりとすんなり理解できたのだが、日常生活とは縁のない説明にであったとき、それは本当にまぶたが下がる思いだった。……そ んな中、この講義で最も興味を抱いた事は、先生が講義のあいまに語ってくれた自身の体験談だった。体験談を語る先生の姿はとても活き活きとし、いかにも自 分がその場にいて体験したかのような臨場感を漂わせてくれた」。
池田のリプライ:U君どうもありがとうございました。じつは、私もあまり日常生活になじみの 少ないことを説明する時には、退屈だったのでしょう。だからパフォーマンスが落ちて、君の関心を削いだのでしょう。だから、次は、そのような説明は、なる べく、私の実体験などを交えて具体的、かつ臨場感をもたせるように努力します。有益なコメントをどうもありがとうございました!!
Copyright Mitsuho Ikeda, 1999-2003
猿にもわかる文化人類学2000(C)
Introduction to Cultural Anthropology:
Monkeylore2000 edition