日本における単一民族国家のモデルは「人種的統一性」
The myth of mono-racial
state, Japan
☆ ま ず、日本語の「民族」という用語法には、通常のグローバルスタンダードである「民族性=エトニー=エスニシティ」の単一性という議論(=主張)がある。し かし、日本語 での民族とは、それ以外に、日本語の特殊用語としての種族や人種(レイス)としての「民族」を表現して いるというややこしい事情がある(→「日本民族という時の〈ミンゾク〉とはだれか」)。こ れはドイツ語では、民衆(Volk)がそのような意味をもつ。「VolksgeistまたはNationalgeistは、個々の民族(Volk)の「精 神」、すなわち「国民精神」または「国民性」を指す。 Nationalgeistという用語は、1760年代にユストゥス・モーザーとヨハン・ゴットフリート・ヘルダーによって使用された。この時期の Nation(国民)という用語は、natio(ラテン語:ネイション)「国民、民族、人種」という意味で使用されていたが、1800年以降は主に Volk(フォルク)という用語に置き換えられた」。https://en.wikipedia.org/wiki/Geist
★ 小熊英二『単一民族神話の起源 : 「日本人」の自画像の系譜』新曜社、1995年における単一ミンゾクも、そこで取り扱われている歴史的言説から、それぞれの歴史上の論者は、モノエスニシ ティとして表現されている「民族=エスニシティ」よりも、より本源的な紐帯をもつレイスとしての日本民族を踏襲している。
★ この混乱の理由はさらに、別の理由で混迷の極をきわめる。それは、日本では戦後のジャーナリズムの用語としての、内戦における反乱軍あるいは軍事組織を意 味する、National liveration Front つまり「国民解放戦線」を久しく「民族解放戦線」と表記してきたからである。なぜジャーナリストはこのような混同を起こしてきたのか?その理由は、日本人 が「ミンゾク」に込める意味の中心的モデルが、人種としての「大和民族」に あるからである。この場合のミンゾクは、人種あるいは血族としての部族概念にゆらいし、異邦人が容易には「日本人」すなわち「大和民族」になれないことと 同じである。このミンゾクは、日本国籍をもっているだけではなく、姿形は生物学的なすなわち人種としての日本人の相貌でなければならない。この「人種」概 念への固着あるいは執着は、強迫神経的ともいえるものであり、そのため、日本民族のあいだでは「混血」は「あいのこ」とみなされ、スティグマされる——有 色人種との混血は強いスティグマとされ、白人との混血は時に美的とももてはやされることもあるが、同時に特殊視されるという意味でスティグマにはかわらな い。
★ これらは、日本語でのミンゾクには、人種的な識別概念が入る原因になっている。そのため「単一民族国家」の「単一民族(性)」はモノエスニシティ(monoethnicity)と翻訳されるが、実 際には monoracial (単一人種あるいは単一部族)という意味も混入しているのである。
☆ 以上のような混乱の原因は、ウィキペディア日本語の「単一民族国家」の説明のなかに もみられる。日本語のエントリーは「単一民族国家」であるが、英語でのそれに相当す るエントリーは"Monoethnicity" である。つまり、日本語のエントリー「単一民族国家」を記 載した、日本語話者のウィキペディアンは、この単一民族国家の民族という用語に、人種や部族のような概念が欠如しているために、日本の国のモデルを他の国 他の国、事例では、日本がまず最初に、次に、中国、韓国、フランス、トルコ、イスラエルの国を列挙している。ミッシェル・フーコーの人種概念(『権力への 意志』)やハンナ・アーレント『帝国主義』での人種思考と人種主義の峻別について、理解していない証拠だと思われる(→サイト内リンク「単一民族国家」)。
★ ちなみに、「人種」というものは、科学的に定義も証明もできないために、「人種」というものは存在しません(→「科学人種主義・科学レイシズム」)。
表1. リーバーマンとレイノルズ(1978)が調査した陳述
1. 「人種は種のレベル以下の分類単位であり、そのような単位が人種と呼ばれない場合でも、それは「種」と全く同じ分類上の意味を持ちます。」
2. 「人種は、数万年もの間完全に隔離されており、少なくとも初期の種である集団と、少数の遺伝子の頻度が異なるという点のみで異なります。」
3. 「クライン(段階)は存在しますが、亜種集団間のクラインと亜種集団内のクラインを区別する必要があります。人種間のクラインは亜種集団または人種間の中間集団に見られます。」
4. 「生物学的多様性は存在するが、この多様性は人種と呼ばれる個別のパッケージに適合するものではない。」
5. 「いわゆる人種的特徴は『コンプレックスとして伝達される』のではない」
6. 「人間の分化は、生態学的ゾーンで作用する自然淘汰の力の結果であり、そのような力とそのゾーンは人口の境界とは一致しません。さらに、異なる淘汰の力が 重複する生態学的ゾーンで作用することもあります。したがって、「複数の形質の地理的分布には必ずしも相関関係はありません。」」
7. 「人種が存在しないのは、集団の孤立がまれであったからであり、集団は常に混血してきたからである。」
8. 「いわゆる『人種』間の境界は完全に恣意的であり、主に分類者の希望によって決まる。」
9. 「人種は今も昔も存在しない。」
Lieberman, L., & Reynolds, L. T. (1978). The debate over race revisited: An empirical investigation. Phylon, 39, 333–343. https://www.jstor.org/stable/274899
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以下に「単
一民族国家」(ウィキペディア)の記事を、反面教師として、列挙してみよう。
単
一民族国家(たんいつみんぞくこっか)とは、ある国家において、特定の民族のみで滞在人口の95%以上(国家内の他民族比率が累計5%未満)を占
めている
国。滞在人口の中で、最多民族以外の他民族らの合計が5%以上を占める国は「多民族国家(多人種・多文化国家)」に区分される[1][2][3]。 区分基準・単一民族国家の例 移民や難民の流入がある時代のため、国内に居住する全ての人間が全て一民族だけという意味での単一民族国家は世界に存在しないものの、OECDなどは、同 一民族の割合だけで全人口の95%以上を占める国家は、単一民族国家に区分している[1][2]。 |
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日本(→サイト内リンク「単一民族国家」の内容と同じ) かつては、九州の隼人や東北以北のエミシ、各地の土蜘蛛などが存在した。エミシは9世紀までに現在の岩手県まで征服されたが、その後全てのエミシが許され て東北に帰還した。9世紀には秋田のエミシが大規模な反乱を起こすなど古代においてエミシは滅んでいない。エミシは鎌倉時代の初めにおいてもしばしば登場 し、和人と異なる民族意識は中世未だ継続した。しかし和人化が進み、歴史書にも登場しなくなり現在に至る。アイヌが存在した北海道周辺も和人に征服され る。 大日本帝国時代は、アイヌに加えて朝鮮民族や台湾漢民族、台湾先住民族、南方諸民族等が住んでいた多民族国家であった。そのため日本人観は混合民族説が主 流であり、日漢同祖論、日朝同祖論などで併合を正当化した。敗戦により日本列島に領土が限定されたことで「日本人」の定義は「われわれが祖先以来この同じ 国土に住み、同じ日本語を語り、同じ運命をしのいで来た文化的倫理的協同体をいう」とする単一民族説が強くなった[4]。 第二次大戦後は和人、大和民族として自己を定義する者が日本の人口の大多数を占める。戦後に日本に移住してきたニューカマーの外国人も日本国内に相当数居 住しているが、外国人が日本の人口に占める割合は2019年ではわずか2.24%である[5]。ただしこの統計はあくまで「外国籍の日本住民」であり、日 本国籍を取得した帰化日本人や、いわゆるハーフ・クォーターの統計は公表されていない。 国民全体からすると極めて少数(北海道に23,000人程度、全人口の0.018%とされる)ではあるが現在も北海道にはアイヌが存在する(現在アイヌは 北海道だけでなく首都圏などにも多く移住しているが、北海道以外の統計はない)。 また、人種差別撤廃委員会は、かつての琉球王国が存在した沖縄県を中心とした琉球民族として先住民認定し、権利を保護すべきであるなどと主張を始めている [6][7]。ただし、日本政府はその主張を一切認めていない。国会では、「中国による民族分断工作」という批判もされている[8]。 |
「一民族、一国家、一言語の日本」などの類の発言は政界や言論界で、保
守的な論客から時折語られ、騒動となることがある。日本国を単一民族と述べた著名人は、以下のとおりである。 ■中曽根康弘 - 1986年9月24日、首相在任中、いわゆる知的水準発言の謝罪会見の際に「アメリカは多民族国家だから教育が容易でなく、黒人、プエルトリコ、メキシカ ンなどの知的水準がまだ高くない、日本は単一民族国家だから教育が行き届いている」という趣旨の教育に関する発言を行った[9]。 ■ 山崎拓 - 1995年、衆議院議員在任中、「一民族、一国家、一言語の日本の国のあり方がこれほどの国力を作り上げた。日本人が日本人を思いやる気持ちが阪神大震災 の救済にも現われている」と発言。 ■ 鈴木宗男 - 2001年7月2日、衆議院議員在任中、東京有楽町の日本外国特派員協会での講演にて、「(日本は)一国家、一言語、一民族といっていい。北海道にはアイ ヌ民族がおりますが、今はまったく同化されておりますから」と発言[10]。北海道ウタリ協会の吉田昇理事から「情けない。アイヌを一番知るはずの地元の 鈴木代議士が正気で発言したとは思えない。中曽根康弘首相の単一民族発言から15年たつのに、相変わらずの認識だ」との反撥を受けた[11]。 ■ 平沼赳夫 - 2001年7月2日、経済産業大臣在任中、札幌市内で開かれた自民党中川義雄参院議員のセミナーにて「小さな国土に、1億2600万人のレベルの高い単一 民族できちんとしまっている国。日本が世界に冠たるもの」と発言[10][リンク切れ]。 ■ 鳥居泰彦 - 2003年2月13日、慶應義塾学事顧問・中央教育審議会会長在任中、衆議院憲法調査会の「基本的人権の保障に関する調査小委員会」の会議に参考人として 出席した際、「日本が犯罪率が低いのは単一民族の国だからだ」という趣旨の発言をおこなう[要出典]。 ■ 麻生太郎 - 2005年10月15日、総務大臣在任中、福岡県太宰府市の九州国立博物館開館記念式典の来賓祝辞で「一文化、一文明、一民族、一言語の国は日本のほかに はない」「今は(世界各地で)人種、地域、宗教でいろんな争いが起きている。日本は一国家、一文明、一文化圏で、そういう国はあまりない」と発言 [12]。また2020年にも福岡県直方市で行われた国政報告会において「2000年の長きにわたって一つの国で、一つの場所で、一つの言葉で、一つの民 族、一つの天皇という王朝、126代の長きにわたって一つの王朝が続いているなんていう国はここしかありません」と発言している[13]。 ■ 伊吹文明 - 2007年2月25日、文部科学大臣在任中、長崎県長与町で開かれた自民党長与支部大会での講演にて「大和民族がずっと日本の国を統治してきたのは歴史的 に間違いのない事実。極めて同質的な国」「悠久の歴史の中で、日本は日本人がずっと治めてきた」と発言[14]。 ■ 中山成彬 - 2008年9月25日、国土交通大臣在任中、共同通信社など報道各社とのインタビューで「日本は随分内向きな、単一民族といいますかね、あんまり世界と (交流が)ないので内向きになりがち」と発言[15][リンク切れ]。この発言が与野党からの非難を受けた[16][リンク切れ]。 |
中国 過去には五胡十六国、金、元、清など、漢民族以外の少数民族が中国を支配していた時期もある。これらのうち、自らの文化を保持したまま中国を支配した王朝 に関しては征服王朝と呼ばれるが、漢民族の文化を進んで取り入れ同化していった王朝に関しては浸透王朝と呼ばれる。 中華民族の用語の起源は章太炎が漢族を表す新しい民族名として提唱し、袁世凱が外蒙古独立時に「外蒙古は数百年家を共にした中華民族のものである」と言っ て使用し、孫文は1912年に自身が発表した漢満蒙回藏五族共和説を基に、「よく五族共和と言うが、中国はこの五つの民族だけか? 私が言いたいのは、中国内全ての民族を同化して一つの中華民族を作り上げなければいけない。中国の民主主義はその後完成する。」と言って使用した。現在 「中華民族」と言う概念は中華人民共和国の行政や漢民族の多くの愛国者によって国家思想として支持されている。 中華人民共和国は主要民族である漢民族と55の少数民族から構成されている多民族国家として成立した。民族識別工作により、誰がどの民族に属するかを行政 的に確定させているが、中華人民共和国の国籍を持つ全ての文化的集団(エスニック・グループ)を統合した政治的共同体(ネーション)として中華民族(ちゅ うかみんぞく)という言葉が使われる。これには漢民族だけでなく、モンゴル族、チベット民族やウイグル人などの少数民族も含む。「中華民族は一体である」 とされる場合が多いが、しかし中華とは自己を世界の中心とする意識の表現の下、漢民族が自らを表現する概念であり、「黄河は中華民族の揺り籠」「中華民族 は炎黄子孫」など、「中華民族=漢民族」を前提する定義が使われることもある。また、中国国民党も同様で、現在のモンゴル国までを中華の領域としていた。 漢民族が圧倒的に権力を握っている一方、少数民族には上級学校への優先的な進学、公務員採用の優先などの優遇策もとられており、漢民族以外の人々は、一 人っ子政策の適用外とされているため、2人以上の子をもうけるために漢民族の血をひきながら少数民族として登録する人々も少なくないという。満州族など優 遇を受けるため漢民族から登録を変更しているために、満州語を話せる満州族は少数にもかかわらず見掛け上の人口増加率が大きいという例もある。 |
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韓国 「朝鮮純血主義」も参照 韓国では民族主義により「単一民族意識」やそれに伴う「純血 VS 混血」という民族意識概念が根強く残っており、それが人種差別の温床となっていると国連人種差別撤廃委員会から度々勧告を受けている。1991年に中国系 やベトナム系韓国人の地位について指摘を受けた際に韓国政府は「韓国は単一民族国家で、人種差別はない」と主張し、2007年にも韓国政府は「韓国は単一 民族」「韓国には少数民族差別はあまり見られない。しかし単一民族性から自然発生した“純血”を誇る韓国人の自負心が、“混血”に対する差別を誘発してい る。」と報告書で主張した。これを受けた国連人種差別撤廃委員会は「純血対混血という言葉は、人種的優劣主義を広めるという点で懸念される」「人種差別を 無くすよう努力せよ」と勧告したが、韓国内では「内政干渉ではないのか」といった反発の声も多く聞かれている[17][リンク切れ]。 ただし韓国人のヒト白血球型抗原遺伝子分析によると、韓国人は日本人以上に多民族である可能性が高いとの報告がされている。 主な理由としては、朝鮮半島が過去に中国人やモンゴル民族など多様な民族国家の支配を受けてきた事実や、それら東アジア系民族との混血により比較的近年成 立した「民族」であることなどが挙げられる[18]。2023年11月時点で滞在人口の4.86%が外国人と推算され、来年には5%を超えて、多民族国家 となる可能性が高い[3]。 |
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フランス 「フランスの言語政策」も参照 国民国家誕生前のヨーロッパでは王侯貴族は主にフランス語、平民は土着のゲルマン系、ラテン系、スラブ系、アングロサクソン系など地元の方言を話すのが普 通であった。フランス革命当時にフランス語を話していたのは主にイル・ド・フランス及びロワール地方周辺の人々で、フランスの人口の30%強に過ぎなかっ たといわれている。その後にフランス市民、フランス文化、フランス語を基礎にした共和制の元に同化政策が執行される。 1951年のディクソンヌ法によって公立の学校でフランス語以外の言語で授業を行うことは不可能になった。これによってブルターニュ、アルザス、コルシカ 島などでの現地語の縮小に繋がっている。フランスは近年にヨーロッパ地方言語・少数言語憲章に署名しているがフランスの最高裁判所は条文の内容が違憲であ るとの判断を下したため憲章を批准できないでいる。 |
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トルコ オスマン帝国はモンゴル系の騎馬民族が他民族の領土を征服する形で生まれたためその出発点から多民族国家であった。文化的にもより高度な東ローマ帝国のヘ レニズム文化、イラン文化やアラブ文化を取り込んだだけでなくギリシア人やアルメニア人やトルコ人やユダヤ人やアラブ人やクルド人がカリフの制度の下に共 存する執政がとられ多くの非トルコ人が軍部、政府や商業において活躍していた。言語的にはテュルク系であるトルコ人の多くがコーカソイドの容貌をしている のもこのためである。しかし帝国の凋落とともに非トルコ民族の民族独立運動が活発化し帝国が崩壊。その瓦礫から強烈なトルコ民族主義の旗を掲げて近代トル コが形成される。アルメニア人の大虐殺もこの頃に起こっている。しかし、トルコの領土の3分の1はクルド人居住区であり過去には熾烈な独立運動の弾圧およ びクルド文化の抑圧が行われた。またトルコのギリシア人は建国時のギリシアとの戦争との関係でギリシャに追放されている。 ちなみにトルコの憲法ではトルコはトルコ民族国家であると明記してありトルコ民族および建国の父を侮辱することは不敬罪にあたる。 |
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イスラエル 1948年建国されたイスラエルは「ユダヤ人国家」と号している。もともとイスラエルが国家として確立される前の現在のイスラエルも含めたパレスチナ全土 はアラブ人が圧倒的な多数派でありながら、ユダヤ人の入植とアラブとイスラエルの紛争・戦争のどさくさでアラブ人が避難あるいは追放されたこと、そして建 国後もユダヤ人の移民を奨励したという政策の結果でありユダヤ人が多数派となったのであり、いまだにアラビア人を始めとする非ユダヤ人住民は2割を占め る。未だにパレスチナ人の難民がもともとの居住地に帰還できず難民キャンプなどで生活しているという現在最長の難民問題であることも含め、イスラエルをユ ダヤ人国家と認めることは民族浄化を肯定するに当たるとの批判が存在する。 2010年には閣議決定で、非ユダヤ人の国籍取得にあたり、「ユダヤ国家」への忠誠を要求する法案が提出された。非ユダヤ人住民などからは、人種差別とい う批判が起きている。米国が「ユダヤ人国家」の自己規定を追認しているほか、イスラエルはイスラエル・パレスチナ問題においても、パレスチナ側に「ユダヤ 人国家」であることを認めるよう、一貫して要求を続けている。 2018年7月19日、クネセトで自国を「ユダヤ人の民族的郷土」と規定するユダヤ国民国家基本法(国籍法)が賛成62、反対55、棄権2の賛成多数で可 決された。同法は「基本法」とされ、憲法のないイスラエルにおいて、憲法に準じる最高法規の一つと位置付けられた[19][20]。これにより、イスラエ ルで民族自決権を持つのはユダヤ人のみと明確に限定され、ヘブライ語は唯一の公用語と定められた。パレスチナ・アラビア系住民が主な話者であるアラビア語 は公用語から外され、「特別な地位」を持つ言語としたが、ヘブライ語との格差を明確にした[21][22]。 |
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国民国家 多民族国家-OECDなどによるとある国家において、滞在人口の5%以 上が最多民族以外の他民族が占めた国家のこと[1][2][3]。 領土問題 日本人論 単一国家・連邦国家 |
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以上は、(→サイト内リンク「単一民族国家」の内容と同じ) | |
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