かならずよんで ね!

ホワイトヘッドの自然

Whiteheadian Concept of Nature, 1919

池田光穂

「自然とは一体何であるのか。われわれは自然科学の 哲学について検討してみなければならない。自 然科学(natural science)とは自然に関する科学(science of nature)である。では、自然とは何で あるか。/ 自然とは、われわれがいろいろな感覚を通じての知覚のなかで観察するものである。この感覚知覚 (sense-perception)によって、思考ではない何ものか、思考に対して自己充足的な何ものかを意識し ているのである。思考に対して自己充足的なものとしての自然のこの存在特性が、自然科学の基礎に 存在している。このことは、自然が一つの閉鎖系(closed system)と考えられ、その相互諸関係は、 それらが考察されているという事実の表現を必要としない、ということを意味している。/ したがって、ある意味で、自然は思考と無関係に存在している。わたくしはたとえこう言明したに せよ、いかなる形而上学的宣言をも意図しているのではない。ただ、思考について語らずして、自然 について考察しうるということを意味しているにすぎないのである。このとき、われわれは自然について いて「同質的(homogeneously)に考察していると言えよう」。

"Nature is that which we observe in perception through the senses. In this sense-perception we are aware of something which is not thought and which is self-contained for thought. This property of being self-contained for thought lies at the base of natural science. It means that nature can be thought of as a closed system whose mutual relations do not require the expression of the fact that they are thought about. Thus in a sense nature is independent of thought. By this statement no metaphysical pronouncement is intended. What I mean is that we can think about nature without thinking about thought. I shall say that then we are thinking 'homogeneously' about nature."

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Mitzub'ixi Quq Ch'ij, 2018

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