2020〈支縁=しえん〉のネットワークをひろげる:横断術
Participating Reciprocal communication in social involvement
池田光穂
社会福祉には一方的な物資の扶助(支援)だけでは解
決することのできない様々な問題が含まれている。大きな課題の一つは社会的包摂のためのコミュニティ形成であり、これを「支縁」と呼ぼう。この授業では、
「支縁」のためのコミュニケーションについて、2つのテーマについて、遠隔授業を通して、その介入研究の方策を模索する。(1)ひとつは、いまや貧困と高
齢化社会の縮図であり「福祉の(云々)」となった大阪・釜ヶ崎ならびに大阪・桃谷で認知症高
齢者のケア支援の現場での仮想フィールドワーク。もうひとつは(2)新型コロナウイルス緊急事態宣言におけるこどもの状況に関するネットによる調査活動
と、その情報を集約して必要な機関に対して提供したり、適切な施策提言をおこなっていく活動である。これに関しては、研究班が大阪大学COデザインセン
ター内にできあがっており、その活動を「支縁」することになる。
授業担当者:あなたの名前( your
name) |
池田光穂、田中均、宮本友介、山森裕毅
時間割コード:3B2605 |
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履修対象/Eligibility |
大学院生(博士課程前期/博士課程後
期)、社会人 |
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開講時期/Schedule |
春学期および夏学期(4月〜8月)>>「横断術」の授業についてはレ ポートで成績判定を行うことに変更しました | |||||||||||||||||||||||||||||||||
講義室/Room |
遠隔授業による実施 |
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講義題目/Course Name |
横断術:〈支縁=しえん〉のネットワーク
を広げる/Participating Reciprocal communication in social involvement |
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授業の目的と概要/Course
Objective |
社会福祉には一方的な物資の扶助(支援) だけでは解 決することのできない様々な問題が含まれている。大きな課題の一つは社会的包摂のためのコミュニティ形成であり、これを「支縁」と呼ぼう。この授業では、 「支縁」のためのコミュニケーションについて、2つのテーマについて、遠隔授業を通して、その介入研究の方策を模索する。(1)ひとつは、いまや貧困と高 齢化社会の縮図であり「福祉の(云々)」となった大阪・釜ヶ崎ならびに大阪・桃谷で認知症高 齢者のケア支援の現場での仮想フィールドワーク。もうひとつは(2)新型コロナウイルス緊急事態宣言におけるこどもの状況に関するネットによる調査活動 と、その情報を集約して必要な機関に対して提供したり、適切な施策提言をおこなっていく活動である。これに関しては、研究班が大阪大学COデザインセン ター内にできあがっており、その活動を「支縁」することになる。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||
学習目標/Learning Goals |
1.支縁という実践概念の誕生について理
解し、それが扶助(支援)方法との違いを理解し、それぞれの利点や弱点を、参加者の中で議論し、合意するまで議論できるようになる。 2.どのようなコミュニティにおいても、共時的な状況と経時的歴史があることを知り、人間科学や社会科学の方法を用いて、分析可能であることを理解できる ようになる。 3.グループワークを通して、また事案の当事者(ステイクホルダー)との接近、対話、交渉を通してコミュニケーション力を磨き、かつ、それが授業の終了後 も継続的に行えるようになる。 4.支援活動と同様に、支縁活動においても、さまざまな階層性が、この実践活動も社会のさまざまなアクターと協働することに如何により成否が決まることを 体感できるようになること。 ★★★ ★★★ 締め切り:2020年8月10日 提出先:rosaldo[at] cscd.osaka-u.ac.jp ★★★ 【この「横断術」の授業の課題】 1.欄外の下の YouTube動画(22分)をみて、この授業と横断術の関係について理解する 2.大阪・釜ヶ崎につ いて学ぶというのが当初の目的ですが、あなた自身が考える「支縁」について探してもらってもかまいません。 3.あ なたが考える「支縁」について、ネット情報、図書情報などを総合して、どのような支縁のプロジェクトを作ってみたいですか? 4.勉 強した内容をパワーポイント5枚以上(タイトルを含む)にまとめて、10分の発表プレゼンをつくりなさい。 5.提出先:rosaldo[at]cscd.osaka-u.ac.jp |
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履修条件・受講条件
/Requirement; Prerequisite |
遠隔教育によるネット授業(zoomを
使った)です |
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特記事項/Special Note |
シラバスをみていただき、事前にテーマを
想像されたり、情報を入手しておくと、学習意欲向上のインセンティブになると思います。復習用の資料のダウンロー
ドや、スケジュールの変更などは、ウェブページからリンクできるようにします。 |
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授業計画/Special
Plan (回)題目/Title:内容/Content |
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授業形態/Type of Class: |
講義とワークショップ |
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授業外における学習
/Independent Study Outside of Class |
復習用の資料のダウンロードや、スケ
ジュールの変更などは、指定するウェブページからリンクする情報をお伝えします。 |
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教科書・教材/Textbooks |
ありむら潜『漫画ホームレスじいさんの物
語』明石書店、2012年(ISBN 978-4750335490) ・senarimura_yumebatake_2012.pdf ・ありむら潜「最下流ホームレス村から日本を見れ ば」2007 |
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参考文献/Reference |
(池田のウェブページを介した)配布物、ウェブ等でお知らせします ありむら潜「最下流ホームレス村から日本を見れば」2007 |
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成績評価/Grading Policy |
ポートフォリオ管理による自己評価・他者評価・教員からの評価の総合
評価 ★★★ ★★★ 締め切り:2020年8月10日 提出先:rosaldo[at] cscd.osaka-u.ac.jp ★★★ 【この「横断術」の授業の課題】 1.欄外の下の YouTube動画(22分)をみて、この授業と横断術の関係について理解する 2.大阪・釜ヶ崎につ いて学ぶというのが当初の目的ですが、あなた自身が考える「支縁」について探してもらってもかまいません。 3.あ なたが考える「支縁」について、ネット情報、図書情報などを総合して、どのような支縁のプロジェクトを作ってみたいですか? 4.勉 強した内容をパワーポイント5枚以上(タイトルを含む)にまとめて、10分の発表プレゼンをつくりなさい。 5.提 出先:rosaldo[at]cscd.osaka-u.ac.jp |
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コメント/Other Remarks |
SNSをつかった連絡網を利用します。そ
のためにSNS利用の倫理に関してもオリエンテーションを用意します。 垂水源之介 https://www.facebook.com/quqchij.mitzubixi |
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キーワード/Keywords |
支縁(しえん)、扶助(支援)、貧困問
題、ソーシャルキャピタル、人権のエンタイトルメント、アクションリサーチ |
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受講生へのメッセージ/Messages
to Prospective Students |
多くの人が参加すれば喜びは倍増し、悲し
みや辛さは軽減されます。各人の個性を尊重しつつみんなとの協働でたのしく受講しましょう。この授業をとおして「書くことの楽しさ」を学んでください。楽しいことはSNSをはじめとして様々なメディア
を通して発表する。そして「研究倫理」を抑えつつ、公共のメディアで
の情報発信に関するさまざまな約束事について「実践状況のなかで学習」する、喜びに触れてくだ
さい。 ●この授業は大阪大学COデザインセンター「SDGs 達成に向けた高度汎用力教育開発」の支援をうけています。この授業に関連する項目は以下のとおりです。 「SDG5:ジェンダー平等」「SDG10:不平等をなくす」「SDG17:パートナーシップ」 |
●実習先候補(→2020年度の支縁のコミュ ニケーションはすべて遠隔授業でおこないます)
「ゆっ くりの部屋」認知症の人が輝ける場に(2019年7月)28日、大阪に拠点オープン(産経新聞 2019.7.23)大阪市天王寺区堂ヶ芝1丁目2番2号 冨士ハイツ102号 yukkuri-osaka@ak.wakwak.com
誰でも来所可。予約不要、無料。31日以降の開所は午前11時~午後5時(日曜は午後1時~7時)、定休日は月、火曜、第1・3日曜と 祝日。問い合わせは同事業所(06-4303-3301)
■授業の目的に使用する語彙(動詞)(大山 2018:7)を参照にした
習得する
身につける
理解する
創造する
位置づける
価値をみとめる
知る
認識する
■学習目標提示の3つのドメイン(領域)
学習には、1.情動的領域(affective domain)、2.認知的領域(cognitive domain)、3.心理=運動系領域(psychomotor domain)での達成や変化がみとめられると、分類する。学習目標には、それらの3つのドメインにおおいて、またドメインの内のレベルの階層化された、 下位領域にふさわしい動詞の語彙があると、考える(下図参照)。シラバスの「学習目標」には、上記の、1.情動的領域(affective domain)、2.認知的領域(cognitive domain)、3.心理=運動系領域(psychomotor domain)の内容の記述にふさわしい動詞の語彙があると考える。(大山 2018:8)を参照にした
■授業【横断術】の位置付け(→「CO*Design教育」)
■ ステップ1:【訪問術】【対話術】【表現術】【リテラシー】【協働術】
■■ ステップ2:【横断術】
■■■ ステップ3:【総合術】
リンク
文献
その他の情報
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