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「空 気と空間づくり」から考えるイノベーション・キャンパスの実現:
人間社会の「空気」を入れ替えて、再び人間に「息」をもたらす斬新な方法について
(旧版)
On Changing our university
atmosphere to Challenging campus!
◎このページは、ダイキン工業株式会社による「基礎 検討フェーズ報告書・研究テーマ提案」から「2020年度共同研究委受託研究」のフィージビリティ調査研究である。調査研究班は、池田光穂・松浦博一(大 阪大学COデザインセンター教員)と宮本友介(大阪大学大学院人間科学研究科)である。そして、このページは大学の空気を変えて教室に「やる気」を もたらす方法や研究法について考えるページである(→「Project XXX=プロジェクト・トリプル・エックス」)。
僕はかつて大学の「空気」について、次のように書い た。:「大学では、社会的経験をもつ大学以外で育った 「知識人」や「専門家」を、特任教授の名で多く雇用しはじめた(→「専門家の反省」)。 大学の空気を入れ替えるためである。それは、とりもなおさず、大学という穴蔵に暮らす大学人は、そのような世間の知恵には疎く、てっとりばやく、実践知系 の知識をほどよくアウトソース(=外部資源利用)化しようとした」(出典:「大 学そのものの社会化プログラム」)。
シーナ・アイエンガー教授は、大学(=檻と表現され ている)の外に出て「空気」を吸うことについて次のように述べている。
「学者ってのは、檻の中で、サイクリングマシンのペ
ダルを漕いでる、ラットみたいなもんだ。ますます強く速くペダルを踏むのに、1インチも
前に進みやしない。しまいには、あまりにも必死に漕ぎすぎて、こりゃ死ぬなと思う。もしラッキーなら、ペダルを漕いで車輸を回しているきみの姿を、だれか
が気に入ってくれて、絶好のタイミング、まさに倒れようというそのときに、檻の戸を開けてくれる。奇跡に奇跡が重なって、息ができるようになる。それだけ
じゃない、自転車を降りて、檻の外に出て、新鮮な空気を胸一杯吸い込み、何年かぶりに、外の世界をよおく見ることができる。それが、テニュア(終身在職
権)を得るってことだ。でもしばらくすると、またまわれ右して、自転車に戻るんだ。前とちがうのは、ずっとのんびり、じっくりしたペースで漕げるってこと
だけ」『選択の科学 : コロンビア大学ビジネススクール特別講義』櫻井祐子訳,東京 : 文藝春秋 , 2010.11,330ページ( The art of choosing / Sheena Iyengar,
London : Little, Brown , 2010)。
また、インターネットはもはや「空気」みたいなもの なので、「大学に行けば『知識』が得られるから大学に来い!」と大学は踏ん反り返っている場合じゃないと、僕はもはや、大学だけが高等教育を学べる場では ないと「大学よ!さようなら!」や「知の理論(TOK)」というページを書いた。
また、社会がかわるための原則を、『マクロウィキノミクス』と いう著作から、4つの未来原則をまとめた。すなわち:I. クリエイターではなくキュレイターをめざす II. 共有財の価値を見直す III. 自由にさせる IV. 活動をになう前衛を発掘し、強化する V. コラボレーションの文化をつくる VI. ネット世代への権限委譲する、という行動指針の採用である(→「コロナ禍における大学が真 にオープン になるために」)。
そして、最後は、西洋の文化やテクノロジーを跪拝す
るのではなく、あしもとからの思想を立ち上げよという結論に達しました:→「鉄は熱いうちに打て、自分が置かれた状況を反省せよ、行動
はすぐに適切にせよ!!!」
●そして、さらに重要なポイントを忘れていた!——空気とは雰囲気 を感じる前に、 我々が呼吸する息の「源(みなもと)」なのである。
空気は、我々が呼吸する息の「源(みなもと)」であ る。息ができなければ空気をきれいにしたり、「空気で答え」 を出しても、答えが出た時に、人が死んでしまっては意味がないではないか?(→ダイキン「空気で答えを出す会社」)
以下はウィキペディアの「息(いき, ドイツ語 Atem)」 からの《いのち》のサブセクションからの引用である:
「古代ギリシアでは息は「Ψυχή
(プシュケー)」と言ったが、この語はやがて命や魂・心まで指すようになった。(日本語でも「いき
(息)」から派生して、「いきる(生きる)」という表現が生まれたという)。古くから息はいのちのもっとも明らかなしるしだとされていたわけであ
る。
ヘブライ語では「 רוח
(ルーアハ)」という語があったが、それが古典ギリシア「語に翻訳される時は別のギリシア語、πνευμα(プネウマ)が当てられたが、この語はπνεω
を語源としており、「大いなるものの息」という意味である。ラテン語に訳される時はspiritus(スピリトゥス)の語が当てられ、この語感は現代英語
のspirit(スピリット)へと継承されている。
生死を見分ける基本的な方法として まず息をしているかどうかを確かめるという方法は現在でも広く行われている。「まだ、いきがある」「だめだ、もういき
をしていない」などと言う。
作品が影響力や“いのち”を持っている場合に「息が通った作品」などと言う。作品などが長く生命を保っていることを「息が長い」と言うことがある。
英語ではinspiration インスピレーションと言うと神の息吹を吹き込まれること、つまり霊感を吹き込まれることを言い、expiration
エクスピレーションと言うと、息を吐くこと(抜けること)や、いのちが無くなること(=死)などを意味する。」
ヘブライ語の風「 רוח (ルーアハ)」の項目である(ヘブライ語は母音表記がないのでそれを補い右か ら左によむ:翻訳は、google translator による)
רוּחַ היא תנועה של
חלקיקי אוויר רבים יחד בכיוון מסוים. עוצמת הרוח יכולה
להשתנות מרוח מלטפת וכמעט בלתי מורגשת ועד לסופות הרסניות, המגיעות
למהירות של כ-300 קמ"ש ויותר. הרוחות מהוות מרכיב חשוב במדעי מזג האוויר
(מטאורולוגיה) ומשמשות כלי חשוב לחיזוי מזג האוויר. |
風とは、多くの空気粒子
が特定の方向に一緒に移動することです。風の強さは、愛撫してほとんど感知できない風から、時速300
km以上の速度に達する壊滅的な嵐までさまざまです。風は気象科学(気象学)の重要な要素であり、天気予報の重要なツールとして機能します |
הגורם המרכזי ליצירת רוחות הוא הפרשי לחצים באטמוספירה המתורגמים לאנרגיה קינטית שהיא רוח. הפרשי הלחצים נוצרים בעיקר מהפרשי טמפרטורה בטמפרטורת האוויר. סיבות נוספות ליצירת רוח הן הפרשים במשקל הסגולי של גושי אוויר והגאומטריה של פני כדור הארץ. הסברים אלו עדיין אינם מכילים את כל מגוון הרוחות ואת דרך יצירתן. למשל, עדיין לא ברור באילו נסיבות נוצר טורנדו. | 風の形成の主な原因は、風である運動エネ
ルギーに変換される大気の圧力差です。圧力差は、主に温度差によって形成される空気の温度。風が形成される他の理由は、気団の比重と地表の形状の違いで
す。これらの説明には、まだすべての種類の精神とそれらが作成される方法が含まれているわけではありません。たとえば、竜巻がどのような状況で発生したの
かはまだ不明です。 |
רוחות מעצבות את
פני הקרקע, הדיונות וההרים. הרוחות יוצרות גלים בים,
מפיצות את אבקני הצמחים וזרעיהן, הן מסייעות לעופות לרחף ולנדוד ומהוות
מרכיב מרכזי במערכת הקירור של האדם. הרוח משמשת להפקת אנרגיה. הרוח משיטה
אוניות, ורוח הסחר נקראה כך משום שהשיטה אוניות מסחר מפורטוגל דרומה
לכיוון אפריקה ומשם זרם הגולף נשא אותם לאמריקה. |
風が土地、砂丘、山を形作ります。風は海
に波を作り、植物とその種子の花粉を分散させ、鳥がホバリングして移動するのを助け、人間の冷却システムの重要な要素です。風はエネルギーを生み出すため
に使われます。風が船を吹きます、そして貿易精神はポルトガルから南にアフリカにそしてそこからメキシコ湾流がそれらをアメリカに運んだのでそのように名
付けられました。 |
המילה 'רוח' בשפה העברית יכולה להתקיים הן בצורת זכר והן בצורת נקבה, אך בימינו נהוגה הצורה הנקבית | へブライ語の「精神」という言葉は、男性
的な形と女性的な形の両方で存在する可能性がありますが、今日では女性的な形が使用されています。 |
●フィランソロピー
このページで、僕は、スポーンサー企業から冠講座
(かんむり・こうざ)というタイトルをつけることで、その企業の知名度を上げるために、教育経費を出してもらう計画を練っている。この冠講座=冠講義は、
企業との利益相反関係をクリアにして、企業が純粋にフィランソロピーの理念で動いて、その社会的名誉のために、大学に寄附をしていただくことを目的として
いる(→これはスポンサー側が同意しなくて、断念しています)。
philanthropy:
1. goodwill to fellow members of the human race especially :
active effort to promote human welfare 2a. an act or gift done or made
for humanitarian purposes.
2b. an organization distributing or supported by funds set aside for
humanitarian purposes-- Merriam-Webster Dictionary, Google Books -
Ngram Viewer
リーン・キャンバス・モデルを使って描いたのが、下記の図である。
◎山本七平「『空気』の研究」の研究
こちらを参照してください:「山本七平『「空気」の研究』ノート」
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文献
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