かならずよんで ね!

政治的変態たちの生態研究

Uncychropedia of Jap's Political Perverts

池田光穂

シナリオA:「あなたは私にリベラルデモクラットの 言葉と振る舞いを期待しているわけですね,ではお望みなだけ高潔なリベラリストとして振る舞う夢を見て差し上げましょう

シナリオB:「君は僕に本当に醜いネトウヨであるこ とを期待しているわけだね,もちろん夢の中では僕はキモい差別主義者だよ

これは、フロイトの「女性同性愛の一事例の心的成因 について」藤野寛訳、『フロイト全集17』岩波書店の女性患者の振る舞いのパロディである。ジジェクの人の良心を逆撫でするような、ジョークとも真意とも とれない言辞を受け止めるためには、ジジェクそのものがこの女性ヒステリー患者かもしれないと、疑ってよめば、ストレスなく、ジジェクを自家薬籠中にでき るのではないかと僕(垂水源之介)は思うのであった。

このページは、ネット界に救う、キモい「ネトウヨ」 の調査研究である。キモいわけであるから、なかなか「参与観察」というのはままならない。実際にやると、むかついて、目の前で良心的な調査者を大切なイン タビュイーにその汚物をぶっかけてしまうかもしれないわけだ。それにあらゆる「文化相対主義」の教訓に照らして、ひょっとしたら、本当はスゲーいいやつ で、つきあっていくうちに、同じ穴のムジナ、ミイラ取りがミイラになる危険性(=快楽性)だってある。だから、このやっかいな、(今のところ)敵の連中に は、(汚物用のバケツを置いて)文献とAV番組視聴しかないわけだ。今回とりあげるのは、著者は「日本文化チャンネル桜北海道・キャスター」の中村恵子さんのトンデモ本『江戸幕府の北方防衛』ハート出版, 2022である。しかし、内容のレベルは、それなりに知的なので、警戒が必要だ。

サイニー(CiNii)および"BOOK database"によると本書の内容は以下のようなものである。

「明治維新史観、薩長史観では決して判らない侍の誇 りある歴史がここにある!極寒の北海道。前人未踏の蝦夷地を舞台に、松前藩と東北諸藩の武士たちが命がけで挑んだ「国を守る戦い」。我が国の歴史を書き換 えようとする動きが強まる中、江戸幕府による「祖国防衛」を、史実を基に徹底検証!」

そしてその章立ては

第1章 江戸幕府の対外政策(「キリスト教禁教」の 背景;国益を損なう国とは関係をもたない—いわゆる「鎖国」 ほか)

第2章 日本の領土確保と近代経済発展に寄与した松 前藩(古代〜平安時代の資料にみる蝦夷地;鎌倉幕府が明確に打ち出した蝦夷地支配 ほか)

第3章 江戸幕府の北方防衛(ロシアの動き;江戸幕 府の新たな対外政策—北方防衛 ほか)

第4章 松前藩・東北6藩の蝦夷地警備地をたどる旅 (1821年松前藩の復領と警備、そして終焉へ;津軽藩 ほか)

第5章 蝦夷地(北海道)を奪おうとする動き(江戸 時代の蝦夷地を「アイヌ文化時代」とするのはおかしい;「江戸時代の蝦夷地は日本かどうか判らない」とした文部省の教科書検定 ほか)

表ではわかりませんが、裏には、なにやら、「アイヌ 史観」は悪の陰謀のような書きっぷり、章のなかにも「江戸 時代の蝦夷地を「アイヌ文化時代」とするのはおかしい、「江戸時代の蝦夷地は日本かどうか判らない」とした文部省の教科書検定」など、彼女は日本の、公的 なアイヌ政策に関してはご不満なようです。

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