〈文化人類学のちょっと詳しい説明〉
解説:池田光穂
文化人類学とは、人間について、「文化」 という概念を中心に、経験的な調査法(=おもにインタビューと参与観察)を動員して、 考察する学問分野です。人類学者が考える文化の概念がきわめて多義的であるとともに、人間の生活一般におけるもろもろの 現象を包摂するものであったために、文化人類学はきわめて学際的な学問であることが特徴です。
◎ 整理しましょう
【ちゅうい!】
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文化人類学は、その学問実践のスタイルが経験的で、その認識論は学際的であるので、異文化で の経験を積めば文化人類学が何となくわかったような気になります。それが他の連中にも教えてやろうという気になると、俄(にわか)文化人類学者あるいは 「しろうと文化人類学者 amateur anthropologist」が多く生まれることになります。
残念なことに、この種の無手勝流の自称・人類学者が一般向けの書物やエッセーを書いて人 類学の表面的な雰囲気[それも不正確な]だけを伝える不幸が続いています。自然科学の領域ではあり得ないことが文化人類学や社会学でおこっています。(→アドバンスド文化人類学を参照)
たとえば、何々文化人類学とか、何々社会学(例:「お茶漬け文化人類学」と称して、全国 のお茶漬け自慢をエッセーとして紹介すること)とか称する類のネーミングで、インターネット検索をかけてみると、その種の似非(えせ)学問のページが、よ くころがっています。よい子の皆さんは、決してこのようなページと現実の学問を混同しないようにしましょうね!(ただし学問批判としてのパロディなら大い にやってよろしい!)
■ これに類する状況は医療人類学でもおこった(→医療人類学を参照)
◎ 整理しましょう
4.しろうや「バカ」とでも簡単にわかるらしいが、専門家は結構「文化」のことについて言及際に敏感でとても神経質なようだ。つ まり、文化 人類学は多様で、かなり奥が深い学問のようだ。
文化人類学の同義語ないしは類似した学問領域の名称には、人類学、民族学、民俗学、社会人類 学などがあります。
文化人類学の経験的調査(フィール ドワークと総称されます)の特徴には、(1)現地語の習得、(2)長期にわたる観察、(3)参与観察、があげられます。このような活動は、人類学 者の実践的立場として考えることのできる文化相対主義と深くかかわる行為であると言わ れています。
文化人類学の学問成果は、(書物や映像メディアによって表現される)民族誌(エスノグラフィー)と民族誌を素材にした論文、ならびにこれらをめぐる公共の場 での議論(学会や研究会)で発表されます。
著名な[かなり辛辣な皮肉屋でもあったと言われている]社会人類学者のエドマンド・リーチ(1910-1989)は次のように、人類学者(英国では「社会」が 冠されますが)の仕事を規定しています。
「社会人類学者の仕事は、直接観察された慣習的行動、つまり民族誌的事実の分析と解 釈にある」[リーチ 1981:7]。(The work of the social anthropologist consists in the analtsis and interpretation of ethnographic fact, customary behaviour as directly observed. [Leach 1976:1)
◎ 整理しましょう
5.文化という言葉のほかに、この学問を表現するための、いくつかの基本的で重要な言葉 があるらしい。
6.フィールドワークとエスノグラフィーという、ふたつの言葉が、ことさら強調されてい る。かなり重要な概念らしい。
7.結局、文化人類学という学問は、単に他者の文化を研究するだけでなく、その成果を元に自文化の研究に戻ってくる「ブーメラン的学問」ということらしい。
Cornelius 『夢の中で』 In a Dream - FROM THE ALBUM - "MELLOW WAVES" 0628 CD & DIGITAL RELEASE (JAPAN) 0721 DIGITAL RELEASE (WORLDWIDE)
0126 (2018) - LP RELEASE PREORDER http://cornelius.storenvy.com/
(Lyrics Translated to English)
Detached Outside Dibs and dabs Raindrops
Gradually Approaching Splash And scatter
Heart
rate
In upturn-mode
Reality
In downswing-mode
Planets
In effect-mode Sense of
time In losing-mode
A deep breath Adjustment-mode
Abyssal Night sky Dots and spots Stardrops
Moment Flash Twinkle And vanish
Cosmos
In advance-mode
Comets
In nearing-mode
Signal lights In
blinking-mode
Crossings
In conflict-mode
Around the world Confusion-mode
In a dream Asleep Don’t Wake up
In a dream Sleep
Mental landscapes Cruising-mode Deep subconscious Searching-mode
Noise City Driving Car window
Streetlights Approaching Blur And glide away
Temperatures In
upturn-mode
Wildlife
In downswing-mode
Abnormalities In express-mode
Japan
In chaos-mode
The whole world In flux-mode
In a dream Asleep Don’t Wake up
In a dream Sleep
Mental landscapes Cruising-mode Deep subconscious Searching-mode
In a dream Asleep Don’t Wake up
In a dream Sleep
Mental landscapes Cruising-mode Deep subconscious Searching-mode
以上のことをふまえて、次の3つのショー ト・レクチャーに進んでください
ショート・レクチャー[別の入り 口]
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※この枠内に書いてあることは上掲のリンク先の結論部分です。ここに至るまでの論理的過程を知りたい人は、こちらにリンクしてください。
◎ 文化人類学の定義:文化人 類学は、人類学者と現地の人たちがおこなう、文化の具体的な諸相に関 しする知的実践である。この知的実践は、フィールドワークと、その成果である調査報告(=民族誌)の作成からなりたち、それらに関する議論が、人間の他の 社会的実践と関連づけるかたちで実現される人間の活動である。
◎ 文化人類学を実践する人たちとは誰でしょう:人類学者、研究対象になる現地の人たち、という[抽象的な]二者です。この 二者の相互作用こそが、(実践可能な)文化人類学の具体的な諸相を作り上げます。
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