はじめによんでください

ワルター・ミグノーロの「境界のグノーシス」について

On Walter Mignolo's Border Gnosis

池田光穂

「境域を超える(Crossing- Borders)」という意味の限りなく個人的な秘技的特質のことである。それを「境界越境のグノーシス」と呼ぼう。「境界越境のグノーシス」は、実際に それを行った人/行っているひとには、きわめて多義的な意味をもつ。この意味によき意味しかもたない人は、不法な労働移民や難民(経済および政 治)が無理にでも禁じられた国境を越境して領域侵犯(transgression)のイメージを抱くことができない、哀れな人たちである。他方で、審査官 に取り調べをうける、賄賂を要求される、軍人から銃を向けられる、などなど、領域侵 犯(transgression)のある経験者は、ビジネスエリートが、境域を超えた(Crossing-Borders)を能天気に称揚する際に、「な んて幸 せな人なのだろうか!」と感慨を新たにするだろう。それぐらい価値の広がりがあるのである(→「CO*-DESIGN 用語集」)

Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099

For all undergraduate students!!!, you do not paste but [re]think my message.

Remind Wittgenstein's phrase, "I should not like my writing to spare other people the trouble of thinking. But, if possible, to stimulate someone to thoughts of his own," - Ludwig Wittgenstein