静止映像の文化分析
Exercise for my Students on Anthropological theories
かいせつ:いけだみつほ
「文化人類学入門」「人類学理論2020」の受講のみなさんに次の課題を解いてください。出題 者:垂水源之介.
【問題:01】
小さい子どもたちが、 草履をスマホにみたててセルフィーを撮っているようにみえます。この子どもたちがおかれた、時代や、この子たちが、このようなジェスチャーを、どのような 文脈の中でおこなうようになったのか、説明してください。
いつ、どこで、この写
真がとられる前に、この子どもたちはどのような経験をしているのか?について着目してください。
【問題:02】
以下の写真は、マーガレット・ミードとグレゴリー・ベイトソンが1936-1938年ごろにフィールドワークした成果である『バリ人の性格』(1942)という写真による民族誌の古 典からの引用(実際は『フィールドからの手紙』)である。解説次のように書いてある:「キョウダイ間のライバル関係。イ・ニャワちゃん(女の子)とイ・クワット(生後30日の乳児で性別不明)といるメン・ニャウイ(母親)。『バリ人の性格』図版72,マーガレット・ミードの著作『フィールドからの手紙: 1925-1975年の記録』出版年1977年」(→「分析道具としての写真」)。
この写真をみて、女の子と乳幼児の妹と母親(乳房に着目)がどのように表現されているのか、人類学者のミードやベイトソンになった気持ちで分析してみよう。なお組み写真の時系列の順番は、左側の縦列から1→2→3、ひきつづき右の縦列から4→5→6の順になっている。
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文献
その他の情報
カルチュラルスタディーズ用語集
カルチュラル・スタディーズや「文化人類学」で使われる用語種を集めました
記号論 | (→わ かりやすい文化表象学=文化記号論) | |
ポストコロニアル批評 | (→ポストコロニアル) | |
クィ ア理論 | (→ゲイ・レズビアンからクイア・アイデンティティへ) | |
言語論的転回 | (→健康の構築主義・池田メモ) | |
構築主義 | (→はじめてのフェミニズム) | |
批判的マルクス主義 | (→バーバ「差異、差別、植民地主義の言説」ノート) | |
フェミニスト科学 | ||
ポスト構造主義 | ||
反本質主義 | (→本質主義) | |
レイベリング理論(ラベリング理論) | (→象徴的相互作用論) | |
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|
思想の科学研究会 |
文献:
カルスタ用語集*
*カルチュラル・スタディーズを「カルスタ」と呼ぶのは蔑称であるという指摘がある。他方、 文化研究というような翻訳語を定着させようとする動きもない。したがって、じゃサブカルと同じで略称でカルスタで行こうという動きが当然出てくるものだ。 私はカルチュラル・スタディーズの諸研究の動向に敬意と共感をもっているものであるので、もとよりカルスタに侮蔑の意味を込めているものではなく、むしろ ニックネームような親しみを込めてこう呼びます。