両親の愛は一種の民俗優生学思想である
優生学(Eugenics)とは、誤った生物進化論の 外挿 によって生まれた生物 抹殺思想である。
しかし、生命を抹殺することを想像できない社会というもの はいままでなかったし、これからもなかろう。もし、我々の社会がマイルドな優生学思想を払拭できないものであるとすれば、その残滓はどこにあるのか? そ れこそが母親の愛情と呼ばれているものである。
母親(もちろん父親も)の愛情を通して、その子供の生殺与 奪が決定されるとするならば、それをなぜ優生思想とは呼ばないのだろうか? 世の研究者(一部例外を除いて)がそのような簡単な事実を指摘しないのは、まったく不思議なことである。
**Scheper-Hughes, N.(1992), Death Without Weeping: The Violence of Everyday Life in Brazil. Berkeley: University of California Press. の特に第8章
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