はじめによんでください

世直し研究会

よなおしけんきゅうかい、大阪大 学CSCD世直し研究会

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2020年度世直し研究会

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■第22回(通算192回)研究会のご報告

阪大豊中キャンパスの桜は一分咲きぐらいの3月25日水曜日、初参加のかた3名をふくむ13名の皆さまがお集まりくださり、第22回世直し研究会を開催す ることができました。新型コロナウィルス拡大感染予防の観点から、各人間隔をとって着席。ミーティングルームのすべての窓を開け放ち、扇風機もまわして換 気につとめたため、コートを羽織っている方も。ご参加いただいた皆さま、体調管理や、消毒液での手洗い、マスク着用などにご協力いただき、まことにありが とうございました。

この日の語り部は、世直し研究会メンバーでジャーナリストの北村敏泰さん。現地で撮影した写真や映像、ご自身の筆による新聞記事などを多数ご用意くださ り、「東日本大震災・原発事故の今 9年目の極私的被災地報告―――復興はなお遠く、原発事故は現在進行中」というタイトルでお話しくださいました。

「3.11」の後、宮城県で瓦礫撤去のボランティアに参加した北村さん。その後も毎年、被災した東北各地を取材し、20回以上現地を訪問されています。9 年の月日が流れ、当地を訪れる人は年々少なくなったと聞きます。積雪の日も晴れた日も、カーナビがほとんど役に立たない被災地へと車を走らせ、今も取材を 続けていらっしゃるのはきっと、「けっして忘れ去られてはならない」という強い思いがあるからなのだと、お話を伺っていて深く感じられました。

ご発表の最後には、北村さんの著書『苦縁 東日本大震災―寄り添う宗教者たち―』(徳間書店、2013年)の「あとがき」にも登場する「ここがロドスだ、 ここで跳べ!」というイソップの寓話から引かれた言葉が紹介されました。それは、ギリシャの高跳び選手だという男が「以前、ロドス島で世界一の高さで跳べ た」と自慢すると、周囲の者たちが、「ここがロドスだ。そう思ってここで跳んで見せろ」と返したという物語です。そしてあとがきにはこう続けられていま す。

 人々の「苦」の現場はなお東北の被災地にあり、そして東北以外のここ、あなたや私たちの目の前、「日常という災害」の場にある。そこへ行って、互いに「苦縁」を結ぶことが求められている。(……)
 ここが「被災地」だ、ここで跳べ!(『苦縁』、404頁)

この言葉を「今、ここで」、世直し研究会へのメッセージとして、しっかりと受けとめたいと思います。
たくさんの思いの詰まったご発表、本当にありがとうございました。

〈追記〉第23回研究会(4月22日)延期のお知らせと今後の予定
関西でも大阪府と兵庫県に新型コロナウィルスの感染拡大による「緊急事態宣言」が出されました。現状を鑑みて、4月22日(水)に予定していた第23回研究会を、延期させていただくことになりました。

先行きは不透明ですが、来月以降は下記を予定しております。開催可能か否かは、状況をみて、ご連絡させていただきます。

第23回(未定)~介護保険問題について~
お話し役:熊野以素さん(日本社会保障法学会)
認知症を発症した妻の介護をする“マオさん”こと佐藤眞生氏を描いたドキュメンタリー映画『調査屋マオさんの恋文』(今井いおり監督、東京ドキュメンタリー2019グランプリ受賞作品)を鑑賞し、介護保険問題に関する諸問題についてお話しいただく予定です。

第24回(未定)~カミュ著『ペスト』を読む~
お話し役:岡野彩子(COデザインセンター)
およそ70年前にフランスの作家アルベール・カミュが伝染病に翻弄される人々を描いた『ペスト』を(できれば)読んできていただき、感想を述べ合う機会にしたいと思います。研究会では、カミュ著・宮崎嶺雄訳『ペスト』〈新潮文庫〉(1969年)を用います。

第25回(未定)~「世直し」ノオト(2020年度・夏)合評会~
「世直し」ノオトの原稿募集については、後日ご連絡させていただきます。

それでは、どうぞ皆さまの健康が守られますように。

 大阪大学COデザインセンター特任研究員 「世直し研究会」窓口
  岡野 彩子(おかの・あやこ) e-mail: aokano@cscd.osaka-u.ac.jp

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2019年度世直し研究会

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●第22回(通算192回)研究会のご案内

日 時:2020年3月25日(水) 10:30〜12:00ごろ

場 所:大阪大学豊中キャンパス全学教育推進機構 全学教育総合棟I 4階
    COデザインセンター ミーティングルーム(424室)
 
  *豊中キャンパスへのアクセスは、下記をご覧ください。
    http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/accessmap.html
 
  *下記の豊中キャンパス・マップ内、64番の建物を目指してお越しください。
    http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/toyonaka/toyonaka.html

語り部:北村敏泰さん(ジャーナリスト)
 
テーマ:東日本大震災・原発事故の今 9年目の極私的被災地報告―――復興はなお遠く、原発事故は現在進行中

北村さんからのメッセージ*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

震災9年を過ぎた被災地では、多くのいのちが失われたことへの悲しみが今なお癒えない。

地域のハード面では、大きな企業や行政の建物は建設されたものの、一般住民の生活基盤はなかなかめども立たない。復興公営住宅が出来ても、「家賃が高く、 入れない」。老朽化した仮設住宅にまだしがみつかざるを得ない人々も多く、孤立死、自死も相次ぐ。「寂しい」「生きる意味がない」と。

そして、犯罪的な東電福島第1原発事故は現在進行中であり、故郷を追われた何万人もの避難者は9年経っても帰れない。町はいたるところに廃墟が広がる。廃炉への道筋は立たず、溜まる一方の汚染物質。そして、事故被害者たちは互いに分断され、苦悩は軽減されない。

そのような現実を、1ジャーナリストとして見て来た事実を基に話します。一般メディアではほとんど報道されない現場の現実も写真などを使ってたっぷりお話します。

*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*~*

北村さん、大変お世話をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願いいたします。

 大阪大学COデザインセンター特任研究員 「世直し研究会」窓口
  岡野 彩子(おかの・あやこ) e-mail: aokano@cscd.osaka-u.ac.jp

■第21回(通算191回)研究会のご報告

この季節としては暖かな曇り空の2020年2月26日水曜日、新型コロナウィルスの感染が広まりつつあり心配もいたしましたが、無事に第21回研究会を開 催することができました。ご病気などの理由で欠席の連絡が次々と届き、参加者は6名。打ち解けた雰囲気のなか、ゆったりと深みのある時間が過ぎていきまし た。

この日の語り部は、世直し研究会メンバーで大阪大学人間科学研究科の宮本友介さん。「変わりゆく街 釜ヶ崎」というタイトルで、パワーポイントの画像を交えながら、ご自身の釜ヶ崎での活動にもとづきつつお話しくださいました。

先ずは、「〈支縁〉のためのコミュニケーションについて、貧困と高齢化社会の縮図であり〈福祉のまち〉となった大阪・釜ヶ崎でのフィールドワークを通じて 考える」ことを目的とした、大阪大学で宮本さんご自身が担当されていた授業「支縁コミュニケーション」(支援ではなく支縁です)についてお話しくださった 後、その他の釜ヶ崎での取り組みとして、「ひと花笑劇団」や「哲学の会」(月1回、於西成市民館)、「しきじきょうしつ(もじろうかい)」(第2・4金曜 日、山徳寮)での活動をご紹介くださいました。

それらの取り組みのなかでのちょっとしたエピソードがとても印象深く、お話を伺っていると、宮本さんご自身がこうした取り組みを心から楽しんで行ってい らっしゃるのを感じました。ちなみに、キリスト教が日本に伝わった頃、〈神の愛〉のことを〈神の御大切〉と訳していたそうなのですが、この意味で自分は ちゃんと釜ヶ崎のひとびとを〈大切〉にできているかなと、釜ヶ崎で活動されている本田哲郎神父がその著『釜ヶ崎と福音 神は貧しく小さくされた者と共に』 (岩波書店)のなかで自問されている箇所があります。その話を私の恩師である哲学の先生にした時、「大切な人に会いに行くのだから、楽しい気持ちでないと ね」と応えてくださったのを覚えています。それを宮本さんのご様子を見ていて想い出し、なんだかあたたかな気持ちになったのでした。研究会後に参加者の方 から、「今日のお話し、よかったですね。癒されました」とのご感想をいただきましたが、ひょっとすると同じようなことを感じ取られたのかもしれません。

宮本さん、また世直し研究会の皆さんとぜひ釜ヶ崎に伺わせていただきたいです。できれば釜ヶ崎からも研究会に来ていただけたら、とも思っていますので、その際はどうぞよろしくお願いします。ご発表、本当にありがとうございました。

また、上條さんからは、手の洗い方のミニプレゼンと参加者全員にマスクのプレゼントをいただきました。優しいお心づかい、まことにありがとうございました。


●第21回(通算191回)研究会のご案内
 
日 時:2020年2月26日(水) 10:30~12:00ごろ
 
場 所:大阪大学豊中キャンパス全学教育推進機構 全学教育総合棟I 4階
    COデザインセンター ミーティングルーム(424室)
 
  *豊中キャンパスへのアクセスは、下記をご覧ください。
    http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/accessmap.html
 
  *下記の豊中キャンパス・マップ内、64番の建物を目指してお越しください。
    http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/toyonaka/toyonaka.html
  
語り部:世直し研究会メンバーの宮本友介さん(大阪大学人間科学研究科)

テーマ:「変わりゆく街 釜ヶ崎」

内 容 ~宮本さんからのメッセージ~
「かつて日雇労働者の街とよばれた釜ヶ崎の最近の変化から、皆様とこれからの
世直しについて考える機会にさせていただければと存じます」。
 
宮本さん、どうぞよろしくお願いいたします。
それでは、皆さまとお会いできますことを、楽しみにお待ちしております。

  大阪大学COデザインセンター特任研究員 「世直し研究会」窓口
  岡野 彩子(おかの・あやこ) e-mail: aokano@cscd.osaka-u.ac.jp

■第20回(通算190回)研究会のご報告 ~「世直し」ノオト(2019年度・冬)合評会~

1月22日水曜日、第20回研究会が行われ、9名の方がご参加くださいました。
この日は予定どおり、「世直し」ノオト(2019 年度・冬)の合評会。
今回はご病気の方やご出張中の方が多く心配いたしましたが、11篇のエッセイが集まりました。
合評会では、それぞれご自分で書かれたノオトを朗読した後ミニプレゼンを行っていただき、参加者みんなで熱のこもった意見交換が行われました。お集まりいただいた皆さま、本当にお疲れさまでした。

もしも編集委員会の査読・閲読を無事通過いたしましたら『Co* Design』第8号(2020年7月発刊予定)に掲載されますので、またご案内させていただきます。

ちなみに「世直し」ノオト(2019年度・夏)が掲載される『Co* Design』第7号は間もなく発行される予定です。
今しばらくお待ちいただきますよう、お願い申し上げます。

  大阪大学COデザインセンター特任研究員 「世直し研究会」窓口
  岡野 彩子(おかの・あやこ) e-mail: aokano@cscd.osaka-u.ac.jp

●第20回(通算190回)研究会のご案内 ~「世直し」ノオト(2019年度・冬)合評会~
 
すでにご案内させていただきましたように、次回は「世直し」ノオト合評会を行いたいと思います。
原稿の提出締め切りは1月20日(月)午前9時です。私岡野までお送りいただきますよう、よろしくお願い申し上げます。
執筆に関する詳細は、すでに研究会MLでご案内しております執筆手順をご確認ください。
 
日 時:2020年1月22日(水) 10:30~12:00ごろ
 
場 所:大阪大学豊中キャンパス全学教育推進機構 全学教育総合棟I 4階
    COデザインセンター ミーティングルーム(424室)
 
  *豊中キャンパスへのアクセスは、下記をご覧ください。
    http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/accessmap.html
 
  *下記の豊中キャンパス・マップ内、64番の建物を目指してお越しください。
    http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/toyonaka/toyonaka.html
  
内 容: 「世直し」ノオト(2019年度・冬)合評会
 
皆さまにご提出いただいた原稿をとりまとめてお配りし、執筆者にお話しをうかがったり、ご質問させていただいたり、他の方のご意見をうかがったりする機会にしたいと思います。
 
ぜひ共に語り合ったことを通しての気づきや学びなど、さまざまな思いを言葉にして綴っていただき、世に発信していただきますよう、何卒よろしくお願いいたします。
 
たくさんのご応募と合評会のご参加を楽しみにお待ちしております。
 
  大阪大学COデザインセンター特任研究員 「世直し研究会」窓口
  岡野 彩子(おかの・あやこ) e-mail: aokano@cscd.osaka-u.ac.jp


■第19回(通算189回)研究会のご報告

2019年12月25日水曜日、ちょうどクリスマスの晴れた日に、第19回(通算189回)世直し研究会が開催されました。
やはり行事などでお越しになれない方が多いのではと心配いたしましたが、万障お繰り合わせいただき12人の皆さまがご参加くださいました。

この日の語り部は、研究会メンバーで京都市立芸術大学芸術資源センター非常勤研究員の滝奈々子さん。「音楽するわたしってなあに? ~世直しに携わることができるのか?~」というテーマでお話しくださいました。

3才でピアノを始め、中学からは音楽学校に通い、日毎8時間のレッスンとヨーロッパでの音楽留学を重ね、まさに「西洋音楽づけ」の生活を送っていらしたと いう滝さん。それが<口琴>の演奏を聴いて民族音楽に強い関心を寄せるようになり、グアテマラに住み込んで研究するまでに。ご用意くださった グアテマラの音楽やご自身が主催されている音楽教室のレッスン風景の画像を示しながら、音楽と共に生きてこられたご自身の歩みをお話しくださいました。

そんな滝さんから、「はたして私は世直しに携わることが出来るのでしょうか?」との問いかけが。すると、参加者の皆さまお一人お一人が応答してくださり、 音楽について考えること、ご自身と音楽との関り、それにまつわるエピソードなど――たとえば、音楽が心の励みになったり寄り添ってくれたり、はたまたトラ ウマを引き起こす要因となったり、音楽を通して自分自身と向き合うことになったり――が、次々と飛び出しました。話は尽きることなく、続く懇親会では、お 気に入りの楽曲を歌ってくださる方も! 持ち寄っていただいたご馳走を囲み、とても楽しい時間があっという間に過ぎてゆきました。

滝さん、そして色々とお持ち寄りくださいました皆さま、本当にありがとうございました!

ところで、こうした懇親会は、また新年度も行うことできればと思っております。ひょっとすると、2020年度に世直し研究会は、通算200回を迎えること が出来るかも知れません。なにか特別企画ができたら、と楽しみに思っております。また皆さまからご提案・ご希望などお聞かせいただければ嬉しく存じます。

  大阪大学COデザインセンター特任研究員 「世直し研究会」窓口
  岡野 彩子(おかの・あやこ) e-mail: aokano@cscd.osaka-u.ac.jp

●第19回(通算189回)研究会のご案内 
 
日 時:2019年12月25日(水) 10:30~12:00ごろ 
※研究会の後、懇親会(何か1品お持ちいただければ幸いです)

場 所:大阪大学豊中キャンパス全学教育推進機構 全学教育総合棟I 4階
    COデザインセンター ミーティングルーム(424室)

  *豊中キャンパスへのアクセスは、下記をご覧ください。
    http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/accessmap.html
 
  *下記の豊中キャンパス・マップ内、64番の建物を目指してお越しください。
    http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/toyonaka/toyonaka.html
 
語り部:滝奈々子さん(京都市立芸術大学芸術資源センター非常勤研究員)
 
題 目:「音楽するわたしってなあに? ~世直しに携わることができるのか?~」

【滝さんからのメッセージ】

「わたしがこれまで自分の中で逡巡としてきました、音楽と自分のあり方、そしてそれがいかにして世直しに貢献できるのかを、研究対象のグアテマラの音楽や 主催している音楽教室のレッスン風景の事例などをあげて、みなさまから世直しとわたしの音楽経験の接点に関する意見を頂戴したいと存じます」。
 
また、せっかくクリスマスですので、皆さんご存知の音楽を歌ってみるのも良いのではと、「荒野の果てに」(英語版)などの楽譜をお持ちくださるそうです。どうぞお楽しみに!

それでは、クリスマスの日にお会いできますことを、心待ちにしております。
 
大阪大学COデザインセンター特任研究員 「世直し研究会」窓口
  岡野 彩子(おかの・あやこ)e-mail: aokano@cscd.osaka-u.ac.jp

■第18回(通算188回)研究会のご報告

2019年11月28日水曜日、幸い夜まで雨を降らさずにいてくれた曇り空の下、第18回(通算188回)世直し研究会に13名の皆さまがお集まりくださいました。

この日の語り部は、研究会メンバーで看護師の上條美代子さん。「泣く子はいねが~ 泣いてる子はいねが~」と、涙の匂いをたどって現れる〈夜廻り猫〉こと遠藤平蔵が心を癒す8コマ漫画、深谷かほる著『世廻り猫』を題材に、「私のヒーロー 『世廻り猫』遠藤平蔵とケア」というテーマでお話しくださいました。

ご用意くださった資料には『世廻り猫』全6巻から56話がセレクト。それらを参照しつつレジュメに沿って、『世廻り猫』との出会い、同作品の誕生背景と作 者について、主人公の平蔵をはじめとする登場猫&人物の紹介、とくに上條さんがひ(曳・惹・魅・牽・退)かれ気になったというトピックス、ご自身が「考え たこと」が語られていきました。

涙の匂いをたどって現れるも「何の役にもたたない」平蔵。「だからいいのかも」と、上條さん。「助けようと思うのはおこがましい」。「ただ寄り添うだけの 応援団」なのだと。しかしまた、そんな平蔵の生きざまに、「対象の自己実現を助けることが自分の自己実現になる」ことも見て取っていらっしゃるようでし た。平蔵と仲間の野良猫たちが織り成すひとつひとつの物語は、読み手によっては――寄り添うにせよ、寄り添われるにせよ、ただひとり涙するにせよ――現実 に経験した出来事を想起させるものが少なくなく、自らの人生が重なって心の琴線にふれ、自らの生き方を見つめ直させることに。ちなみに私はすっかりハマ り、全巻購入してしまいました。

上條さんがレジュメに記された「考えたこと」のひとつに、「一隅を照らす」という最澄の言葉が。それは、研究会の1週間後にあたる12月4日にアフガニス タンで銃撃を受けて亡くなった中村哲医師の座右の銘でもありました。他にレジュメに挙げてくださった「路傍の石、大海の一滴、貧女の一灯」もすべて、先月 の研究会で教えていただいたマザー・テレサの「大切なのはどれだけたくさんの事や偉大な事をしたかではなく、どれだけ心をこめたかです」という言葉とも通 じ合うものがあり、心身に深く響きました。

ご発表そのものが、応援歌のようでした。
上條さん、本当にどうもありがとうございました!

大阪大学COデザインセンター特任研究員 「世直し研究会」窓口
  岡野 彩子(おかの・あやこ)e-mail: aokano@cscd.osaka-u.ac.jp

●第18回(通算188回)研究会のご案内 
 
日 時:2019年11月27日(水) 10:30~12:00ごろ
 
場 所:大阪大学豊中キャンパス全学教育推進機構 全学教育総合棟I 4階
    COデザインセンター ミーティングルーム(424室)
 
  *豊中キャンパスへのアクセスは、下記をご覧ください。
    http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/accessmap.html
 
  *下記の豊中キャンパス・マップ内、64番の建物を目指してお越しください。
    http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/toyonaka/toyonaka.html
 
語り部:上條美代子さん(看護士)
 
題 目:私のヒーロー『世廻り猫』遠藤平蔵とケア

内 容:「泣く子はいねが 泣いてる子はいねが」 涙の匂いをたどって現れる〈夜廻り猫〉の遠藤平蔵が心を癒す8コマ漫画、深谷かほる著『世廻り猫』を題材に、上記の題目でお話しくださる予定です。同作品は下記リンク先からお読みいただけます。
 
〇深谷かほる著『夜廻り猫』(第21回手塚治虫文化賞短編賞、第5回ブクログ大賞マンガ部門大賞受賞)

 下記より、第1話から最新話まで順に読んでいくことができます。
 http://www.moae.jp/comic/yomawarineco/1
 
 最新話【2019年11月18日現在、第562話】
 http://www.moae.jp/comic/yomawarineco
 
単行本は第5巻まで発売中。第6巻は2019年11月22日(金)発売予定。

皆さんにとっての「ヒーロー」についてもお聞きできたら嬉しいです。

上條さん、もし追加メッセージなどありましたら、お寄せいただければ幸いです。
大変お世話をおかけいたしますが、どうぞよろしくお願い申し上げます。
 
それでは、皆さまにお会いできますことを心待ちにしております。

大阪大学COデザインセンター特任研究員 「世直し研究会」窓口
  岡野 彩子(おかの・あやこ)e-mail: aokano@cscd.osaka-u.ac.jp

■第17回(通算187回)研究会のご報告

晴天に恵まれた2019年10月30日水曜日、17名の皆さんがお越しくださり、第17回研究会が開催されました。
初参加の方が6名、そのうち大学生が3名。世直し研究会を通してこのような新しい出会いに恵まれ、本当に嬉しく思います。
 
さて、すでにご案内差し上げていたように、この日は講師の是枝律子さんと映像担当の斉藤潤さんをお迎えし、「マザー・テレサに出会って ~私の歩んできた 道 下る道は昇る道~」の演題でお話しいただきました。白地にブルーの線が入ったマザー・テレサ修道院のサリーをお持ちくださり、また、それを身にまとっ たマザーの茶目っ気たっぷりの笑顔のカラー写真が表紙を飾る手作りの講演資料冊子も配布してくださいました。
 
今から12年前、交通事故に遭って片足を失い、1年半入院。「当時は死ぬことしか頭になく、35キロまで痩せました」と、是枝さんはご自身の歩んできた道 を語り始められました。しかしそんな時、インドから直通電話が入り、マザーの礼拝堂に、「是枝さんが交通事故に遭って病みと苦しみの中にあります。回復を 祈ってください」と書いてあることが伝えられます。このことを聞き、布団がズタズタになるくらい涙を流したそうです。

そして今では、片足を失くしたことを宝とするようになったといいます。車椅子の生活となり、以前は1メートル58センチの高さから見ていたものを70~80センチの高さで見るようになり、ものの見方、人生の見方が変わってきたと。

そのようなお話しの後、「本日は、精神生活を分かち合いたいと思います」と、40代の時にボランティアに通っていた釜ヶ崎で手にしたマザー・テレサに関す る本との出会いから、日本とインドを往復する医療品などの「国際運び屋」での活動に至り、マザー昇天後も今日まで心を込めて献金を続けていらっしゃる歩み の中での様々な出会いやエピソードを、コルカタでの映像を交えながらお聞かせくださいました。また講演後も、参加者の皆さんからのいろんな質問に――あま り知られていないマザー・テレサの一面や、ハンセン病、キリスト教との出会いについてなど――ひとつひとつていねいにお答えいただきました。

私が書き取った講演ノートは12頁におよび、これから生きていく上でまさに宝となる言葉でいっぱいになりました。
是枝さん、斉藤さん、本当にどうもありがとうございました。

大阪大学COデザインセンター特任研究員 「世直し研究会」窓口
  岡野 彩子(おかの・あやこ)e-mail: aokano@cscd.osaka-u.ac.jp

●第17回(通算187回)研究会のご案内 
 
日 時:2019年10月30日(水) 10:30~12:00ごろ(延長になる予定です)
 
場 所:大阪大学豊中キャンパス全学教育推進機構 全学教育総合棟I 4階
    COデザインセンター ミーティングルーム(424室)
 
  *豊中キャンパスへのアクセスは、下記をご覧ください。
    http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/accessmap.html
 
  *下記の豊中キャンパス・マップ内、64番の建物を目指してお越しください。
    http://www.osaka-u.ac.jp/ja/access/toyonaka/toyonaka.html
 
語り部:是枝律子さん(元看護士、現服装デザイナー)
 
演 題:私の歩んできた道 ― マザー・テレサに出会って 下る道は昇る道 ―
 
是枝さんのプロフィール&メッセージ ――――――――――

昭和11年台湾生まれ。長崎医科大学付属高等学校看護学校卒業。文化服装学院卒業。
40数年前、ナース時代に休みを利用して釜ヶ崎へボランティアに通い、夜中に路上で寝ている人々に毛布を配ったり、朝の炊き出しを行ったりしていました。 そんなある朝、路上の本屋で沖守弘著『マザー・テレサ あふれる愛』に出会い、マザー・テレサの生き方に衝撃を受け、インドに会いに行きました。
それが大きな転機となり、51歳で看護師を離職。マザー・テレサが天に召されるまで10年間、様々なアルバイトをしながら、日本とコルカタを何回も往復し、医療品など必要な品々と献金を届け続けました。マザー・テレサが天に召されても活動は続け、支援してきました。
そのさなかに交通事故で重傷を負い、片足を失い、生きるか死ぬかを体験。車椅子の生活となりました83歳です。今も手作り服を製作して経費を作り、支援は続けております。大きな事でなく小さな事ですが、心をこめて献金を送り続けています。

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それでは、今月の研究会でお会いできますことを今から楽しみにお待ちしています!

大阪大学COデザインセンター特任研究員 「世直し研究会」窓口
  岡野 彩子(おかの・あやこ)e-mail: aokano@cscd.osaka-u.ac.jp


現場力研究会(げんばりょく・けんきゅうかい)は、大阪大学コミュニケーションデザイ ンセンター(CSCD)の臨床コミュニケーションチームが中心になり、さまざまな対人コミュニケーションが生まれる「現場」(げんば)というもの の具体的な諸相に光をあて、看護学、人類学、臨床哲学、演劇プロデュースなどの諸学問の学際的観点から研究している団体です。現場力とは「実践の現場で人が協働する時に育 まれ、伝達することが可能な技能で あり、またそれと不可分な対人関係的能力などの総称のこと」をさします(→出典:060518genba.html)。私たちは、日常生活のさまざまな実践の場で、発揮でき る具体的な現場力についてさまざまな角度から研究し、またその《適確な応用》について日々模索しています。あなたも、現場力研究会の一員になりませんか?  現場力研究会のメンバーには、いかなる強制的義務もありません。会に参加するための特別な資格も必要ありません。メンバー相互の話題提供に、民主的に応 接し、対応できる人なら、どのような人でも大歓迎です! 釜ヶ崎哲樂の会(かまがさき・てつがくのかい)https://www.facebook.com/events/493154420891104/  どなたでも参加し、事前のお申し出により(スケジュール等の調整がつけば)自由に発表することができます。参加、ご希望の方は、CSCDのホームページより(元)教員の西川勝(miracle【アト】 cscd.osaka- u.ac.jp)あるいは池田光穂までお問い合わせください。折り返し、ご 返事さし あげます。また本研究会に関連するものに「臨床実践の現象 学会」があります。2016年4月1日——2017年度は休会状態になっていました。

しかし、2018年4月より後継組織として「世直し研究会」が発足しました!


現場力研究会(写真帳:2014年度)

現 在、進行中の「「現場力」研究術語集」はこれまで26の用語(下記)を『コミュニケー ションデザイン』誌を通してこれまで世に送ってきまし た!

「現 場力」研究術語集

  第129回 2012年3月21日 現場力ノオト(オレンジブック)投稿検討会


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