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実践共同体・基礎用語・定義集
実践共同体ノート01:垂水源之介
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知能や技能を個人が習得することではなく[←学習の古典的定義]、 実践共同体への参加を通して得られる役割の変化=過程のことである。
実践コミュニティ community of practice
社会的実践がくりひろげられる場。学校や職場など。人びとは実践共同体において、さまざまな役割を担い、行為することで、実践共同体を維持 することに貢献する。
正統的周辺参加 legitimate peripheral participation
実践共同体の正統な成員として承認された者が、実践共同体で活動する際の様態。
参加 participation
学習者が実践を生成する過程であると同時に実践共同体に関わる環境の変化についての過程。学習者の技能と知識の変化、周りの外部環境との学 習者との関係の変化、学習者自身の自己理解(内部環境)の変化から分析される。
隙間にある実践共同体 interstitial communities of practice
より大きな実践共同体の中に生起する疎外された参加者が構成するインフォーマルな実践共同体であり、その構成員は優位な実践共同体に参加し ながら同時に非−参加のアイデンティティを共有することになる(Wenger 1990)。
「学習の生じる場の社会空間的の拡張という正統的周辺参加論の基本戦略は、学習者のアイデンティティ構築過程を、認知主義的でないかたちで一定 以上複雑に把握しようとしたとき論理的に行き詰まる」(高木光太郎 印刷中)
【文献】
Wenger, E. 1990 Toward a theory of cultural transparency: Elements of a social discourse of the visible and invisible. Institute for Research on Learning: Palo Alto, CA.
高木光太郎、印刷中「正統的周辺参加論におけるアイデンティティ構築概念の拡張」東京学芸大学海外子女教育センター
シリーズ:じっせんきょうどうたい
附 録 用語集
Copyright 1999, Mitsu Ikeda