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憑在論

hauntology, ひょうざいろん

Mitzub'ixi Quq Chi'j

■「私が、幽霊と相続と世代=生殖につい て、幽霊のいくつもの世代=誕生、すなわちわれわれの前 にも、われわれの内にも、われわれの外部にも現前しておらず、現在生きていないある他者たち について、これから長々と話そうとしているのは、正義の名においてである。まだ存在 しない正義、まだここにはない正義、もはやここにはない正義、すなわちもはや現前せず、法 にも還元できないところにある正義の名においてである。そ の他者たちがすでに死んでしまったにせよまだ生まれていないにせよ、もはやここに現前して生 きていないあの他者たち、あるいはまだここに現前して生きていないあの他者たち、その他者た ちの尊重を原理として持たぬいかなる倫理あるいは政治学——その政治学が革命的であろうとな かろうと——これらのいずれもが可能とも思考可能とも正しいとも思われない限りにおいて幽 霊について話さねばならず、ひいては幽霊に対して話さねばならず、さらには幽霊とともに話さ ねばならない」(デリダ 2007a:13)

●「一切の生き生き とした現在の彼方における責任=応答可能性、生き生きとした現在の節合をはずすものにおける/ 責任=応答可能性、まだ生まれていない者もしくはすでに死んでしまった者たちの幽霊の前での 責任=応答可能性なしには。その彼らが、戦争ゃ、政治的その他の暴力や、民族主義的、植民地 主義的、性差別的その他の絶滅や、資本主義的帝国主義あるいはあらゆる形態の全体主義による 圧制、それらの犠牲者であろうとなかろうと。生き生きとした現在の、自己に対するこの非-同 時性がなければ、その現在の正確さをひそかに狂わせるものがなければ、ここにはいない者たち ーーすなわち〈もはや〉あるいは〈まだ〉現前してはおらず生きていない者たち——への正義の ための責任と敬意がなければ、「どこに?」、「明日はどこに?(whiter?)」という問いを立て るどんな意味があるというのだろうか」(デリダ 2007a:13-14)。

Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1997-2099

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