コミュニティ通訳の必要性〜多文化共生医療
【行程】
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【プログラム】
14:00-14:05 主催者挨拶
14:05-14:30 アイスブレーキング:ロールプレイ
【概要】
コミュニティ通訳の現場のロールプレイをおこないます。具体的には、医師(日本語しか理解できません)=通訳(日本語と英語以外は使えませ ん)=在日外国人患者(母国語以外には片言の英語しか話せません)の役割を決めて3人1組で、それぞれ5〜8分間合計25分間の通訳コミュニケーションの 実習をおこないます。
14:30-14:40 ロールプレイのふりかえり
【概要】
ロールプレイから何を感じたか?、それはなぜか?、伝える・理解するためにどのような苦労があったか?、どのような気持になったか?、につ いて参加者から感想をお聞きします。そこからコミュニティ通訳が直面する「現場」を考える、後半の講義の導入とします。
14:40-14:45 ショートブレイク
14:45-15:25 講師からのレクチャー(講義)
【概要】
コミュニティ通訳の多様性(「軽い」ものから「重い」ものまで)/コミュニティ通訳が必要とされる場面、コミュニティ通訳と専門職業通訳の 違い(必要とされる知識、技術や構え)、コミュニティ通訳への報酬の問題(=社会的に意義のある「ボランティア」は無償のままで良いのか?)、コミュニ ティ通訳の倫理などについて考えます。パワーポイント等の発表機器を使っておこないます。
14:25-15:45 質疑応答
【概要】
前半のロールプレイング体験を振り返り、後半のレクチャーとの関連付けて理解できたかなどについて焦点化して質疑応答をおこないます。
15:45-15:50 まとめ
15:50-16:00 アンケート記入
臨床コミュニケーション |
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課題はなんだった? |
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医療通訳 |
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コミュニティ通訳 ◎コミュニティについて考える |
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コミュニティ通訳の多様性 |
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コミュニティ通訳と専門職業通訳 |
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コミュニティ通訳と対価 |
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コミュニティ通訳の倫理 | |
コミュニティ通訳は誰のために | |
移動のマトリクス |
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患者と保健労働者の国際移動 |
■コミュニティ通訳の倫理の相対性について
下に掲げる表は、飯田美奈子さんの著書(2018:76)にみる、世界の保健医療に関するコミュニティ通訳団体の倫理規定を分析したものであ る。表をみれば一目瞭然。それぞれの団体で、倫理規定の力点の置き方に多様性があることである。つまり、倫理規定とは、もとの世界の違いに対応する多様な ものであり、倫理の普遍性は、それらの相互の比較から、おぼろげに明らかになるものである。つまり、カント的な義務論的な項目よりも、経験的な一般性を理 解することの重要性をこの表は雄弁に語っている。
文献
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