偽悪者入門
Introduction to be
fake villain, anti-hypocrite
Patricia Highsmith and her cat, may be called "Repley"
池田光穂
偽善者は英語でどう表現するのか? 偽悪は、pretense of evil なので、偽悪者はpretender of evil なのだろうか? あるサイトではfake villain とあったvillain (ヴィリン)とは「悪党」のことである。つまり、フェイクな悪党という意味だ。悪党のふりをしている。ということか?しかし、絶対悪は行為の中に存在する というカントの命題(『たんなる理性の限界における宗教』)にし たがうと、悪党のふりをして悪党ごっこに興じるとそれは、「行為を通してモノホンの悪党」になってしまう。だったら、偽善者——つまりいつも善人ぶってい る嫌な奴——の反対の人間としてのanti-hypocrite (アンチ-ヒポクリト)だろうか?しかし、これは、単なる偽悪者でなくても、偽善にならないように心がけている常識人も偽悪者に含まれてしまうので、やっ ぱり問題がある。
わたしの偽善者の定義とは、「偽善者とは、自分が悪をなすかもしれないということに無自覚な人」のことであると思います(出典「偽善者とは誰のことか」)。もし、善と悪が相反するものであるとすると、ここで問題になっている「偽悪者」の定義はこうなります:「偽悪者とは、自分が善をなすかもしれないことに無自覚な人」のことである。
とまれ、このページは、私が、これまで作ったウェブページから悪に関する、ページをランダムに(→ぢつわGoogleのサイト内検索に従って)列挙したものである。
☆擬人化の問題系
項目「擬人化」を考えた時には、動物を擬人化することしか考えていなかったが、詐欺師のように人間が人間の別の人間に化けるのも擬人化ではないかと思う。「太陽がいっぱい」の主人公のトム・リプリーのように(→トム・リプリーの哲学)。
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