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カント入門

Introduction to Immanuel Kant

池田光穂

イマヌエル・カント(* 1724年4月22日ケーニヒスベルク(プロイセン)、† 1804年2月12日同)は、啓蒙主義のドイツの哲学者で、とりわけケーニヒスベルクの論理学と形而上学教授であった。カントは、西洋哲学の最も重要な代 表者の一人である。彼の著作『純粋理性批判』は、哲学史の転換点であり、近代哲学の始まりである。 カントは哲学において新しい包括的な視点を生み出し、21世紀に至るま で議論に決定的な影響を及ぼしてきた。これには、『純粋理性批判』による認識論や形而上学への影響だけでなく、『実践理性批判』による倫理学や『判断力批 判』による美学への影響も含まれる。さらに、カントは宗教哲学、法学、歴史学に関する重要な著作を残し、天文学や地球科学にも貢献した。

◎福谷茂「カント」加藤尚武編『哲学の歴 史7:理性の劇場』中央公論新社、Pp.76-176、2007年

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1. ひとつのサクセスストーリー


1.1 「職業哲学者」という新しい類型


異色の存在


30年戦争の後遺症


出自


「マルチカルチュラル」な都市


敬虔主義とロココ


1.2 喝采


修学時代


「沈黙の10年」と「純粋理性批判」


主要著作の出版リスト


2. 批判前期


2.1 神と被造物の関係


自然学の成果に臨む


処女作『活力測定考』


「可能性の根拠」


2.2 『神の存在論証のための唯一可能な証明根拠』


神の描像の一致


〈思考可能なるもの〉、〈可能なるもの〉


新しい道


2.3 沈黙へ


分析——思考の過程をフォローすること


2つの世界の統合


3. 『純粋理性批判』の意義


3.1 「哲学の歴史」へと参入するための鍵


カント哲学の出発点


古い講壇哲学と「新哲学」の結び付き


3.2 「コペルニクス的転回」と「ア・プリオリな総合判 断」


『純粋理性批判』におけるコペルニクスの役割


ア・プリオリな総合判断


3.3 『純粋理性批判』の構成と「超越論的哲学」


マニアックなまでの構成癖


必要な用語


ア・プリオリ/ア・ポステリオリ/可能性の制約


 i 空間と時間の超越論的観念性


ii カテゴリーの超越論的演繹


〈三段の総合〉


超越論的対象と超越論的構想力


iii  原則の体系


iv 超越論的弁証論


アンチノミー


神の概念


4. 『実践理性批判』『判断力批判』『遺稿』


4.1 『実践理性批判』


人倫の形而上学


メダルの表裏


実践理性の要請


4.2 『判断力批判』


〈美〉とは


感性界と超感性界との統一


4.3 『遺稿』


貴重な資料


「遺稿」における「形式」のあり方


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リンク

文献

  • 坂部恵(1969)「イマヌエル・カン ト——生涯と思想」(解説)『実践理性批判』豊川昇訳、Pp.256-277, 角川文庫、角川書店.
  • 福谷茂「カント」加藤尚武編『哲学の歴 史7:理性の劇場』中央公論新社、Pp.76-176、2007年 Fukutani_on_kant.pdf with password
  • その他の情報

    Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099

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