実践の医療人類学:テキスト校注と精読のために
第4章 制度的医療論
[課題]
(1)ホンジュラスを含めた中米の健康や医療の指標を、著者はどのような統計的データを用いて表現していますか?(p.82のグラフを参照)
(2)厚生・保健行政は、ホンジュラスではなにをもって「一元的かつ中央集権的に決定されている」のでしょうか?(p.85)
(3)ホンジュラスにおける医療従事者、とくに医師が偏在しているのは、都市でしょうか農村でしょうか? またその偏在の理由についてどのような要因を考えることができるでしょうか?(p.87)
(4)国家は、国民の福利厚生に貢献すべきだと考える、国家運営のイデオロギーをなんと言いますか?(p.91)
(5)参照システムとはなんのことでしょうか?(p.91)
(6)著者の立場は次のうちどちらのほうでしょうか?:(A)近代医療は普遍的であり地球上のどこにいっても同じである。(B)近代医療は同じ外見をもちながら、さまざまな歴史的背景により多様な展開をとげる。
池田光穂『実践の医療人類学―中央アメリカ・ヘルスケアシステムにおける医療の地政学的展開―』世界思想社、2001年(ISBN4-7907-0874-8)本体定価5,800円
目次
第I部 医療人類学と国際保健第II部 医療体系論
第5章 医療的多元論[→医療的多元論 ][→医療的多元化の理論]
第III部 疾患の民族誌
第IV部 疾患と健康
第V部 コミュニティ参加と現代社会
附録 コミュニティ参加の保健研修
あとがき
薬用・野生食用植物一覧
村落保健用語集
文献目録
附表 疾患と医療のモデル
池田光穂 著
定価6,090円(税込)
2001年発行
A5判/406頁
ISBN978-4-7907-0874-2【帯】
低開発国に対する医療援助・協力の現場では、いったい何が起こっているのか。本書は、村落保健に関するフィールドワークとグローバル化する国際保健研究を
総合した労作である。第一人者の案内で、臨床=応用人類学のフロンティアへ!
姉妹編『医療人類学のレッスン』もどうかごひいきに。
Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 2009-2019