実践の医療人類学:テキスト校注と精読のために
第6章 医療の動態的過程
[課題]
(1)海外援助協力は、まずどのようなタイプの医療からはじまったと、著者は主張していますか?(p.114)
(2)「物資に訴えることに失敗した援助国側が」のちに心理学者や人類学者たちを動員して、行おうとしたプロジェクトの性格はどのようなものだったでしょ うか?(p.115)
(3)なぜ人間の基本的な生命活動である出産が、近代医療の認識と技術のもとにおかれてゆくようになるのでしょうか?(pp.115-118)
(4)間の基本的な生命活動である出産が、近代医療の認識と技術のもとにおかれてゆくようになる現象を、著者は「出産や閉経などの女性のライフサイクルの なかの現象が現代医療の対象となってゆく○○化」と呼んでいます。これに入る言葉を述べてください。(P.118, p.24)
(5)著者は、近代医療の世界的な流通過程もグローバリゼーションであると主張しています(p.122)。グローバリゼーションとはなんでしょうか?ある いは、著者は、それをどのように説明していますか?
(6)ジョン・ウィルソンは1950年代のアフリカの社会で住民に見せた教育用映画から、映像を使った教育には、いったい何が欠かせないと考えるように なったのでしょうか?(p.123)
(7)著者によると、村落保健の保健普及員は「文化のブローカー」であると言っています。文化のブローカーとは、どのような活動(役割や機能)をする人た ちなのでしょうか?(p.125)
池田光穂『実践の医療人類学—中央アメリカ・ヘルスケアシステ ムにおける医療の地政学的展開—』世界思想社、2001年(ISBN4-7907-0874-8)本体定価5,800円
目次
第I部 医療人類学と国際保健第II部 医療体系論
第5章 医療的多元論[→医療的多 元論 ][→医療的多元化の理論]
第III部 疾患の民族誌
第IV部 疾患と健康
第V部 コミュニティ参加と現代社会
附録 コミュニティ参加の保健研修
あとがき
薬用・野生食用植物一覧
村落保健用語集
文献目録
附表 疾患と医療のモデル
池田光穂 著
定価6,090円(税込)
2001年発行
A5判/406頁
ISBN978-4-7907-0874-2【帯】
低開発国に対する医療援助・協力の現場では、いったい何が起こってい るのか。本書は、村落保健に関するフィールドワークとグローバル化する国際保健研究を
総合した労作である。第一人者の案内で、臨床=応用人類学のフロンティアへ!
姉妹編『医療人類学のレッスン』 もどうかごひいきに。
Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099