Making an Innovation Campus and Deconstructing Old fashioned University's Order
10匹の猫のうち1匹ジョークがワカンねぇ奴がいる!:Uno de cada dies
gatos no entendio el chiste...
池田光穂(Mitsuho IKEDA)・松浦博一(Hirokazu
MATSUURA)・宮本友介(Yusuke MIYAMOTO)
◎
このページは、ダイキン工業株式会社による「基礎検討フェーズ報告書・研究テーマ提案」から「2020年度共同研究委受託研究」のフィージビリティ調査研
究である。調査研究班は、池田光穂・松浦博一(大阪大学COデザインセンター教員)と宮本友介(大阪大学大学院人間科学研究科)である。
命題03:Making an Innovation Campus and
Deconstructing Old fashioned University's Order.
デジタルヒューマニティーズ(digital humanities, humanities
computing)とは、人文学(古くは自由七科による教養科目)とICT(情報通信技術)との学際融合領域、ないしはその「対話」のことである。言い
方を変えると、デジタルヒューマニティーズ(デジタル・ヒューマニティーズ)とは、ICTを通しての人文学の刷新(イノベーション)=「創新普及」のこと
であり、また、技術偏重に傾いたICTを人間化(ヒューマナイズ)するプロジェクトのことである。スマート・キャンパスとは、ICT技術を最大限に使い、
大学がおこなう教育・研究・社会貢献などを実現しようとする新しい大学キャンパスとキャンパスの中での学び方・働き方のことなのである——これも本研究に
おいて私たちが自覚に至った到達点である。
そのための学び方・働き方を模索するための具体的な改善策として次のような審問(= チェックポイント)を設けてみた。つまり、(1)仕事の場をよくしたい(効率良く運営する、高い生産性、ストレスがない、愉しい、など)するにはどうすれ ばよいか?(2)「私たちが考えるかのように」("As we may think")職場が改善されたいという志向性にもとづいた具体的アイディアをどのようにしたうみだせるのか? 「自然な空気のような環境」を大阪大学の キャンパスに横溢させるには、どのような外部からの介入と自己改革(変革)が必要なのだろうか?(3)それらの発想や具体的アイディアを支える/支えよう とするテクノロジーがあるはずだ。これを実現できるテクノロジーとはどのようなものか?
(3)の来るべきあたらしいテクノロジーにはどのようなものがあるか?それは、(i) 手順やプログラムの提案のほかに、それを支える基本的な哲学(ないしはOS)でもあるソフト・テクノロジー(柔らかい技術)と、(ii)ICT端末 やAIを使った空調などに代表されるハード・テクノロジー(固い技術)にわけることができよう。
そして、そのためには、この2つのテクノロジーの恩恵をうけるステイクホルダーがいる はずである。大阪大学のイノベーション・キャンパス化に関わるステイクホルダーは、大きく4つに分類される。つまり、(a)大阪大学を支える学生、院生、 そしてポスドクを含む研究生、(b)大阪大学の知的探究の環境の提供するあらゆる教職員(プロバイダー)、(c)大学活動を支援してくれる企業、官庁、そ して民間企業、(d)地元住民をはじめとする地域住民あるいは日本のみならず世界に広がる普通の市民、である。基礎検討フェーズでは、まず(a)と(b) を対象にヒアリングに基づくニーズ調査をおこない。その結果をもとに、研究班を形成する教員・研究者たちがブレイン・ストーミングで、「空気と空間づく り」から考える理想的なイノベーション・キャンパスの基本構想を設計すること。そのための(仮想なる構築物を含む)プラットフォームの建設が必要になるだ ろう。
基礎検討フェーズでのブレイン・ストーミングをもとに、研究推進フェーズでは、大規模
なウェブによる質的調査のほかに、調査対象を(c)から(d)へと展開する。そしてここに本研究の本当の隠れた欲望というものがある。それはこうである。
この研究を通して大阪大学の古い大学の体質を破壊したい。すなわち「新・大学解体論」を理論的批判から現実的実践に止揚したい。そして本当に、日本のダメ
大学を潰して、世界の若者が競って集いたくなるような「本物の大学(あるいは大学ではない大学)」を構想しかつ実際に構築することである。最終的に、この
大学、この企業、さらにはこれらを支えている、空気を読まなければならない社会を、解体し、自らの空気感をもって、世間という風をさっそうと切ってゆく、
市民を育てていきたい、というものだ。
クレジット:「03:「空気と空間づくり」から考えるイノベーション・キャ
ンパスの実現: Making an Innovation Campus and Deconstructing Old fashioned
University's Order.」
● 参考
大阪大学は、異なる領域の人と知識をつなぎ、社会課題の解決や新たな価値の創造に向 けて専門的知識を役立てることのできる高度汎用力(課題発見力、課題解決力、社会実践力)を備えた人材を養成するために、2016年7月にCOデザインセ ンター(Center for the Study of Co*Design)[読み方は「こ・でざいん・せんたー」である]を設立した。学部生・大学院生の社会への幅広い関心と課題発見のための多様なスキルを 学ぶ横断型高度教養・高度汎用力基礎教育プログラム「コミュニケーションデザイン科目」、Problem-Based Learning (PBL)も含む高度汎用力発展科目「COデザイン科目」からなるカリキュラムの開発・実施を段階的に進めている。社会イノベーション部門は、課題解決の 具体化に向けた産官学民のあいだの共創と協奏をつくりだすための研究教育を探究するセクションである。とりわけ2018(平成29)年度からは、部門全体 が一丸となって「SDGs達成に向けた高度汎用力教育開発」に取り組んでいる。
研究チーム紹介
クレジット:基礎検討フェーズ・研究テーマ(共同研究委受託研究)阪大発テーマ「「空気
と空間づくり」から考えるイノベーション・キャンパスの実現」
リンク(プログラム・プロジェクトビルディング)
リンク(大学キャンパス・イノベーション)
リンク(教育イノベーション)
リンク(授業・教育)
文献
その他の情報
Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099
For all undergraduate students!!!, you do not paste but [re]think my
message.
Remind Wittgenstein's phrase, "I should not like my writing to spare other people the trouble of thinking. But, if possible, to stimulate someone to thoughts of his own," - Ludwig Wittgenstein