マクロウィキノミクス・研究・ノート
Art of Collaboration A: Theory and Practice of Action Research
協働術A(2017)/協働術A:ネオ・アクションリサーチの探究(2018)の授業計画から「この 授業は、ネオ・アク ションリサーチについて、考えます。このリ サーチがもた らす最終的な 成果とはなにかについて考えます。この授業は新しいネオ・アクションリサーチをさまざまな角度から考察することを目標にします。このことを実現するため に、解説つきで 基本文献であるドン・タプスコットとアントニー・ウィリアムズ『マクロウィキノミクス : フラット化・オープン化・ネットワーク化する社会をいかに生きるか』を読みます」
タプスコット、ドンとアンソニー・
ウィリアムズ (2013)『マクロウィキノミクス:フラット化・オープン化・ネットワーク化する社会を
いかに生きるか』夏目大訳,東京:ディスカヴァー・トゥエンティワン/Macrowikinomics : rebooting business
and the world,Don Tapscott and Anthony D. Williams,Portfolio/Penguin
2010
【マクロウィキノミクスの定義】マクロウィキノミクス(Macrowikinomics)とは、マクロ経済学と、ウィ キ ノミクス(=ICTインターネット・ネットワーク社会の中で「大衆のコラボレーショ ン(mass collaboration)」と「オープンソース(open-source model)」が生み出す新しい経済の仕組み)という意味です。この用語は、ドン・タプ スコットとアントニー・ウィリアムズの同名の書名により、はじめて提唱されました。
新しい大衆のコラボレーションについてはこちら:新しい大衆の(マス)コラボレーション
1.コラボレーション(ウィキノミクス原則1)Collaboration 2.オープン(ウィキノミクス原則2)Openess 3.共有(ウィキノミクス原則3)Sharing 4.公正さ(ウィキノミクス原則4)Integrity |
0.アクションリサーチから「離床」してネオ・アクションリサーチへの
「移行」は可能か?(レクチャー) 1.世界中の厄介な問題は再起動できる 2.あらゆる知識がつがなる時代に守るべき5原則 |
01-Macrowiki-Jap-2013-2.pdf |
3.だれでも銀行になるなれる社会 4.イノベーションのヒントは、いつも外にある。 5.コラボレーションで緑の地球をとりもどす 6.代替エネルギー経済は、ウィキノミクスで実現する |
02-Macrowiki-Jap-2013-3.pdf |
7.21世紀の移動は、相乗りが基本になる 8.大学よ、さようなら 9.ソーシャルネットワークが科学的発見を牽引する 10.患者コミュニティの台頭が医療を推進させる |
03-Macrowiki-Jap-2013-4.pdf |
11.新聞なき後のジャーナリズムは、誰が担うのか? 12.音楽業界がマスコラボを先取りする 13.テレビと映画の明るい未来 |
04-Macrowiki-Jap-2013-5.pdf |
14.集合知で行政に付加価値を与える 15.市民が監察官となる日 16.グローバルな問題解決:国境を越えて 17. Fighting for Justice: User-Generated Freedom from Tehran to Rangoon to Beijing |
05-Macrowiki-Jap-2013-6.pdf |
18.改革のための基本原則 19.頭脳共有のリーダーシップ |
06-Macrowiki-Jap-2013-7.pdf |
まとめの授業の資料の検討 |
00-Macrowiki-Jap-2013.pdf 07-Macrowiki-Jap-2013-8.pdf |
【目次】※リンクはタグジャンプです(ジャンプしない場合は下にスクロールしてください)
01.世界中
の厄介な問題は再起動できる
02.あらゆる知識がつがなる時代に守るべき5原則
03.だれでも銀行になるなれる社会
04.イノベーションのヒントは、いつも外にある。
05.コラボレーションで緑の地球をとりもどす
06.代替エネルギー経済は、ウィキノミクスで実現する
07.21世紀の移動は、相乗りが基本になる
08.大学よ、さようなら
10.患者コミュニティの台頭が医療を推進させる
11.新聞なき後のジャーナリズムは、誰が担うのか?
12.音楽業界がマスコラボを先取りする
13.テレビと映画の明るい未来
14.集合知で行政に付加価値を与える
15.市民が監察官となる日
16.グローバルな問題解決:国境を越えて
17. Fighting for Justice: User-Generated Freedom from
Tehran to Rangoon
to Beijing
18.改革のための基本原則
19.頭脳共有のリーダーシップ
●コンテンツ解説※英語版には17. Fighting for Justice: User-Generated Freedom from Tehran to Rangoon to Beijingがあります。
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■なぜ、私は「協働術A(2017)」「協働術A:ネオ・アクションリサーチの探究(2018)」において、マクロウィキノミクスを教材にとりあげようとしたのか?
1.大学や大学の研究者は、世界の問題に対して、真 摯に知ろうとしないし、また、実際に、知ったとしても「自分が関わる重大な問題」という意識をもたない。専門家としての自分の地位に安住しているように思 われる。
2.他方、ビジネスやNGO,NPOなどの団体は、 危機を煽って、私たちの財布の紐を緩ませようとする(あるいはクレジットカード番号を入力させようとする)。
3.世の中が以下の4つの理由で、人々が不安に陥 り、それをカモにする詐欺師まがいの政府、企業、NGO,NPOが、我々から金をむしろうとする(アカロフ 2017:13-19)。
3.1 個人の財務不安定
3.2 金融とマクロ経済の不安定
3.3 健康問題
3.4 まったくダメで機能していない政府
4.地球環境問題(→SDGs)、エネルギー問題、原発爆発後の除
染などが思うようには、よい方向に流れているように思えない。あるいはメディアは、そのように報道している。
5.我々の社会の暴力はスティーブン・ピンカー(2015)の言うように、統計的には低下しているのか もしれないが、TVやネットで報道される事件は、暴力的で胸がむかつくような不快なものがおおい。
6.このような掻痒感が、僕たちをちょこっとだけ不 安にし、不満にしている。
7.したがって、自分たちができることをやって、僕
たちをちょこっとだけでも、自己満足でもいいので、この掻痒感と不満を解消してみたい。
改革のための基本原則(=ウィキノミクス成功ルール) I. クリエイターではなくキュレイターをめざす II. 共有財の価値を見直す III. 自由にさせる IV. 活動をになう前衛を発掘し、強化する V. コラボレーションの文化をつくる VI. ネット世代への権限委譲する |
◎企業と大学との協働 に関する基本原則
◎ 改革のための基本原則(=ウィキノミクス成功ルール)【冒頭に戻ります】
◎あなたの 組織にとってのワーク・ルールズ!(あなたの組織にとっての人間関係やリーダシップのとり方に関するチェックポイント)
-----【結論:まとめ】-----------------------【冒頭に戻ります】
マ
クロウィキノミクス5原則 |
改
革のための基本原則(=ウィキノミクス成功ルール) |
批
判 |
批
判への反論 |
1.コ
ラボレーション(ウィキノミクス原則1)Collaboration |
共有財の価値を見直す(II) 自由にさせる(III) 活動をになう前衛を発掘し、強化する(IV) コラボレーションの文化をつくる(V) ネット世代への権限委譲する(VI) |
・人はコラボとエゴイズムを往還するので
は? ・悪いコラボや、よいエゴイズム(例:新古典派経済学)があるのでは? ・コラボを可能にするプラットフォーム=インフラの整備も必要になるのでは? ・政府や企業は、市民や消費者のコラボを要求することで自分たちの利益を囲いこまないだろうか? |
・コラボを賞賛する人は、エゴイズムの蔓
延を防ぐためには個人の道徳に働きかけるのではなく、システムや制度を、コラボすることがうまくいくように構築して誘導するのが本義。 ・プラットフォーム=インフラの整備の発想は重要だが、それは政府や企業が提供するのを待つのではなく、自ら構築し、育てて、鍛えるべき、それがウィキノ ミクスの方法だろう(Wikinomics way) |
2.オー
プン(ウィキノミクス原則2)Openess |
共有財の価値を見直す(II) 自由にさせる(III) コラボレーションの文化をつくる(V) ネット世代への権限委譲する(VI) |
・利益をどのようにして囲い込めるのかに
ついて企業のみならず政府も推奨する。 ・悪い政府の現状では、市民の側の透明性/可視性が強調されて、政府の不透明性がこの標語で隠されてしまうのではないか? ・オープンには無秩序を生むという危険性はないのか? |
・人間集団の行動の常とし
て、オープンでコラボを拒絶する傾向がみられる(例:ミートホープ事件)が、それでいい
わけはなく、それを克服するのがウィキノミクスなのでは? ・試みずに批判するのは、コラボやオープンの精神に最初から反している。 ・他の原則もそうだが《いまだ達成されていない良好な原理》と考えてみてもよいのではないか? |
3.共
有(ウィキノミクス原則3)Sharing |
クリエイターではなくキュレイターをめざ
す(I) 共有財の価値を見直す(II) 自由にさせる(III) コラボレーションの文化をつくる(V) |
・利益をどのようにして囲い込めるのかに
ついて企業のみならず政府も推奨する。 ・誰かがクリエーションをやらないと社会は回らないのでは? ・政府や企業は、市民や消費者のコラボを要求することで自分たちの利益を囲いこまないだろうか?——共有は強者が弱者に求めるスローガンである |
・社会主義や共産主義(=これらは社会の
名の下に国家が人民を収奪するという負の遺産を持つ)ではない。共有はとは、誰もが
チャレンジできて、失敗を恐れず、また、その失敗を破局的にしないような方策がウィキノミクスではないか? ・共有することのコスト減は明確だが反論は常にある。だがしかし、たとえそれを経済的に実証できぬとも、そのようなコスト減の意識は、サステイナブルの発 想を定着させ、社会を変える発想につながるはずだ。 |
4.公
正さ(ウィキノミクス原則4)Integrity |
自由にさせる(III) 活動をになう前衛を発掘し、強化する(IV) ネット世代への権限委譲する(VI) |
・公正さには秩序が要求されないか?それ
は自由な活動を削ぐのでは?(例:政府の法規制をクリアしたころには、プロジェクトの自由度は遥かにつまらないものになる) ・ネット世代が、それほど現在の世代よりも無条件によいとは言えぬ。 ・前衛と自由は両立しないのでは? |
・公正さは、ウィキノミクス擁護派にも批
判派にも共通の善のように思える。ただし、それがつねに反省的眼差しのもとになければ、容易にシステムは腐敗/不正化するだろう。 ・共通善だからこそ、自由と公正が両立するように、具体的に考え、具体的に行動すべきだろう。 |
5.相互依存(ウィキノミクス原則5)
Interdependence |
クリエイターではなくキュレイターをめざ
す(I) 共有財の価値を見直す(II) 活動をになう前衛を発掘し、強化する(IV) コラボレーションの文化をつくる(V) ネット世代への権限委譲する(VI) |
・相互依存は、市民の間の課題で、それは
政府や企業が相互依存をさせずに、制度や商品に依存するように仕向けているのではないか? ・コモンズの悲劇のように、市民が相互依存を享受できるのは、各人が自覚してから後なのでは? ・ネット世代が、それほど現在の世代よりも無条件によいとは言えぬ。 |
・たしかに相互依存を自覚させ、それを実
践するのは難しい。サステイナブルという用語は耳に心地よいが、相互依存の持続可能は、健全な競争原理が入らないと機能しないだろう。 ・旧世代が先に死んでゆくためにも、また次の世代には、前の世代の負の遺産を軽減するためにも(例:Intergenerational equity)、世代間の相互依存を真剣に考えるべきは、高齢化社会の デザインの議論でもつねに議論されているはずだ。 |
以上が、2017年7月27日の授業の中で議論したことを、まとめたものです。(pdf版:macro-wikinomics_matrix2017)
以下は、それに至る道程です。
-----6月15日-------------- ----------------------
●ウィキノミクスからマクロウィキノミクスへ●《1
-4-DTapscottETAL_macroWikinomics2010.pdf》
01.世界中の 厄介な問題は再起動できる【冒頭に戻ります】
ウシャヒディ(Ushahidi)のエピソードからはじまる。Don't just get the data. Get the whole story.
2008年の米国の金融危機が分水嶺?,25
若者の失業をどう考えるのか?
++
02.あらゆる知識がつがなる時代に守るべき5原則【冒頭に戻ります】
コ ラボレーション(ウィキノミクス原則1)Collaboration
オー プン(ウィキノミクス原則2)Openess
共 有(ウィキノミクス原則3)Sharing
公 正さ(ウィキノミクス原則4)Integrity
相互依存(ウィキノミクス原則5)Interdependence, p.34
-----6月22日-------------- ----------------------
●経済の土台をみつめなおす
03.だれでも 銀行になるなれる社会【冒頭に戻ります】
金融商品の内側を公開したらどうなるか?
普通の人に問題を解決させるほうがうまくいく
小規模のベンチャー投資が主流になる(79)→ツッコミ!「日本の中小企業はベンチャーと言われる前からベンチャー的性格なかった?!}
コミュニティで小さな企業をサポート
ソーシャルレンディングという新業態
金融界にも押し寄せるマスコラボレーションの波
04.イノベー ションのヒントは、いつも外にある。【冒頭に戻ります】
インターネット上で車をデザインする(97)
ローカル・モーターズ (localmoters.com)の自動車の例でアウトソースを ICT経由でやればいいという主張。その後にリナックスの事例が取り扱われる。
私は分業論のことを思い出した。分業論について、考 察をはせた先人には、アダム・スミス、カール・マルクス、そしてエミール・デュルケームの3名(より批判的な系譜では、ウラジミール・レーニ ンやローザ・ ルクセンブルグ)のことを思い浮かべる。
分業とは?「「必需品と便益品の供給が豊かであるか 否かは、それら二つの事情[労働生産性と生産的労働・不生産的労働の比率]のうち、後者よりも前者に よるところが大きいように思われる。猟師や漁夫からなる未開民族においては、働くことのできる個人は、すべて、多かれ少なかれ有用労働に従事し、自分自身 を養うとともに、自分の家族または種族のうち、狩猟や漁獲に出かけるには高齢すぎたり、若すぎたり、病弱にすぎたりすることに努める。しかしながら、その ような民族は極度に貧しいために、幼児や高齢者や長びく病気にかかっている者を、ときには直接に殺害するか、ときには放置して飢え死にさせるか、野獣に食 われるままにしなければならないことがしばしばある。少なくとも彼らは、そう考えている。/これに反し、文明化し繁栄している民族の間では、多数の人びと は全然労働しないのに、働く人びとの大部分よりも十倍、しばしば百倍もの労働の生産物を消費する。しかし、その社会の労働全体の生産物はきわめて多いの で、すべての人が十分な供給を受けるし、最低最貧の労働者ですら、倹約かつ勤勉であれば、未開人が獲得しうるよりも大きな割合の生活必需品や便益品を享受 することができる。労働の生産力のこの増大の原因、および労働の生産物が社会のさまざまな階級や状態の人びとの聞に自然に分配される法則が、本書の第一編 の主題をなす」(堂目 2008:146-147)。」出典:アダム・スミス『諸国 民の富』ノート
分業の効果01:「「文明国においては、最下層の人 でさえ、何千人もの人びとの助力と協力を通じて、[中略]彼が普通に使う生活設備の供給を受けている。たし かに、地位の高い人びとのもっと法外な奢侈に比べれば、最下層の人の生活設備は実に単純で容易に見えるにちがいない。しかし、ヨーロッパの王侯の生活設備 が勤勉で質素な農夫のそれよりも優っている程度は、後者の生活設備が、何万もの裸の未開人の生命と自由の絶対的支配者であるアフリカの国王のそれよりも 優っている程度には必ずしも及ばないであろう。(『国富論』一編一章)」(堂目 2008:157)。」出典:アダム・スミス『諸国民の富』ノート
分業の効果02:「「多くの利益を生み出すこの分業 は、もともとは、それが生み出す一般的富裕を予見し意図するという人間の英知の結果ではない。それは、その ような広範な有用性をめざすわけではない人間本性の中のひとつの性向、すなわち、ある物を他の物と取引し、交換し、交易する性向の、きわめて緩慢で漸次的 ではあるが、必然的な結果なのである。この性向が人間の本性の中にある、それ以上は説明できないような本源的な原理のひとつであるのかどうか、それとも、 この方がもっともらしく思われるが、推理したり話したりする人間の能力の必然的な結果であるのかどうか、そのことは、本書の研究主題にはならない。(『国 富論』一編ニ章)」(堂目 2008:158)。」出典:アダム・スミス『諸国民の 富』ノート
ファブレス化(fab-less
つまりfabrication facility less)を意味している。Fabless
manufacturing
Infostructure and the
vertual collaboratory p.76
イノベーションのエコシステム:正社員、サプライ ヤー、会社のSNS、潜在的ネットワーク
コラボレーションなくしてイノベーションではない!
埋もれた才能を世界から活用するローカル・モーターズ(106)
マニアのアイディアでカスタマイズされた「愛車」
ピアリング[peer -> peering]の先駆者、リナックスが世界を制覇するまで(→僕が、大学執行部のITセキュリティ研修で質問したこと)
新規事業で主流になるオープンソースの活用
コミュニティで活動すれば一日で300ページの本がかける
P&Gは外の「知」を基にイノベーションを加速
インフラストラクチャーではなくインフォストラクチャーを整備せよ
世界はすべて、あなたの研究開発部門になる
●地球を救う新産業革命 ●《02-DTapscottETAL_macroWikinomics2010-2.pdf》
05.コラボ レーションで緑の地球をとりもどす【冒頭に戻ります】
炭素ダイエットのキラーアプリ
ささやかでも意欲と熱意あふれる志のネットワーク
「石油のない世界」を想像する力
胸襟を開いて情報を共有する
環境に優しい投資と消費
自然の本質——20年間ですべてを再産業化する
グリーンテクノロジーの共有が社会を変える
すべては自分たち次第
5,6章はグリーンテクノロジーや、温暖化ガス=二 酸化炭素削減にまつわるイノベーションやコラボレーションについて多くのページが割かれている。
テーゼ:「コラボレーションなくしてイノベーション なし」の検証をしてみましょう!
■新しいマス・コラボレーション(A new mass collaboration: definition)
オープンソース(02-043■ オープン・ソース・モデル(open-source model))
炭素ダイエット
グリーンテクノロジー
06.代替エネ ルギー経済は、ウィキノミクスで実現す る【冒頭に戻ります】
崩壊寸前の送電網を再生せよ
送電網をオープンソース化する
スマート・インフラで個の電力への意識を高める
エネルギー・プロシューマーの台頭
まずは小さな実験から基準へと広げる
デンマークに学ぶ再生可能エネルギー改革
ふたつの未来のどちらを選ぶのか?
++++
送電網のシステムは古いまま。
スマートインフラ
エネルギー・プロシューマ(消費者と生産者の融合)
デンマークの教訓(人口500万)
■Y さん
・
情報のマネジメント
・2ちゃん化しないのはなぜか?
36ぺーじ
・誰もが参加できるーー本書全体の流れ
・イノベーティブな人の能力の集積
・誰でもというスローガン??
・企業のオープンソース化の問題116>>私企業の価値が下がるのか上がるのか?
・長期的な効果/短期的な利益の相反があるのでは?
■K さん
・
4−5章の読解
・CO2の削減
・カーボンラリー:ゲーム的遊びの要素
・母親専用のオンラインコミュニティ
・実生活への直結
・ネットコミュ二ティのライサイクル
・エネルギーの自宅管理
・誘導なのか?それとも全体論への誘いなのか?>>180
・基本的に首肯できる。環境問題に取り組める糸口になる。
・素材とメカニズム>>123
・授業を面白くする方法?>>集中講義のだるさ、パフォーマンスの悪さ
・生命科学と自然の問題の共通点を探索するアイディアについて:1時間講義+ディスカッション
・授業をコンペにするにはどうしたらいいか?
・例:波動という現象について考える:自然から生物個体まで。知らないと共通性をネグってしまう。
・同じメカニズムなのか?結果的な相似か?などについて考察する。
・リナックスで、1日で300ページ??集合的にできるかもしれないが、個人ではそれは向いていない。
・進化の変異で進化する。
■M さん
・
査定
・OMV
・金融商品の数式を公開せよ。
・ローカル・モーターズ>>の事例
・学生や若者に安価に業務を委託することは問題か?
■N さん
・
フリーランスのワーカーの観点から見ると違和感あり!
・利用されてしまう。
・OSはプラットフォームを作ったやつが勝ち:ICTでもパワーゲーム、マネーゲームあり。
・クラウド・ファンディングの専門の会社がでてくる。
・タレントの恐喝問題。芸能人のスキャンダル。
・明るい面と悪い面
・家庭の中に監視カメラが持ち込まれる日を想像してごらんなさい?
・両面あることを忘れてはいけない。
・環境問題は大国の問題。
・足元から変えてゆくこととはどういうことか?
■I さん
・
組織の中の人間、部署の中で生きる人たちVSオープンソースの世界
・西野絵本をめぐる論争。著者とは誰か?。著者の死。
・コラボの精神はいいんだけど、具体的にどんな形すればいいか?
・分業、ファブレス
・ここの問題解決はできる。コラボして取り組むのが大変(コラボでは向いていない)
■M さん
・N
ファン登場
・こんな話は夢物語。
・できひん人はどうなるんねん?!
・誰でも銀行になれる>>考える人は逆に苦労する。選択という苦痛。
・本ではうまくいくというが、現実はスクラップ&ビルドなんだ。
・理想的すぎ。
・犠牲の面への着目あるか?
・できる人のための議論じゃないのか?
・自分で行動を起こすためのインターネットに関する知識供給の問題。
・すでに……
-----これまでの議論の展開--------- ----- ----
最
近の議論の傾向は、僕が大学改革に超楽観的なことを提案して、学生が「それは楽観的すぎます!」と怒られて、さらに代替案を提示して議論が展開するという
流れです。もちろん毎回、楽観派の僕はリベンジモードです——学生たちの僕への反論のやり方はケース研究がうまくいったものだけを著者たちが恣意的にとり
あげ、失敗について考えていないのではないかというものです。
-----6月29日-------------- ----------------------
07.21世紀 の移動は、相乗りが基本になる【冒頭に戻ります】
21世紀の移動は、相乗りが基本になる:日本人なら当たり前?/でも日本の田舎の爺婆は軽自動車なくては移動できない。それが高速道路の逆走、自損による死亡事故の原因になっている。爺婆の死亡は「リスク」なのか?
ウーバーを使う若い人なら「当たり前?」
自動車もオープンプラットホームで再定義される
常識はずれの考えから生まれる次世代の乗り物
ソーシャル・コミューティングが新しい
若者たちは、相乗りを選ぶ
自動車を共有財にするジップカーの発想
未来の交通を思い描く
●知の下克上がはじまる(→「企業と大学との協働 に関する基本原則」)【冒頭に戻ります】
08.大学よ、さようなら【冒頭に戻ります】
■ スタンフォード・ビジネス・スクールのソーシャル・イノベーションの学習モデル ([Defining Social Innovation, by the Center for Social Innovation]より)
その学習モデルは、3つの柱からなっている;1)課
題を理解する(Understanding Issues)、2)技法とフレームワークをマスターする(Mastering Skills and
Frameworks)、3)実践を通して学ぶ(Learning by doing): Teaching & Curriculum, より
0801■ 独学のススメ(あるいは野口学習理論に関するチップス)【冒頭に戻ります】
僕は大学完全不要論者ではないものの「大学は概ね不要論者」であることは変わりありません。
その理由は、大学で勉強できることの8割は独学でできることにあります。
野口先生流の独学のテーゼをまとめると次のようになります。(数字)は野口悠紀雄『「超」独学法』のベージです。
文献:野口悠紀雄『「超」独学法』角川新書、2018年
関連リンク:サイト内
++++++++++++++
09.ソーシャ ルネットワークが科学的発見を牽引する【冒頭に戻ります】
コラボ科学がもたらす可能性
グローバル化が科学研究の資金調達を変える
コラボ科学で透明性や市民参加はどこまで認められるか?(→僕は、ウィリアム・ギブソン『パターン・コグニション』を思い出した!)
ビッグデータに科学者はどう対処すべきか
オープンソースで生命科学の新たな可能性を切り開く
遺伝子工学がオープン化で進化する
存在意義が問われる科学出版
オープンアクセスからシンギュラリティへ
10.患者コ ミュニティの台頭が医療を推進させる【冒頭に戻ります】
■ジャック・アンドレイカ(Jack Thomas Andraka, 1997- )さんに学ぼう!——番号は池田が振った(→「ソーシャル・イノ ベーションとは?」より)
「おじのように親しくしていた人を膵臓癌で亡くし たことが開発の動機となった。膵臓癌に限らず、腫瘍の有無の目安となる腫瘍マーカーの血液 学的検出方法の基本原理はおよそ60年に開発された免疫学的検定から変わらず、煩雑であり技術革新の進まない分野であった。 また、腫瘍マーカー自体も腫瘍が進行して初めて上昇するものも多く、早期発見のスクリーニングには不向きであるとされてきた。 (1)ジャック・アンドレイカは現在の検査法の問題点に気付き、新たな方法を自力で開発することを決意…… 以後、検出方法を模索するうちカーボンナノチューブを使用することに思い当た り、高校の生物の授業中に、カーボンナノチューブの記事をこっそり読んでい た。その授業内容は病原菌やウイルスの特定のタンパク質にのみ結合する抗体の話で あった。そのとき、(2)アンドレイカは構造変化によって電気特性が大きく変わ るカーボンナノチューブと、特定のタンパク質にのみ反応する抗体とを組み合わせることを思いついた。また、(3)カーボンナノチューブ単体では不安定なため、支 持体として紙を用い試験紙とすることに決めた。 以後、アンドレイカはインターネットを駆使し、(4)論文やデータベースからおよそ 4000種のタンパク質を抽出し、その中で膵癌初期から上昇する腫瘍マーカー としてメソテリン(Mesothelin) を見出した。/アンドレイカはさらに研究を続けようとしたが、自宅では実証実験は不可能であることから、(5)実験プロトコルと理論を添えて各地の大学研究室、 特に膵癌の研究者にe-メールを送った。(6)約200通送ってほぼすべて断られたが、1通だけ先端医学を手がけるジョンズ・ホプキンス大学エニアバン マイートラから好意的な返信が来た。 アンドレイカは研究の意思を訴えて、受諾された。(7)研究室に招かれたアンドレイ カは研究室の教授を含め20人ほどから質問を受け、その後の実験プロトコルの 修正、7カ月の研究のあとで、成果を得」る。ウィキペディア「ジャッ ク・アンドレイカ」
ぼくは科学の力で世界を変えることに決めた / ジャック・アンドレイカ,
マシュー・リシアック著 ; 中里京子訳, 講談社, 2015
◎患者コ ミュニティの台頭が医療を推進させる
患者は医療のたんなる受け手ではなくなった
コラボレーションによる医療の実現
コラボレーションの4つのタイプ:
コラボレーション医療の必要条件01:コラボレーションとコミュニティ
コラボレーション医療の必要条件02:自分のパーソナルヘルスページをもつ
コラボレーション医療の必要条件03:コラボレーションで医療ビッグデータを生成する
コラボレーション医療の必要条件04:医療の専門家による積極的な関与
コラボレーション医療を生きるための心構え
新しい医療の発展を妨げる人たち
++
◎
■Y さん
・
全体を通して:未来予測か?提言か?
・オープンソースか?損をするのか?
・第二章:4つの原則、透明性、正しい価値観、倫理(公正性)、オープンソース
・例)倫理持つべきか?そうなるのだという予測?どっちやねん?!(両方あるように思われる)
・相乗りか?コラボか?タダ乗りか?
iatro-genesis(医原病):脱病院化社会 : 医療の限界 / イヴァン・イリッチ著 ; 金子嗣郎訳, 東京 : 晶文社 ,
1979.1
■Iさん
・車相乗りでいいやん
■Mさん
・
206ページ:コスト負担の話は斬新だ。どこまでコストを全員が納得できる数値化は難しいのでは?
・自動車のデザインのコンテスト:期待に添わないものには賞金を与えない。それでいいか?
・イノベーションの対価とは?ーー社会的共有物か?発明者に帰属すべきか?
・使うぶんだけという発想:社会のベースラインは「不平等」
・女子をターゲットにするビール
・知財でなくなりつつある。
・自動車:カーシェアは増えているか?
■Kさん
・
204−5ページ:リナックスの話を思い起こす。
・プログラムを書く>バグ取り、人気の不均衡
・付随する面倒な仕事の持続可能性
・リナックスはどうやっているのだろうか?
・車の共有/相乗り
・217ページ:ジップカーの利用での計算結果。
・大学の部分は肯定的にとらえた。
・セカンドライフ
・232ページ:プログラミング>授業時間@教授の時間消費
・233ページ:
■Oさん
・
カーシェアリング:そうなのか?と思わせる手口があるのではないか?
・「そういう考え」<対>「自分はどうなの?」との対峙
・例)若者の自動車所有への不人気→シェア、という発想はイノベーションである。
・理想と現実の幅寄せ、が議論のやり方ではない。答えは読み手がきめる。
■Nさん
・自動車など世代によって目的が変わってきた。中高年の乗り物?自動運転。
・飲酒運転の厳罰化
・シェアリングの無料化→資金の回収の問題がある。
・互酬関係
・交換・互酬・市場 K・ポランニー(→「互酬制」)
-----7月06日-------------- ----------------------
●誰でもメディアの生き残り戦争 ●《03-DTapscottETAL_macroWikinomics2010-3.pdf》
11.新聞なき 後のジャーナリズムは、誰が担うの か?【冒頭に戻ります】
(ハフィントンポストのこと)
参加型ニュースと誰でもメディア文化のはじまり
新聞は死んだ——ジャーナリズムよ、永遠に(ニーチェの「神は死んだ」のパロディ)
ニュース報道の大衆化が権力の独占を崩す
読者との対話を重視した勝ち組、ニューヨークタイムズ
誰でもメディアの落とし穴と記事の質
調査報道は誰がおこなうのか?
新聞がダメになると、何が困るのか?
新聞の新たなビジネスモデル(366)
■ハフィントンポスト(日本語)/ Huffpost (英語版)
◎新聞は凋落するか? → デジタル革命の時代だか ら当然である(352)
原因:古いメディアは既得権の上にたつために、自分 の利害を棒に振る損なことはしない(339)
・参加型メディア
・新聞は死んだ
・ニュース報道の大衆化は、本当に権力の独占を崩す のか?(346-)
・読者との対話の残すことが、生き残りへの道 (NYT=349-)
■悲観論と楽観論の狭間で!(352-)
■新聞社の生き残りへの処方箋(369-)
ニューヨーク・タイムズ(The New York Times)
***
メディアと権力論:ハロルド・イニス(Harold Adams Innis, 1894-1952)久保秀幹訳『メディアの文明史——コミュニケーションの傾向性とその循環』(新曜社, 1987年)
++++++++++++++
改革のための処方せん(pp.370-)
++++++++++++++
1)若者の 話を聞く
2)全く異 なった商品をつくる
3)デジタ ル・プラットフォームとデバイスに関するマルチメディアを体験する
4)コラボ
によるイノベーションをおこなう(試みる?)
++++++++++++++
12.音楽業界 がマスコラボを先取りする【冒頭に戻ります】
ウィキノミクスと音楽産業
どこでもインターネットで音楽を楽しめる世界
検証——ストリーミング音楽配信サービスの成否は?
ミュージシャンがマスコラボレーションに乗り出す
音楽のプロシューマーたち
ネットワーク・レコードから見た明日の音楽業界
著作権法の不均衡を是正
★
What is Patreon?
■インタネットがコラボを促進するとはどういうことか?
◎ストリーミングの音楽配信の現状は?(383-)
・音楽のプロシューマー(消費者であり生産者である 者)391-
Joseph Schumpeter, the great economic thorist, maintained that businesses must either embrace new technologies by giving up old methods and products or cede the market share to those who will, p.241
創造的破壊(→あらたな技術を受け入れる際には、古い手法やこれまでの商品の販売を手放す必要がある:→「企業の部門売却」)
"Creative
destruction (German: schöpferische Zerstörung),
sometimes known as Schumpeter's gale, is a concept in economics which
since the 1950s has become most readily identified with the
Austrian-American economist Joseph Schumpeter[1] who derived it from
the work of Karl Marx and popularized it as a theory of economic
innovation and the business cycle. According to Schumpeter, the
"gale of creative destruction" describes the "process of industrial
mutation that incessantly revolutionizes the economic structure from
within, incessantly destroying the old one, incessantly creating a new
one".[2] In Marxian economic theory the concept refers more broadly to
the linked processes of the accumulation and annihilation of wealth
under capitalism.[3][4][5]" - Wiki
13.テレビと 映画の明るい未来(pp.406-)【冒頭に戻ります】
映画界にも押し寄せるネットの波(412)
ファンとコラボレーションする映画制作
デジタル時代のテレビはどうなるのか?, 420-
テレビ番組はすぐれたネットアプリとなる
++
メディア論170706
■Mさん
・新聞読まない人間としての自分
・ハフィントンポストの可能性と未来について、なんとなく考えた。
■Kさん
・全体に散布する形から、各人がメディア情報を取りに来る。
・情報の偏りは?
・13章:ラポルトさんの収益ビジネス
・全体性の把握の問題
・前田愛=近代読者の成立(岩波書店):前田愛「音読から黙
読へ——近代読者の成立」『近代読者の成立』(同時代ライブラリー)、Pp.167-210、岩波書店、1993
・マーシャル・マ
クルーハン
・(大学でも同様)字を読んできかせる:専門家が声で説明する。
・情報爆発に対する無力感あるいは当たり前。
・対象が問題(社会問題)<対>個人にとっての重要問題としてのある特定の
情報
・国境なき医師団の例、たとえば……
・新たな情報の提示が飢餓感を満たすこともある。
■Nさん
・360ページ:ハフィントンポスト
・編集や校閲機能は、ファンディングや寄付で回す
・現存する大手の新聞社は、既得権益を守るだけでなくもっとネットで情報発
信
・英語での情報発信が弱い
■Yさん
・新聞とネットの情報の質の違い
・新聞=遅れたメディア(著者たちの見解)
・新聞をよまない→ネットで情報:は「楽に流れている?」「学力低下?」
・メディアの多元性
・授業中にスマホ禁止には、理由がある?(情報収集ではなくゲームをしてし
まう)
・学問の歴史:引用の伝統、学問の作法
■Kさん
・メディアへの興味:科学技術と社会のなかで、学生が期待する
・現場論ではネガティブ、理想論ではポジティブ、という齟齬がある。
・ネオ・アクションリサーチ:研究の二分法の解体
・新しいジャーナリズム:報道の二分法の解体をめざす
・権力の番犬/社会の木鐸/……
・ハフィントンポストにそれを期待するが……
・ジャーナリズムがよくなれば、情報発信のかたちも変わっていくのではない
か?
・方向性
・よいジャーナリズム、わるいジャーナリズムとはなにか?
■Mさん
・347ページ:ICTにより著作権と課金制度の衰退していくのか?>>>
それが記事の社会的意味が衰退するのか?
・広告の収益に依存していた新聞
・インターネットでは、クリック広告で課金。
・358ページ:全体性への理解の喪失
・感覚だけでいいねを押してしまうことの、危うさ。
・348ページ:情報の支配の連鎖。
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■Mさん
・CDを購入
・カセット
・映画ふつうにみる
・子供がスマホ中毒になる状況というものは耐え難い
■Kさん
・CD派
・ダウンロードにはなじめない
・ライブの重要性
・ほとんど動画情報にはアクセスしない
・ほんものに触れることが重要(ないしは好きだ)
・双方向のコミュニケーション
■Nさん
・YouTubeからうまれた表現者(J・ビーバー、ピコ太郎など)のシス
テム:ネットメディア時代の効果かも
・メディア媒体の変化。なくならない面もある:でもメディアだけがあり、ノ
スタルジーでも聴かない。
・便利になったはずなのに、必ずしもそうではない。
・若い人が映画鑑賞していることに、ちょっと驚き。
・ハリウッドシステムに抵抗して、映画作りにはげむ表現者たちには、ICT
はさまざまな可能性を拓いた。
■Yさん
・借りてパソコンにいれる
・手元に置きたい人への需要は満たしている。
(音楽のプロシューマー)
(著作権)
■Mさん
・コンテンツ産業の著作権コントロール
・テレビ
・高齢者のテレビ長時間視聴
-----7月20日-------------- ----------------------
●パート6:公共の場を再構築する
14.集合知で 行政に付加価値を与える【冒頭に戻ります】
旧時代のままの行政
人民による人民のための政府を求めて
オープンソース化された政府
緊急時に効くウィキスタイルのコラボレーション(446)
公共部門におけるイノベーションの旗手
プロシューマーが公共サービスに進出する
特許技術を外部の知恵で評価(456)
オープンデータが推進する公共部門のイノベーション
***
究極の「マイ政府」を樹立する
ソーシャルネットワークで官僚制を一からつくりなおす
ボトムアップ方式で政府を作り替えられるか?
民間部門のリーダーへの課題
■ニューヨークの地下鉄の荒廃にかんする対策にクラ ウド知識の導入について(ライブドア・ニュースから)
「世界的大都市のニューヨークが抱える社会問題の一 つが、開業から113年を迎える地下鉄だ。/老朽化による遅延や故障が常態化しており、ある調査では、利用者の約74%が地下鉄のトラブルで仕事に遅刻し たと回答するなど、ニューヨーカーのイライラは募る一方。地下鉄を管轄する州都市交通局(MTA)は7月、改修工事などに約88億ドル(約9680億円) を支出する計画を公表したものの、財源をどう確保するかなど問題は山積している」
「クオモ知事の肝いりで始まったのが、地下鉄改革の
ためのアイデアを公募するプロジェクト「ジーニアス・トランジット・チャレンジ」だ。/(1)故障が頻発する信号システムの近代化(2)老朽化した車両の
近代化(3)Wi−Fiサービスなど通信インフラの向上の3つに絞り、世界中からアイデアを募集。すでに選考は始まっており、9月に最終候補を発表、今年
の秋には各分野の最優秀作品を選び、100万ドルの賞金がおくられる。/電車版の“オーディション”ともいえるこのプロジェクト。6月に行われた会合では
東京、パリ、トロント、チューリヒなど世界各国の鉄道会社の関係者も姿をみせ、日本からはJR東日本、東京メトロが参加したという。/一方、クオモ知事の
指示を受けて、MTAは7月、地下鉄の改修工事などに必要となる費用を公表。約88億ドルにものぼる財源について、クオモ知事は、利用者の多いニューヨー
ク市も相応の負担すべきだと主張。費用の分担をめぐり、“犬猿の仲”とされるデブラシオ市長との間で応酬が続いている」
出典:http: //news.livedoor.com/article/detail/13595304/ (2017年9月11日)
■メモ
プロシューマー(プロデューサーとコンシューマーの合成語)a consumer who becomes involved with designing or customizing products for their own needs.
・悪い政府の含意=効率性の悪さ、スピードの遅さ
ナッジとは、・リチャード・セイラー(Richard
H. Thaler)とキャス・サンスティー ン(Cass R.
Sunstein)
『実践行動経済学』 の原著タイトルのことである。英単語の nudge
とは、ひじで軽くつついて相手に何かを知らせたり、相手の背中をやさしく押して前に進めることを言います。彼らは、経済学の政策に、行動経済学の知見——
ダニエル・カーネマンのプロスペクト理論がその例——を導入して、人びとの選択をよい方向にもってゆくように、ナッジすることを提唱する。
・The Revamped TSR Asperger's Society, The Student room
・社会(人民)が政府をオープンソース化することは 可能か?:オープンソース (open source) とはソースコードを公開することが、一番最初の意味。オープン・ソース・モデルとは、オープンな協働を推奨する脱中心化された開発モデルのことである。
・開かれた政府:Open government is the governing doctrine which holds that citizens have the right to access the documents and proceedings of the government to allow for effective public oversight - Open government
・政府がウィキモデルを採用しないとお思いか?:オ バマ時代なら「ありそう」/トランプ時代なら「絶対にない!」と思ってしまう。現実の政治(リアル・ポリティーク)のどうしようもなさ。
・共有型意思決定支援型プラットフォーム (447):共有型意思決定支援ツール (がん患者の看護用?)
・特許情報(456)
・Power of Information Task Force
・なぜ政府のサービスには、自由貿易がふくまれてい ないか?463
・SNSで最初から政府をつくりなおす?
■ポスト産業社会とはなにか?(猿でもわかるポスト産業化社会の図式)
"In sociology, the post-industrial society is the stage of society's development when the service sector generates more wealth than the manufacturing sector of the economy." - Post-industrial society
15.市民が監 察官となる日【冒頭に戻ります】
■15.市民が監察官となる日
新たな規制パラダイムの必要性(475)
インターネット上の監察官たち
市民の直接参加が支える都市生活の姿
自立した市民は喜んで協力する(487)→ホンマカイナ?!
ボトムアップ方式で世界経済の問題を解決する
オープンな自然資源管理の取り組み
参加型規制のプラットフォーム作りに必要なもの
参加型規制のための要件01:オープン文化を創出する(498)
参加型規制のための要件02:参加型プラットフォームを構築する
参加型規制のための要件03:対話と継続的な改善を促進する
参加型規制のための要件04:公共の利益を保護する
参加型規制のための要件05:産業界で共同行動を起こす組織を作る
第一歩として
++
・アメリカの食品規制制度はもう限界に(476)
・市民によるさまざまな告発サイトの誕生(498- 490)
ユニリーバと環境保護(492)
気候変動
紛争ダイアモンド
汚職
奴隷労働
Global forest watch
■参加型規制のための要件テーゼ
1)オープン文化の創出 498
2)参加型プラットフォームの構築 500
3)対話と継続的な改善の促進 501
4)公共の利益の保護 502-
5)産業界で共同行動を起こす組織をつくる 504
GAPのパラドックス(503)
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16.グローバ ルな問題解決:国境を越えて【冒頭に戻ります】
16.グローバルな問題解決:国境を越えて
グローバル・ガバナンスは無から生まれる(514)
世界をデザインしなおすというプロジェクト
もう一度世界を根本的にデザインしなおす(521)
地域的アジェンダによる提携が前進の鍵
ボトムアップで協力をすすめる世界市民
活動家が集うアイディア・アゴラ
大義によるマーケティングからソーシャル・イノベーションまで
民主主義は国境を越える
社会を支える4本の柱——ネットワーク上のでの問題解決(542)
+
マイクロファイナンス(=貧困者向けの金融活動の総称):Microfinance:
"Microfinance initially
had a limited definition - the provision of microloans to poor
entrepreneurs and small businesses lacking access to banking and
related services. The two main mechanisms for the delivery of financial
services to such clients were: (1) relationship-based banking for
individual entrepreneurs and small businesses; and (2) group-based
models, where several entrepreneurs come together to apply for loans
and other services as a group." - Microfinance
キヴァ( Kiva: Loans that change lives)pp.509-
https://www.facebook.com/kiva/
・Village Enterprise http://villageenterprise.org/
"Entrepreneurship to End Extreme Poverty: We believe in the power of the entrepreneurial spirit to transform lives. Village Enterprise equips people living in extreme poverty in rural Africa to start sustainable businesses and savings groups. Graduates from our program generate income and savings from their small businesses that improves their standard of living and breaks the cycle of poverty for themselves and their families." - Village Enterprise
・グローバル・ガバナンスは無からうまれる (514)
グローバル・ガバナンスの再編成テーゼ(p.516.)※パラフレイズしています 1)UN,WTOなども含めたグローバルな意思決定に与るシステムを再デザインすべきだ! 2)国際的なアジェンダは、主要な問題や課題の周辺にすでにあるぞ! 3)意思決定がローカルからグローバルに上位に向かうにつれて減じる「民主的な質」を回復すべし! |
・地球的アジェンダ → UN
SDGs, Sustainnable Development Goals
・ダボス会議(World Economic Forum)のパトロンは、経済学者クラウス・シュワブ(Klaus Martin Schwab, 1938- )ひきいるNPO「世界経済フォーラム(World Economic Forum)」
・世界経済フォーラムの公式ポータル:https://www.weforum.org/
・"The term "ideagora" is used to describe a type of online community known as a “marketplace for minds”. The word comes from “agora,” an ancient Greek marketplace or forum, with the addition of “idea” making it a marketplace or forum for ideas and innovation. The so-named ideagora is becoming increasingly important as businesses are beginning to use the scientists and problem-solvers on the Internet to find solutions to the problems they are facing." http://en.citizendium.org/wiki/Ideagora
・NPO Power 比較:528-530
1)グリーンピース:http://www.greenpeace.org/international/en/
"Greenpeace is an independent global campaigning organisation that acts to change attitudes and behaviour, to protect and conserve the environment and to promote peace by: Catalysing an energy revolution to address the number one threat facing our planet: climate change.; Defending our oceans by challenging wasteful and destructive fishing, and creating a global network of marine reserves.; Protecting the world's ancient forests and the animals, plants and people that depend on them.; Working for disarmament and peace by tackling the causes of conflict and calling for the elimination of all nuclear weapons.; Creating a toxic free future with safer alternatives to hazardous chemicals in today's products and manufacturing.; Campaigning for sustainable agriculture by rejecting genetically engineered organisms, protecting biodiversity and encouraging socially responsible farming."
2)ワールドビジョン:World Vision International | For Children. For Change. For Life.
「国際協力NGOワールド・ビジョン・ジャパンは、
皆さまのご支援(寄付・募金)に支えられ、キリスト教精神に基づいて世界の子どもたちのために人道支援を行っています」ワールドビジョン
3)オクスファム:OXFAM: The power of people against poverty
「オックスファムは、世界90カ国以上で貧困を克服
しようとする人々を支援し、貧困を生み出す状況を変えるために活動する国際協力団体です」オ
クスファム・ジャパン
・USAID
HOSTS 1ST DEVELOPMENT 2.0 CHALLENGE AWARDS CEREMONY FOR TECHNOLOGY
INNOVATORS, January 9, 2009
・WORLD URBAN FORUM
"The World Urban Forum
(WUF) is the world’s premier conference on urban issues. It was
established in 2001 by the United Nations to examine one of the most
pressing issues facing the world today: rapid urbanization and its
impact on communities, cities, economies, climate change and policies."
- UN-HABITAT
・1)課税の権力、2)規制の制定の権力、3)強制 のための権限、を国家独占から外すための市民的努力をどのような形でひきだすのか?
17. Fighting for Justice: User-Generated Freedom from Tehran to Rangoon to Beijing【冒頭に戻ります】
17. 17. Fighting for Justice: User-Generated Freedom from Tehran to Rangoon to Beijing(中進国の若者のネットワーク化による政治変革の可能性について)
実例「SNSへの接続が規制されているイランで、ツ
イッターの接続制限が解除される可能性が出てきた。新任の若手閣僚、ジャフロミ通信・情報技術相が22日付の地元メディアのインタビューに「ツイッターは
不道徳ではない」などと語り、ツイッター社と交渉した上で規制を解除する可能性を示唆した。/イスラム教シーア派を国教とするイランは、社会の秩序を乱す
として、ツイッターやフェイスブックなど多くのSNSサイトの接続を制限している。監視をかいくぐるプログラム(VPN)を使って接続する人も多いが、本
来は違法だ。/社会における自由の拡大を公約に掲げるロハニ大統領はツイッターなどの解禁には前向きとみられる。ただ、イラン国内では2009年のアフマ
ディネジャド大統領の再選時、不正を訴える大規模な抗議デモが広がり、市民がツイッターなどのSNSも使って人を集めた。イスラム教の教えに厳格な保守強
硬派が牛耳る司法当局などは言論制限の撤廃には消極的で、ツイッター解禁には反対が根強い」朝日新聞、テヘラン=杉崎慎弥(署名記事)2017年8月23
日
■なお日本ではVPN(Virtual Private Network)は違法ではない。
「Virtual Private
Network(VPN、バーチャル プライベート
ネットワーク)は、インターネット(本来は公衆網である)に跨って、プライベートネットワークを拡張する技術、およびそのネットワークである。VPNに
よって、イントラネットなどのプライベートネットワークが、本来公的なネットワークであるインターネットに跨って、まるで各プライベートネットワーク間が
専用線で接続されているかのような、機能的、セキュリティ的、管理上のポリシーの恩恵などが、管理者や利用者に対し実現される。/VPNは2つの拠点間
に、仮想的に「直接的な接続」を構築することで実現できる。専用線ではなくインターネットを経由しながら機密性を保つため、IPベースの通信の上に、専用
の接続方法や暗号化を乗せている。また、近年はインターネットではなく少し広がりの小さい多数の加入者で帯域共用する閉域網を利用し、そのような接続を実
現する技術、もしくは電気通信事業者のサービスもVPNと呼ばれている。後者を指して特にPPVPN(Provider Provisioned
Virtual Private Networks)と呼ぶこともある」https://ja.wikipedia.org/wiki/Virtual_Private_Network
+++++++++++++++++
■Mさん
・公的機関の無駄遣い9割?に驚愕
・みんなは協働できるのか?ーー理想的だが
・緊急事態にネットはパワフルだが、信頼性の担保は?
・対話ってなんや?ーー対話
■Yさん
・公的機関の無駄遣い
・制度の本来の機能は「効率をよくするもの」だ?!
・どのような計算で9割無駄と出てきたのか?
・正常に戻していくら無駄が節減できるのだろうか?
・肯定的に思えない箇所が多い。とりわけ15章
・493:世界中の市民は環境問題にそれほど関心をもつのか?
・497:参加型規制のプラットフォーム:リスクの大きさの比較は適切
か?
++++++++++++++
・コラボの活動と自発性、また、それを利用するプラットフォーム
・草の根市民活動はウェルカム
・マイクロファイナンス
■Uさん
・専門は開発経済学。
・公的サービスを提供するのが、公的機関の役割。無駄はあるかもしれな
いが、計算のやり方にもよる。
・測定や評価がむつかしいものがある:例)安全保障、医療や福祉。費用
と便益そのものの把握がむつかしい。
・かつての大阪市長が公共交通の運転手の給料の高さを問題化したことが
あるが、その手法は、この著者のやり方に通じる。
・不公平を公平にするという公的機関の役割は、経済効率だけの問題でも
ない。
・教育で考えてみたら、どうでしょうか?
・補助と教育効果について考える。ただし、実用的にはむつかしい。
・民主党時代における仕分けや、公共事業の見直しと、その後の教訓。
・教育=公共財、社会的な便益を生む、と考えられている。
・農業における品種の開発は、個人で開発しても便益は返りにくい。しか
し、公的機関が開発すると、その恩恵をうける農民全体には、意味がある。
・食糧増産にも、収量をあげるという便益があるが、同時に、貧富の格差
や権力の落差を生む可能性があるが、収量をあげるという貢献は無視できない。
・(柳田さん)493:世界中の(一般)市民は環境問題にそれほど関心
をもつのか?>>生物多様性のように関心を一時的にもたれたけど、現在では下がった。
・パリ協定でも、トランプは離脱をしたが、企業や州政府は排出問題には
今後も取り組むと表明している。
・生態系サービス:アナン事務総長時代
++++++++++
・政府が透明性を求められるようになる:成果の見えやすいところに投資
傾向がうまれる可能性(危険性)をどう考えるか?
・市民の目が、それを是正する。
+++++++++++++++
・高島市での臨床対話プロジェクトにおける、専門家と市民や行政の思い
のちがい(当初)
・市民との長期的な関係ーー関わりの継続
■Kさん
・462究極のMY政府をつくることについて
・フリーサイズの政府とは?
・政府の言葉の意味とは?
・公共財:オストロム
・参加型規制
・特定の指標(群?)の抽出が大切
■iさん(多分「池田光穂」さんのこと)
・岡山市京町公民館のESDの例を紹介した。:ESD(Education for Sustainable Development)とは?(日本ユネスコ国内委員会)
ESD(Education for Sustainable Development):持続的開発のための教育
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■テクニカル・コミュニケーションへの道
-----7月27日-------------- ----------------------
●ウィキノミクスは広がる ●《04-DTapscottETAL_macroWikinomics2010.pdf》
18.改革のた めの基本原則【冒頭に戻ります】
あらゆる組織でウィキノミクスを実現する6つのルール
ウィキノミクス成功ルール01:クリエイターではなく、キュレーターを目指せ
ウィキノミクス成功ルール02:共有財の価値をみなおす
ウィキノミクス成功ルール03:自由にさせる
ウィキノミクス成功ルール04:活動を担う前衛を発掘し、強化する
ウィキノミクス成功ルール05:コラボレーションの文化をつくる
ウィキノミクス成功ルール06:ネット世代に権限委譲する
時代はまったく新しいリーダーを求めている(578)
ウィキノミクスが実現可能になる6つのルール(pp551-569.)※パラフレイズしています 1)クリエイターではなく、キュレーターを目指しましょう! 2)共有財の価値をみなおしましょう! 3)自由にさせましょう! 4)活動をになう前衛を発掘し、強化するようにしましょう! 5)コラボレーションの文化をつくりましょう! 6)ネット世代に権限を委譲しましょう! |
若いリーダーが求められる
19.頭脳共有 のリーダーシップ【冒頭に戻ります】
マクロウィキノミクスを喜ばない人たちへの反論
ネットのために雇用が失われたわけではない
マクロウィキノミクスの世界で人々はいかにして稼ぐか
オンラインコラボレーションはプライバシーを抹殺するか?
インターネットにまつわる負の側面に対処する
頭脳共有と変革のためのリーダーシップ
(おしまい)(612)
□ネットは雇用を奪ったわけでない…588-
□マクロウィキノミクスでどのように儲けるの か?………592
□オンラインコラボはプライバシーを抹殺するか…… 596
□インターネットにまつわる負の側面に対処す
る………602-
XX.脚注&索引等
批判的テーゼ
◎ 改革のための基本原則(=ウィキノミクス成功ルール)
結論:冒頭にあるものを画像として再掲(クリックす ると4倍になります)
リンク
文献
その他の情報
Do not copy and paste, but you might [re]think this message for all undergraduate students!!!
アナスタシアの御加護により、マクロ ウィキノミクスの議論は出尽くした感あり。残されたテーマは(1)「ICTにおける悪」の具体的な諸相を枚挙すること、次に(2)それらに対する処方せん (複数)を考えること、そして(3)その悪の本質をなすものはなにかについて考察すること、となっています。
【冒頭に戻ります】