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グアテマラで話される言語

Language spoken in Guatemala

解説:池田光穂

ぐ:グアテマラで話される言語:マヤ系の先住民が多 数派をしめるグアテマラ共和国では長くスペイン語が公用語とされてきた。しかし言語人口が最も多いのはマヤ語である。1961-1996 年の36年間におよぶ内戦で先住民が国軍により組織的に殺害されてきた歴史的な反省と先住民文化への敬意から、現在では政府は多言語・多民族・多文化国家 であると定義づけている。マヤ語は政府の公式見解では21言語に分類されており、キチェ語、ケクチ語、カクチケル語、マム語が比較的話者の多い集団であ る。マヤ語の以外の先住民言語には、シンカ語とガリフナ語が公用語として登録されている。本書で使われているバイリンガル教育とは、もともとは初等教育課 程で母語である先住民言語を使って国家の教育制度に馴染ませスペイン語話者にしていく同化政策であった。しかし現在は政府系のマヤ言語学アカデミーを通し てマヤ諸語のアルファベット表記法の確立と普及、さらには多言語・多民族・多文化の普及政策が続けられている。だが、現状は、政治経済に重要なスペイン語 中心主義や、さらには英語教育の浸透などで、先住民言語文化教育はしばしば劣勢に立たされている。

グアテマラならびにメキシコチアパスで話されるマヤ語(→マヤ諸語入門

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