クライアンティズム(clientelism)
解説:池田光穂く:クライアンティズム (clientelism):恩顧主義ともいう。おもに個人と個人の関係や個人と団体の関係において、何かのサービスや物品を期待してそれに対する支持 (例えば投票)するような行動をさす。人々がそうするのは、実際に事後的にサービスや物品(例えば就職の斡旋や契約の受注、金品の授与など)が提供される からである。露骨な交渉ではなくほのめかしや隠喩がそのコミュニケーションとしてよく使われる。人々はそのようなクライアンティズムを用いる政治的リー ダーに従うが、対価やサービスが人々が期待する以下の場合には離反することもある。そのためクライアンティズムが横行する現場では、人々をそれらの関係に 繋げておき、また人々の離反を回避するために、口利きする斡旋人や、リーダーに伝える通報者(スパイやちくり屋)が暗躍することになる。
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