司法人類学者(forensic anthropologist)
解説:池田光穂し:司法人類学者(forensic anthropologist):司法人類学とは法医学人類学とも言われる。被害者(おもに死体)を鑑定することで、年齢、性別、生前の持病や障害、死因 (事件か事故か)などを科学的に明らかにする仕事である。法医学の技術や知識のほかに考古学発掘などの技法も要求される。グアテマラは第二次大戦以前から 米国や欧州の文化人類学(民族学)者が数多く研究をおこなってきたが、司法人類学者が活躍するようになるのは1996年末のゲリラと政府軍の停戦協定以降 である。それは内戦時には未曾有の数(20万〜60万それすら正確には不明)の失踪、戦闘死、虐殺、拷問、獄中死などがあり、和平合意後における秘密集合 墓地の発掘など、正確な歴史記録と遺族に遺骨・遺品を返還する必要があるからである。司法人類学者は結果的に国軍の過去の超法規的措置などを発掘の証拠を 通して証明するために、元国軍の兵士や地元の元自警団員から脅迫や嫌がらせを受けることもある。グアテマラでは以前は人類学者と言えば考古学者や民族学者 のことを指したが、現在では司法人類学者と理解されるぐらい、先住民コミュニティからのニーズは高くなった。
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