質的研究用語集
Grocery for Qualitative Research
このページは「質的研究のデザイン」を勉強している人のための用語集です。もともと、私の勉強用につくったものですが、皆さんにも使えるでしょう。内容保証するわけではないので、気がついたことはなんでも質問してくださいね!!!
日本語・翻訳語 |
原語 |
説明 |
アクション・リサーチ |
action
research |
研究対象者や集団に対する介入的アプロー
チを意味していたが、現在は、当事者ファーストの思想に立って、当事者への研究者のインフォームド・コンセントの他に、研究対象の主体性を尊重し、研究者
と被調査者の境界を超えるような社会変化のアクティブな活動や研究をそう呼ぶ。 |
一般化 |
generalization |
よ
い一般化と、わるい一般化がある。よい一般化とは、自分たちの知っている情報がどの程度公平なサンプリングによって得られたのかという反省の視点にたっ
て、より多くの現象がこうであると断言したり判断したりすること、これが良い意味での一般化である;他方、自分が知らないさまざまな現象を、自分の知って
いる、だが不確かな情報にもとづいて「全部そうである」という暴論を、負の(悪いい)意味での一般化という。 |
インタビュー訓練 |
interview training |
(インタビューとは?)(イ
ンタビュー技法)(インタビューの作法!) |
インフォームド・コンセント |
informed consent |
インフォームド・コンセント(Informed
consent,
IC)とは、ある契約において、文字通り、契約する者が包み隠されることのない「情報を提供された状態(informed)」をもってはじめて、契約者が
合意/不同意を決定することができると考える契約のタイプのことを言い、また、そのような「情報を包み隠さず提供された上で合意した状態」のことをさす。 |
運営費 |
operating costs |
どのような調査も、無料で得られるわけで
はない。質的調査においてかかる費用を運営費という。 |
民族誌・エスノグラフィー |
ethnography |
民族誌(エスノグラフィー)とは、フィー
ルドワークと いう経験的調査手法を通して、人々の社会生活について具体的 に書かれた「体系的体裁によって」整えられた記述のことである。 |
エスノメソドロジー |
ethnomethodology |
人々が生活している社会的秩序
(social order)の理解とそれをつくりあげるための人々の方法(やり方=methodology)についての研究。 |
エピソード・インタビュー |
●エピソードに焦点化するインタビュー。エピソードは一般化しにくいが、研究者はイン タービュのなかで、被調査者のエピソードに惹かれることがあり、しばしば、そこから、大きな研究テーマに到達することがあるので、エピソード収集を小馬鹿にしてはいけない!(→「資本主義とキリスト教」) | |
外的一般化 |
external
generalization |
●"External validity is the validity of applying the conclusions of a scientific study outside the context of that study.[1] In other words, it is the extent to which the results of a study can be generalized to and across other situations, people, stimuli, and times.[2] In contrast, internal validity is the validity of conclusions drawn within the context of a particular study. Because general conclusions are almost always a goal in research, external validity is an important property of any study. Mathematical analysis of external validity concerns a determination of whether generalization across heterogeneous populations is feasible, and devising statistical and computational methods that produce valid generalizations.[3]"- External validity. |
言説分析 |
discourse analysis |
●《質的研究のデザイ ン:レクチャー:06》をみよ! |
カテゴリー化 |
categorization |
カテゴリー化とは、人々や社会が、事物や
人間あるいは行動など観察可能な対象を、それにふさわしい分類体系のなかに当てはめてゆくことをいう。 |
施設内審査委員会 |
institutional
research boads, IRB |
施設内倫理委員会とも呼ぶ。おもに医学研
究や治療行為において、その
妥当性の判断の独自性を保証された組織内機関である。その倫理的判断などが施設の内部でおこなわれるので、その名前がついた。 |
基本デザイン |
elemental design |
●基本的で骨子となるデザイン |
客観性 |
●→「主体と主観」 | |
具体的理論 |
substaintive theory |
●"Open coding or substantive coding is conceptualizing on the first level of abstraction. Written data from field notes or transcripts are conceptualized line by line. In the beginning of a study everything is coded in order to find out about the problem and how it is being resolved. The coding is often done in the margin of the field notes. This phase is often tedious since it involves conceptualizing all the incidents in the data, which yields many concepts. These are compared as more data is coded, merged into new concepts, and eventually renamed and modified. The GT researcher goes back and forth while comparing data, constantly modifying, and sharpening the growing theory at the same time they follow the build-up schedule of GT's different steps."- Grounded theory. |
グラウンディド・セオリー |
grounded theory |
バーニー・グレイザーとアンセルム・スト
ラウスによって提唱された、実証分析とその理論構築に役立つようにデザインされた、独特の手続きをもつ質的調査調査法のことである(→「グラウンディド/グランディド理論ジャーゴン」) |
形成理論・フォーマティブ理論 |
formative theory |
● 私はよく知らない。"Formative assessment, formative evaluation, or formative feedback, including diagnostic testing, is a range of formal and informal assessment procedures conducted by teachers during the learning process in order to modify teaching and learning activities to improve student attainment"-Formative assessment. のことか? |
継続的デザイン |
●デザインの現在進行形 | |
ゲートキーパー |
●上手でほぼ完璧なゴールキーバーがいるとなかなかシュートが決まらない。研究も同じ で、ゲートキーパーとよばれる、権威者や「重要な他者」がいることがある。もちろん、政治的権力など、切磋琢磨すれば、自分自身がゲート キーパーになることも可能である。 | |
研究計画書 |
●研究計画書(→「リサーチ プロポーザルを書く」)。 | |
研究参加者への騙し |
●研究参加者を騙すのは、研究の倫理からも人倫からも非難される。研究 双六を、最初からやり直すどころか、研究者集団から排斥されることもある(実際には罪に問われず生き残る奴がいるが、そういう連中は来世に「呪いが来 る」)。 | |
研究視覚、研究視座、研究のパースペク
ティブ |
research
perspective |
●パースペクティブというのは「見通し」のこと。(→パースペクティヴィズム) |
研究デザイン |
●研究をデザインすること。(→「コミュニケーションデザイン自己診断装置」) | |
研究日誌 |
●調査中は、日記をとることをすすめる。研究者の備忘録。 | |
研究プログラム |
●研究のプログラム | |
現象学 |
phenomenology |
(→フィールドワークの現象学)を参照 |
厳密性 |
rigour |
●厳密にという標題を掲げる研究者にろくな奴はいない。ははは! |
構成主義、構築主義 |
constructionism |
●「構築主義」を参照。 |
コード化 |
cording |
●データのひとくくりに、ラベル(レッテル)を貼ることだが、これは、それを上位の集
団にまとめて、さらに分することを前提にする、第一歩のことだ。 |
コーパス |
●もともとは、文典や字典などのことであったが、それが転じて、言語データの束のこと をさすようになった。 | |
コミュニケーションによる妥当化 |
communicative
validation |
●読んで字のごとし! |
混合的方法論 |
mixed methodologies |
●量と質の研究を混合する方法。カタカナ語として「ミクスド・メソッド」とも呼ばれ
る:Mixed
Methods: Integrating Quantitative and Qualitative Data Collection and
Analysis While Studying Patient-Centered Medical Home Models, (pdf with password) |
サイト、場所 |
●データを採集する場所 | |
探り、探り針、プローブ |
probe |
●探りをいれること。試験的なサンプリングのことなど。 |
参加型研究 |
●参与観察をはじめとする、アクションリサーチ、コミュニティに基礎を置く研究など。 | |
サンプリング |
●すべてのデータを取り出す(=悉皆調査)のではなく、一部のデータを収集して、それ を全体のものとして評価することを、サンプリングアプローチという。 | |
参与観察 |
participant
observation |
参与観察(participant
observation)とは、文字通り、人びとがおこなうイベント(祭礼、儀礼、結社、偶発的行事など)に参加することを通して、観察データをえること |
シカゴ学派 |
Chicago
school in sociology |
シカゴ大学社会学部での研究教育の伝統を
反映する学派。都市社会学、参与観察法、象徴的相互作用論などの成果を生み出した。経済学のシカゴ学派とは異なるので、分野を異にする人との会話には注意
しよう! |
自然主義アプローチ |
naturalistic
approarch |
●研究対象が選別されなくても、境界づけられた集団があるとき、その研究アプローチは 自然主義的である。 |
実証主義 |
positivism |
経験的データ自体から確証されるあらゆる
タイプの[説明や信条の]システムのこと。 |
質的研究の基準 |
standards for
qualitative research |
●これまで質的研究のデザインでずっと学んできたこと。 |
質的研究のパラダイム的核 |
paradigmatic core
of qualitative research |
●(→「トーマス・クーン『科学革命の構造』ノート」を参照) |
社会的弱者、ヴァルネラブルな集団・人口 |
valunerable
population |
●テーマ別コミュニティのなかでも、外部からの圧力に弱い、スティグマを貼られた、な いしは、個々のメンバーが潜在的に脆弱な性質をもつ集団を、「ヴァルネラブルな集団」という。 |
社会表象 |
social
representation |
集団やコミュニティのなかで共有されてい
る、価値、理念、隠喩(メタファー)、実践などのストックをいう。なお表象(representation)
は、あるものを別のもので表現する(=代表させる)ものである。 |
縦断的研究 |
longitudinal
studies |
●縦断的研究とは、同一集団を長期にわたり、継続しておいかける研究のことである。 |
柔軟なデザイン |
flexible design |
●フレキシブルなデザイン? |
象徴的相互行為論、シンボリック相互作用論 |
symbolic
interactionism |
(1)
人間は、外界の事物に対して付与する〈意味〉に則って行為する。これが「象徴的」と形容する理由である。(2)このような〈意味〉は、個人的かつ内面的世
界から生まれるものではなく、人びととの社会的相互作用の中から生まれる。そして(3)個人が出会う様々な社会過程の中で、
〈意味〉は加工され、修正を受けて発展してゆく。これらが可能になるのは、個人が社会という外界との相互作用の中で〈意味〉の解釈を積み重ねてゆくという
過程が存在し、これが行為の基礎となっているからである。「相互作用論」と呼ばれるゆえんである。 |
ショートカット戦略 |
shortcut strategies |
間
の手続きをすっとばしておこなう実践的な方法。実用主義=プラグマティズムの観点からおこなわれる方法だが、そのような方法でしかデータが得られない場合
の、アドホックな戦略であり、常時使うと、結果の評価の時点での得られたデータの質の保証の点で問題となり、第三者評価により「問題あり」とされた時に
は、データそのものの信憑性が確保できず、また研究倫理上問題とされる時もある。他方で、現場での必要性に駆られて行う時には結果的に、その戦略が正当化
されることが稀にある。 |
新公衆衛生、ニューパブリックヘルス |
new public health |
● 臨床疫学、グローバルヘルス、e-health 、ビッグデータによる集団的リスクなどの解析が進むと同時に、公衆衛生の対象になる、人間の個人個人の人権や、人間をとりまく環境、さらに政治的暴力など の社会的リスクなどを考慮することに傾斜した「後の」公衆衛生(学)の知識と実践概念は、根本的にその姿を変えた。それを新公衆衛生、 ニューパブリックヘルスという。この変貌を理解していない多数派は、従来の 公衆衛生の研究者や公衆衛生学者と呼ばれる人である。(→「トー マス・クーン『科学革命の構造』ノート」のパラダイム・チェンジを参照) |
信憑性 |
credibility |
質的研究における評価基準のひとつ。同じ
フィールドに継続して参加することなどや、複数のフィールド経験から保証される。 |
信頼性 |
reliability |
同じことを繰り返して、おなじ結果がでる
こと。標準的な統計的手続きによって評定される、結果の蓋然性からの排除されるもの。 |
前提問題 |
foreshadowed
problems |
●どんな問いでも、その問いを発する以前に、前提としているものがある。それが自明で ない時、前提に問題があるという。 |
戦略的サンプリング |
strategic sampling |
●データ採集の効率性に、粗密があるときに、パラメータを選び直したり、新たなデータ 項目を立ち上げることを、戦略的サンプリングという。 |
代表性、表象性 |
representativeness |
●あるデータや、それについての結論が、もとのデータの元を上手に表現していたり、ま た内容表現に矛盾がないときに「代表性」を確保したとわれわれはしばしば言う。 |
マルチサイト・エスノメソドロジー、複数
の場所を横断する民族誌 |
multi-sited
ethnography |
古典的エスノグラフィーは、ひとつの
フィールドに入り深く調査する(左側の蟹のように)。他方、マルチサイトエスノグラ
フィー(鷲のように)は、複数のフィールドを広く見て回
る手法である。(この図の出典は "Should We Think about Multicultural
Medical Systems?" にある) |
タスキーギー梅毒研究 |
Tuskegee Syphilis
Studies |
●「タスキギー梅 毒実験(Tuskegee syphilis experiment)[ניסוי העגבת בטסקיגי]」 |
妥当性 |
validity |
●妥当性とは、その使用をめぐって、個々の社会科学者により「語の使用」が異なることが特徴である。妥当性という用語で、自分の 価値観を押し付けてくる研究者や指導教員(メンター)がいれば、要注意せよ。 |
探究、研究 |
inquiry |
●問いを立てることは重要だが、問題は、それにどう適切に答えることができるのか?そ のために「概念を構築すること」は哲学者のみならずあらゆる社会科学者にとって重要である。 |
長期化した参与 |
extended
participation |
●参加が、長期化すること(→「参加の概念」) |
ディスコース分析 |
discourse analysis |
●《質的研究のデザイ ン:レクチャー:06》をみよ! |
適合性 |
appropriateness |
●あることを、べつのものに外挿することの可否や、その達成状態の評価 |
適用 |
indication |
●あることを、べつのものに外挿すること。 |
透明性 |
tranparency |
●透明性は、科学のみならず、政治の世界でも、プラスに価値づけされる概念ならびに実 践倫理として重要性が増してきた。 |
読者、聴衆、オーディエンス |
audiences |
●読者、聴衆、オーディエンスのこと。言説の消費者とも言う。 |
トライアンギュレーション、三角測量 |
triangulation |
●トリアンギュレーション・トライアンギュレーション. |
内的一般化 |
internal
generalization |
●言説の内部の中で統一性をとること。 |
ナラティブ・インタビュー |
●《質的研究のデザイ ン:レクチャー:06》をみよ! | |
認識論 |
●エピステモロジー。認識にかかわる哲学上の議論のこと。オントロジー(存在論)の反対。フランスにおいてエピステモロジーというと、科学社会 論をさすことがあるので、注意せよ。 | |
背景となる理論 |
background theories |
●どんなものでも、暗黙の了解があり、そのような暗黙が、私たちの分析の「理性」を曇 らすことがある。 |
反復デザイン |
iterative design |
●繰り返すことで、研究対象の「さばき方」が洗練されていくことはあるが、重要なこと は、当初の違和感を飼いならし、ルーティン化をすすめることだけでなく、最初の違和感がなんであったのかを、きちんと記録しておき、なんどもそのテーマに 帰還することも重要である。 |
否定事例 |
negative case |
●仮説を裏切るデータは、理論から予測できるのか、できないのかで、その扱い方が異な る。 |
評価 |
●評価とは価値判断である。 | |
標準化 |
●標準化の重要性は、データ間を公正に比較することができることである。 | |
フォーカス・グループ |
●焦点があてられた属性をもつ「コミュニティ」のメンバーのあつまり。 | |
普及・散種 |
dissemination |
●繰り広げること。今日のネット用語だと「拡散」である。 |
ミルグラム実験 |
Milgram
experiment |
ス
タンレー・ミルグラムによる社会実験。被験者のグループに対してサクラ(ミルグラムに依頼された役者)が演技することを通して、人間は致死的な罰すらを与
える可能性を示した事件。許可が与えられれば、人間性の残虐さはすぐに度を越す(=閾値を超える)ことを示した著名な社会心理実験であるが、後にその実例
とされた被験者の人たちは、自分の道徳的判断が非人間的だと見なされたように感じて、ミルグラムに対する賠償責任を求めた裁判をおこした。 |
メンバー・チェック |
member check |
●メンバーをチェックする機構のこと。メンバー検閲ともいう。 |
文字化、文字おこし |
transcription |
●録音したデータを、文字情報に置き換えること。今日では、録音データから、直接文字 におこすソフトウェアがあるが、文脈に即して、正しい用語を選択する必要がある。 |
リサーチ・クエスチョン |
research question |
あなたはこの研究(調査)を通して何を知
りたいのか?何を明らかにしたいのか?という基本的な問い。調査を始める前の、最中、そして調査が終了しても、このRQを維持していくことは重要である。
とりわけ論文の執筆時には。 |
理論的サンプリング |
theoretical
sampling |
グラウンディド・セオリーにおけるサンプ
リングの手続き。 |
倫理要綱 |
code of ethics |
●研究倫理入門 |
M-GTA(修正版グラウンデッド・セオ
リー・アプローチ) |
Modified Grounded
Theory Approach |
UCSFにおいてアンセルム・ストラウス
らの教育を受けた木下康仁(Yasuhito KINOSHITA, 1953-
)が師のグラウンディド・セオリー研究の方式を、日本研究者向けに修正したモデル。「M-GTA
研究会(実践的グラウンデッド・セオリー研究会)」を参照 |
GTA |
Grounded Theory Approach | 以下は「グラウンディド/グランディド理論ジャーゴン」を参照してくださ い。- Grounded theory. |
All is data |
●"All is data is a fundamental property of GT which means that everything that the researcher encounters when studying a certain area is data – not only interviews or observations but anything that helps the researcher generating concepts for the emerging theory. According to Ralph, Birks & Chapman (2014) field notes can come from informal interviews, lectures, seminars, expert group meetings, newspaper articles, Internet mail lists, even television shows, conversations with friends etc.[12] A related technique consists of conducting self-interviews and treating those interviews like any other data, coding and comparing it to other data and generating concepts from it." | |
Open coding or
substantive coding |
●"Open coding or substantive coding is conceptualizing on the first level of abstraction. Written data from field notes or transcripts are conceptualized line by line. In the beginning of a study everything is coded in order to find out about the problem and how it is being resolved. The coding is often done in the margin of the field notes. This phase is often tedious since it involves conceptualizing all the incidents in the data, which yields many concepts. These are compared as more data is coded, merged into new concepts, and eventually renamed and modified. The GT researcher goes back and forth while comparing data, constantly modifying, and sharpening the growing theory at the same time they follow the build-up schedule of GT's different steps." | |
(重複していたので削除) |
||
(重複していたので削除) | ||
Selective coding, and theoretical sampling | ●"Selective coding is done after having found the core variable or what is thought to be the core, the tentative core. The core explains the behavior of the participants in resolving their main concern. The tentative core is never wrong. It just more or less fits with the data. After the core variable is chosen, researchers selectively code data with the core guiding their coding, not bothering about concepts with little importance to the core and its subcores. Also, they now selectively sample new data with the core in mind, which is called theoretical sampling – a deductive part of GT. Selective coding delimits the study, which makes it move fast. This is indeed encouraged while doing GT (Glaser, 1998) since GT is not concerned with data accuracy as in descriptive research but is about generating concepts that are abstract of time, place and people. Selective coding could be done by going over old field notes or memos which are already coded once at an earlier stage or by coding newly gathered data." | |
Theoretical codes |
●"Selective coding delimits the study, which makes it move fast. This is indeed encouraged while doing GT (Glaser, 1998) since GT is not concerned with data accuracy as in descriptive research but is about generating concepts that are abstract of time, place and people. Selective coding could be done by going over old field notes or memos which are already coded once at an earlier stage or by coding newly gathered data."" | |
substantives codes |
●"Theoretical codes integrate the theory by weaving the fractured concepts into hypotheses that work together in a theory explaining the main concern of the participants. Theoretical coding means that the researcher applies a theoretical model to the data. It is important that this model is not forced beforehand but has emerged during the comparative process of GT. So the theoretical codes just as substantives codes should emerge from the process of constantly comparing the data in field notes and memos." | |
Memo |
●"Theoretical
memoing is "the core stage of grounded theory methodology" (Glaser
1998). "Memos are the theorizing write-up of ideas about substantive
codes and their theoretically coded relationships as they emerge during
coding, collecting and analyzing data, and during memoing" (Glaser
1998)." "Memoing is also important in the early phase of a GT study such as open coding. The researcher is then conceptualizing incidents, and memoing helps this process. Theoretical memos can be anything written or drawn in the constant comparison that makes up a GT.[13] Memos are important tools to both refine and keep track of ideas that develop when researchers compare incidents to incidents and then concepts to concepts in the evolving theory. In memos, they develop ideas about naming concepts and relating them to each other and try the relationships between concepts in two-by-two tables, in diagrams or figures or whatever makes the ideas flow, and generates comparative power." |
|
preconscious
processing |
●In GT the preconscious processing that occurs when coding and comparing is recognized. The researcher is encouraged to register ideas about the ongoing study that eventually pop up in everyday situations, and awareness of the serendipity of the method is also necessary to achieve good results. | |
Serendipity pattern |
●Serendipity is used as a sociological method in grounded theory, building on ideas by sociologist Robert K. Merton, who in Social Theory and Social Structure (1949) referred to the "serendipity pattern" as the fairly common experience of observing an unanticipated, anomalous and strategic datum which becomes the occasion for developing a new theory or for extending an existing theory. Robert K. Merton also coauthored (with Elinor Barber) The Travels and Adventures of Serendipity[14] which traces the origins and uses of the word "serendipity" since it was coined. The book is "a study in sociological semantics and the sociology of science", as the subtitle of the book declares. It further develops the idea of serendipity as scientific "method" (as juxtaposed with purposeful discovery by experiment or retrospective prophecy). | |
Sorting |
●In the next step memos are sorted, which is the key to formulate the theory for presentation to others. Sorting puts fractured data back together. During sorting lots of new ideas emerge, which in turn are recorded in new memos giving the memo-on-memos phenomenon. Sorting memos generates theory that explains the main action in the studied area. A theory written from unsorted memos may be rich in ideas but the connection between concepts is weak. | |
Writing up |
●Writing up the sorted memo piles follows after sorting, and at this stage the theory is close to the written GT product. The different categories are now related to each other and the core variable. The theoretical density should be stratified so that concepts are mixed with description in words, tables, or figures to optimize readability. | |
rewriting |
●In the later rewriting the relevant literature is woven in to put the theory in a scholarly context. Finally, the GT is edited for style and language and eventually submitted for publication. Most books on grounded theory do not explain what methodology details to include in a scholarly article; however, some guidelines have been suggested. | |
No pre-research
literature review |
●"Studying the literature of the area under study gives preconceptions about what to find and the researcher gets desensitized by borrowed concepts. Instead, the GT method increases theoretical sensitivity. The literature should instead be read in the sorting stage being treated as more data to code and compare with what has already been coded and generated."- Grounded theory. | |
No taping: |
"Taping
and transcribing interviews is common in qualitative research, but is
counter-productive and a waste of time in GT which moves fast when the
researcher delimits her data by field-noting interviews and soon after
generates concepts that fit with data, are relevant and work in
explaining what participants are doing to resolve their main concern." Grounded theory. |
|
No talk |
●No talk. Talking about the theory before it is written up drains the researcher of motivational energy. Talking can either render praise or criticism, and both diminish the motivational drive to write memos that develop and refine the concepts and the theory (Glaser 1998). Positive feedback makes researchers content with what they have and negative feedback hampers their self-confidence. Talking about the GT should be restricted to persons capable of helping the researcher without influencing their final judgments. - Grounded theory. |
リンク
文献
その他の情報