コロナ・インパクト後のブレンディッド教育の変貌に関する未来予測
The Transformation of Blended
Education after the Corona Impact
◎ 結論:本学におけるコミュニケーションデザイン教育のま
すますの推進 1)CO*Design教育(完了事案) 2)高度教養教育のデザインは可能か? 3)コミュニケーションデザイン・テーゼ 4)「よい」相互作用を引き出すコミュニケーションを設計する 5)コミュニケーションデザインへの道しるべ 6)高度汎用力教育の3つの柱について 7)コミュケーション・デザイナーのための倫理 入門 |
◎各論
ブレンディド教育/ブ レンディッド教育 (Blended education)あるいはブレンディド学習/ブレンディッド学習(Blended learning)は、古典的(伝統的)対面教育(f2f modes)と、オンライン教材による学習の併用による組み合わせ教育のことである。
大阪大学は2020年当初から始まったわが国を含む 全世界的なパンデミック流行に際して、欧米の大学の合わせて対面教育を見合わせ、オンライン化へと迅速に対応した。2020年後半からの国内流行の沈静化 に対応して、大阪大学は他大学に先駆けて、ウィズコロナ・ポストコロナの時代においてブ レンディッド教育を推し進めることを宣言した。そのため2021年春 以降の再燃においても1年前の混乱を思い起こさせないぐらいに、ブ レンディッド教育が定着した。
しかし、本学がオンラインあるいはブレンディド教育 への舵を切ったにも関わらず、大学全体でどのようなインパクトを受けたのかについては、教師も、また教師と学生からなりたつ現場についても、十分な自覚と 反省と、今後の対応についての明確な意識化(concientización)がなされているわけではない。
この研究プロジェクトは、授業内で受講する学生を、 授業をおこないながら、プレコロナ・ウィズコロナ・ポストコロナに連なる一連の時間経過のなかで、どのように大阪大学の高度汎用力教育をうけているステイ クフォルダー(学生・院生・聴講生・社会人)に仮想的対話を積み重ねていくことである。
◎方法論に関する覚書
当初計画 1)インタビュー(半構造化インタ ビュー) 対象:所属個人名を匿名化した教師(5 名程度)、学 生(10名程度) 2)インタビュー(オンラインによる フォーカスグ ループ) 対象:インタビューに答えてくれた対象 者のうち同意 する者 3)研究班会議 研究への助言者をまじえたラウンドテー ブル (zoomによる) 4)文字起こしと報告書作成 ※下記は授業方法についての諸定義であ る。 最新の調査報告(非公式)を同会議に報 告し、第4期 におけるDWAA教育の拡充のためのブレンディド教育についての最新の状況を共有することが可能になる。このことを通して、COデザインセンターの同会議 におけるプレゼンスを今以上にアピールできるようになる。 文献・リンク資料
|
◎ワークショップ議事録
オミクロン株が流行する以前は緊急事態宣言が
解けて、楽観的なムードがあった。第5波のあとは今、第6波。第5波の時代のような切迫感はない。途中でワクチン接種が始まった。 |
|
オミクロンの感染力は3倍以上。デルタは重症化率6割だがオミクロンは
3割ぐらい。深刻度がその半分。しかし感染率は3倍なので、深刻度もそんなに軽減しないはずだがゆるやかな雰囲気がある。 |
|
文科省も今は対面に戻せというプレッシャーがある。そういう現状も含め
てコロナでどう変わったかについて。 |
|
ズームになったので対面と違う、ズームでは気づかないが対面にすると全
然違うんだなと。 ビデオO Nにしてくださいといっても、しない、できない学生が半分。グループディスカッションを展開しても参加せず学生も困ってしまう。学びの質を維持できていな いのが現状。いろんな言い訳をこうじて、対面の授業でもズームで参加、どこまで制御するかが課題。普通の対面だけはもうできないだろう。対面でしかできな いことをオンライン併用の授業でどうやって実現するのかは難しい課題。 |
|
うつ病的傾向の学生がすごく増えている。社会活動が通常化しつつある中
で戻ったり、現状は把握できていないが、病んでいる学生が増えている。 |
|
コロナが始まった時の学生が今2年生。3年生もゼミに入った段階ではす
でにコロナ。学生のことを把握できていない。名前を覚えるのがやっと。ズームでは成績評価が難しい。 |
|
コロナに関しては、遠隔授業ばかりになると、対面がいいと。圧力。学生
はアンケートでは不安があると。無料ルーターを配る。後半は面談で交流会をやった。後半になると6−7種類接続方法が学内にある。後半では楽ちんになり慣
れてきた。 |
|
ハイフレックス。遠隔したい人も受けれるしリアルもできる。こういう形
態は技術的に克服する必要がある。音、質問が聞こえない。専用の機械が必要。 |
|
2年目は対面に戻って良かったという声が強い。副学長は文科省の意向も
あるが早く対面に戻そうと。現場と学生の間には混乱。 |
|
遠隔でやった時に、キャンパスが3つあるが、キャンパス間の移動がバス
だが利用しなくて受講できるから可能性が広がったという声が多かった。リアルの授業のあとはコモンズでパソコンで遠隔。みんなが使っているからイヤホンし
てしゃべれない。ダイバーシティがデカすぎて困っている。 |
|
大学の教育が今後どうなるかちょっと見えた。ズームでもやる気のある学
生には機能する。 対面でやらなくても全国から参加できるメリット。世界の大学がそのようにコンテンツ配信するようになると、まさに中途半端な授業の大学は淘汰されるので は。地域社会と交流、フィールド調査やボランティアの延長で何か学ぶことなどが重要になっていく。田村先生がおっしゃっていた監視機能はズームでは限界が ある。これがうまく調整できればお互い監視しあうような体制、緊張感の中でズームなどオンラインができれば予算もまた強まっていく。 |
|
看護大学では重なるところがある。重ならないところは、地方なので感染
者が増えなくて、授業も一部ズームの期間があったが対面への復帰が早かった。看護職なので臨地実習がある。病院実習も病院内で実施する体制が確保できた。
他の首都圏、都市部の関係大学はそれができていないので、本来病院実習でやることを学内の演習、シュミレーションを使ってやっていた。 |
|
看護職についた時の卒業生の質が議論になった。情報を耳にすると、現場
や学生の立場の発言では、実習は病院見学だけになってしまって習得した技術はほとんど職業人になったときに役に立たない。一から学び直しだからそんなに気
にしなくて良いんだよと卒業生の声。地方の看護大学はちゃんとやっていたというメリット性や優位性がどのくらいあるかとなる。医学系も同じで実習が2年あ
るが、立って見ているだけなど。入ってから一から学び直しでゼロから叩き込まれる。 |
|
やらなくても良いとなった時に必要性はあったのかとなる。真面目な教員
にとっては打撃。 何がバーチャルで代替えできて、何が現場、対面でないといけないのか。そういう峻別を始めないといけないのにまだできていない。 |
|
もう落ち着いてきたから対面に戻そうと先生たちは解放気分。遠隔授業の
演習を構成するのは実習系は大変。 |
|
長くやってきた先生は割り切りができない。難しい。 |
|
看護職も1年間に8万人新しい人が出てくる。大学3校に1つは看護があ
る。質の保証に力入れている。遠隔教育は役立つはずだが、今の体制では大学間の差がある。地方と都心とは全然体系が違う。遠隔で代替えできることをすると
なったら一気に標準化がすすむ。 |
|
それをやって何が起きるのか。教員の首切り。A
Iで置き換えれるとなると・・・文科省のガイドラインがあるから首切りになならない?クリアできる可能性がある。 |
|
予算とか数字では進むのは可能だが、ケアは対人職だから機械では代替で
きないという強い信念がある。そこが変わってきたら結構スリムダウンはいくかなと。 |
|
自動車教習所も結構オンライン授業入っている。多分職業がカットされて
いく。 |
|
教育に携わっていないが、オンライン診療について思ったのは、技術や知
見を、今はリアルで得たものを切り崩して売っているだけ。その先、医師がリアル診療を百としたら、バーチャル8割になった時に見落とすサインが出てくるの
では。対面でないことによって。リアルで体験することで学ぶことがものすごくある。バーチャルはツールとしてなくならないと思うが、主はリアル。基本、リ
アル体験を持っている者が勝つと思う。8割がオンラインに移行していても。みんながみんなバーチャルやっている時にリアルやりたいと思う。差別化として。 |
|
コロナの検査、今はお金払ったらできる。結構安価でできる。それと同じ
で、がん検診も保険でカバーするが、民間の業者が出てくる。薬物もインターネット通販。バーチャルとリアルのハイブリットが最後には生き残る |
|
就職がズームなのでズームを使いこなせていない人はダメ。オンライン医
療診療とかどんどん普及してくるはず。 |
|
社会はどんどんそのように変わりつつある。 |
|
情報経済では、信じられない価格差がある。まさにI
T企業は完全にズームの奴隷。ぎっしり会議が入っている。気分転換することさえできない。 |
|
人間はもういらない。ポストヒューマン。 |
|
若い医者の状況がひどい。時間の切り売り。医者が時間給。 |
|
T Vでコロナ後遺症外来、午前2時まで。あまりにも待ちが多くて。 |
|
そのうちA
Iやアバターが・・畑仕事しながらアバターが隣でいろいろやってくれる。 |
|
保険外診療。医者がチェックすると保険内診療になる。そのために医師会
があるが医師会がなくても・・ |
◎デザイン教育のますますの促進の必要性(再掲)
Links
リンク(コロナ+教育での検索)
文献
その他の情報