か ならず読んでください

私の性(しょう)に合った医療人類学

Introduction to Graduate Students' Guide for Medical Anthropology,2020


池田光穂

2020医療人類学入 門レクチャーセ シル・ヘルマン 『ヘルマン医療人類学』第1章と第19章に準

●医療人類学の視座

1.文化とはなにか?

2.健康の不平等と社会経済的要因

3.医療人類学

4.医療人類学と人のライフサイクル

5.臨床に応用される医療人類学

6.文化を理解し、対処する能力

7.人類学における研究理論

●医療人類学における研究方法(→「質的研究のデザイン」)

1.データのタイプ

1)人々が信念・思考・行動についてどのように語っているのか

2)人々が実際になにをおこなっているのか

3)人々の真の思考や信念はなにか

4)以上、3つの点における文脈(コンテクスト)

2.データ収集に対する影響

1)研究者の特性

2)研究手法の特性

3)研究がおこなわれるコンテクスト

3.質的調査の方法

1)自由回答式質問紙

2)簡易調査法

3)説明モデルの収集

4)フォーカスグループ

5)フリーリスティング

6)パイルソーティング

7)ランクオーダリング

8)意味論ネットワーク分析

9)家族インタビュー

10)ナラティブ分析

11)医学的な民間伝承の収集

12)文書や視覚資料の分析

13)ビデオテープ、録音テープ、写真

14)家系・家族関係調査

15)ソーシャルネットワークの分析

16)マッピングとモデリング

17)投影法

18)構造化ケースビネット方法(→服従バイアス)

19)医療機関におけるエスノグラフィー(→「病院/医療機関/実験室のエスノグラフィー」)

20)民俗的・伝統的治療師、代替医療治療師のエスノグラフィー(→「伝 統医療・伝統的医療」)

21)テキストマイニング

22)まとめ

4.妥当性に関する問題

1)研究に関する客観性の担保するための前提を揃える

2)手法の複数化・多元化による客観性の担保

3)分析ノート間の比較

4)調査方法の明確化・透明化

5.文化的に多様な集団における調査の問題

a)無作為化比較試験:ramdomized controled trials, RCTs

b)多肢選択式質問紙:multiple choice questionnaires, MCQs

c) 質的調査、自由回答式調査の限界(→pp.478-479)

d) リスク、リスク要因、確率は、西洋科学モデルによる統計学のものであり、土着概念と齟齬をおこすこともある

e) 生理学的研究のサンプル採集には、インフォームドコンセントが不可欠

f)インフォムドコンセント:informed consent

1) [この項目のみ]倫理的問題

●2020年6月22日のオンライン授業で出てきた話題

医療 人類学入門(異文化理解)2019]に戻る

[テキスト]

[日本語の参考文献]

  • A・マッケロイとP・タウンゼント『医療人類学』丸井英二監訳、大修館書店、1995[原著1989]年。
  • L・ロマヌッチ=ロス他編『医療の人類学』波平恵美子監訳、海鳴社、1989[原著1983]年。
  • G・フォスターとB・アンダーソン『医療人類学』中川米造監訳、リブロポート、1987[原著1978]年。
  • G・ローゼン『公衆衛生の歴史』小栗史朗訳、東京:第一出版、1974年
  • L・ドイアル『健康と医療の経済学』青木郁夫訳、京都:法律文化社、1990年
  • ヘ ルマン医療人類学 : 文化・健康・病い  / セシル・G・ヘルマン著 ; 辻内琢也監訳責任,金剛出版 , 2018./ Culture, health, and illness  / Cecil G. Helman, CRC Press, Taylor & Francis Group , 2007,の翻訳
  • [評価方法]平常点

    [履修上の指導]

    [当初のクレジット]2004年度授業ポータル:医 療文化論→「大学院生のための医療人類学入門」→「医療人類学入門2019」


    Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 2003-2019

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