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小此木啓吾『フロイト思想のキーワード』ノート

Keigo Okonogi's "Sigmund Freud in keywords," 2002

S. Freud, 1930. Hulton-Deutsch Collection/Corbis

Mitzub'ixi Quq Chi'j

ジークムント・フロイト(/frɔɪ FROYD、ドイツ語: [ˈzi-]、シギスムント・シュロモ・フロイト(Sigismund Schlomo Freud、1856年5月6日 - 1939年9月23日)はオーストリアの神経学者であり、患者と精神分析医との対話を通じて、精神内の葛藤に由来すると見なされる病理を評価し治療する臨 床方法である精神分析と、そこから導き出される独特の精神論および人間作用論の創始者である。精神分析の創始者であるフロイトは、自由連想の使用などの治 療技法を開発し、転移を発見し、分析過程における転移の中心的役割を確立した。フロイトは、セ クシュアリティを幼児的な形態も含めて再定義し、精神分析理論の中心的な考え方としてエディプス・コンプレックスを定式化した。願望充足としての夢の分析 は、症状の形成と抑圧の基礎にあるメカニズムを臨床的に分析するためのモデルを提供した。これに基づいてフロイトは無意識の理論を精緻化し、イド、自我、 超自我からなる精神構造のモデルを発展させた。フロイトは、リビドー(精神過程や精神構造が投資され、エロティックな愛着を生み出す性的エネルギー)と、 死の衝動(強迫的反復、憎悪、攻撃性、神経症的罪悪感の源)の存在を仮定した。その後のフロイトは、宗教と文化について幅広い解釈と批判を展開した(→「ジークムント・フロイト」「フロイトの生涯」「ジークムント・フロイト」「フロイトの理論とその後の遺産」)。

★断念の術さえ心得れば人生も結構楽しい——フロイト(本書のエピグラム)

◎フロイトのエピソード(小此 木啓吾『フロイト思想のキーワード』講談社、2002年)※カッコ内の数字はページ箇所

★小此木 啓吾(おこのぎ けいご、1930年1月31日 - 2003年9月21日)とは、どんな人だったか?

小此木啓吾は、日本の医学者・精神科医、精神分析家。1954年慶應義塾大学医学部卒業。母 校の慶應義塾大学で長く臨床および教育に従事した。精神分析理論を専門家のみならず広く一般に紹介した(本書もそのひとつ)。精神分析理論をひろく学び、 晩年は自己心理学の流れを汲んだロバート・ストロロウらによる間主観的アプローチに強い関心を示していた。青年が大学を留年したり、その後も定職につかな い傾向の増加を分析し、彼らが人生の選択を回避しつつ、大人になることを先延ばしにして猶予期間にとどまることを「モラトリアム人間」と呼んだ。

【序章:フロイト——その思想と人生】

・私はオプティミストでもペシミストでもない(10)
・フロイトはしばしば、19世紀の合理主義者のように言われる(13)
・フロイト自身は、人類の幻想の破壊を試みていると表現していた(12)
・ブレンターノやフッサールの授業を聞く(14)
・精神分析の用語の使い始めは、1896年で、フロイト自身のことば(16)
・ドイツ精神医学界は、フロイトに対して激しい反発(20)
・フロイト思想のエッセンス:1)生物としてのヒトの無力さ、2)タナトスに対するエロス、の2本。
ルー・アンドレアス=ザロメとの関係はこちら.
科学とはなにか
・こころを支配するもの、科学と宗教。(→宗教にかんするジークムント・フロイトの見解
・フロイトは自然科学者として出発(→フロイトの生涯
・フロイトの精神分析は、きわめて「科学主義」的とも言える(12-13)
・彼の使命感は、「人類の幻滅」の破壊にある(13)
・秀才フロイト(→フロイトの生涯)(14-)
・フロイトの戦略:無意識=抑圧理論、治療=自由連想法、心的外傷=性的病因説
・19世紀ウィーンは、性について語ることがタブー視されたので、フロイトの「性的 病因説」はそれ自体でスキャンダルだった。
1908 「心理学水曜会」が「ウィーン精神分析協 会」に改称。1908年にスタンリー・ホールの招待を受け渡米することになる。『性格と肛門愛』(Charakter und Analerotik)。
1910 「国際精神分析学会」創立時、フロイトは ユングを初代会長に就任させ、個人的にもしばらく蜜月状態ともいうべき時期が続いたが、無意識の範囲など学問的な見解の違いから両者はしだいに距離を置く ようになる。
・弟子たちの離反(19)
・83歳で生涯をおえる(22)
・フロイトの2の予言:1)家族の崩壊(22)、2)科学を手にした人間の自己破壊(24)
・小此木さんの希望、3)イスラエル=パレスチナ問題にフロイト先生はどう答えるのか?(学問こそがエルサレム破壊後のユダヤ人のアイデンティティだ)と いう主張(26)
・4)今日の民族紛争を、フロイト先生ならどう考える(26-)
・タナトス→「死の衝動」・エロス→「リ ビドー
【第1 章:フロイトらしいその生と死】2024年8月13日 講義予定

+++++++【6章仕立て】+++++++++++++

1. 愛することとと働くこと 32

2. 普遍的知性による連帯を——内的アイデンティティ

3. 真実の上にたつ

4. 倫理的人間と禁欲規則

5. 死の本能——「死」への迂路(経路)としての「生」65-

6. 書くこと 76

++++++++++++++++++++

1. 愛することとと働くこと 32

1.1 死ぬまで働きつづけたフロイト 32


■フロイトは、書きまくる人で、かつワークホリックだった(32-)

1.2   愛情と貧乏のために

■フロイトにとって働くことは、個としての自立につながった(34)

■彼の信条は、愛することと、働くことである。

1.3 治療実践の思想

1.4 作業同盟

■分析者と被分析者は作業同盟をむすぶ(39)

■臨床的個人主義(ジルボーグ)(40)

2. 普遍的知性による連帯を——内的アイデンティティ

2.1 普遍的知性こそユダヤ人のアイデンティティ


■普遍的知性はユダヤ人アイデンティティである(41)

2.2 アイデンティティの語源

■エリクソンとアイデンティティ(42)

3. 真実の上にたつ

3.1 ともに真実を!

■患者の自我は完全な誠実さを提供する(45)

■患者自身の内面の直視が重要(46)

■小此木啓吾『フロイト思想のキーワード』「フロイトらしいその生と死」の章のなかに、フロイトが患者に期待したのは、「心を豊かにし、たとえつらいこ と、 悲しいことでも、抑圧してしまわないこと、そしてその心の苦痛に耐えてその気持ちを抱えていく、そのような心のあり方である」と記載しています(47ペー ジ)。この前後の文脈からわかることは、フロイトは患者に対する誠実さをもとめたけど、それは自我の誠実さという真実(45ページ)に対する、フロイト自 身の誠実さなんですね。彼の精神分析の方法論で、なかなか議論されることのないことを小此木さんは指摘しています。ちなみに、この本が出版された翌年に彼 は71歳でなくなっています。フロイト同様ワークホリック(32ページ)だったかも?

■真実を直視するために、フロイトは抑圧に着目する(48)

3.2 抑圧——力の葛藤と置き換え 48


■ 抑圧の第一機制は、忘却。その第二の機制は、別のもの(=においへのこだわり、大腿の痛み)にすり替わること(49-50)

3.3 思春期の少女ドラと欺瞞的な大人たち 50

・ドラの治療をはじめるのは、1899年のころ(50)→「フロイトの年譜」参照.


■ ドラのヒステリーの事例(51-)

・父親と友人のK氏の妻の不倫を知っているドラ。K氏は16歳のドラを誘惑する。

・フロイトは、ドラの父親を治療し、K氏も知人なので、ドラだけを治療しようとする。(51)

3.4 真実を告げたフロイト 52

■ヒステリーの原因は性愛への欲望である(52)

・ドラの父親はインポテンツと言う。フロイトはだったら性行為はできないね?と諭すと、ドラは「性器をつかわなくてもセックスはできる」と主張(52)
・ドラは、父親とK氏の妻のあいだの関係を、フェラチオ空想であることを発見し、ドラにそれを認めさせる。

■ ドラは治療により回復するなかで、まわりの人たちアグレッシブになる(53-)、そして治療を中断するにいたる。

■葉巻の匂い(に固執すること)は、自分を誘惑したK氏の醸し出す匂いにもつながる(53)

・治療の中断をした、フロイトに対する周囲のバッシング。だが、エリク・エリクソンだけが擁護する。

■渡米したドラのその後(54)

・結婚生活には成功しなかったドラだが、エリクソンに対してドラは「フロイトの誠実さ」には感謝する。

・「自権者」→自己決定権者(55)

3.5 精神分析の第一基本原則 55


■精神分析をうける患者は、自己決定権をもつべきである(55)

自由連想法は、心の解放の手段(55)

■それゆえ、被分析者は、真実を語らねばならない(=カソリックの告白との類似?)(55)

■真実は真理につながる(56)、そして、それはフロイトの真理探究の真理でもあった(56)

4. 倫理的人間と禁欲規則

4.1 ドストエフスキーは倫理的人間だったか? 57

■1928年『ドストエフスキーと父親殺し』(57)

■フロイトは、倫理的な人間は、誘惑に直ちに反応し、かつ、誘惑に屈服することのない人間である(58)。これは、後のラカンの 「欲望の解放」の主張とかなりトーンが異なる

4.2 禁欲規則とは 59

■(ドストエフスキーのように)ノイローゼ人間は、誘惑に弱く、罪を犯し、後悔のなかで倫理的 要求を掲げる人間である(59)

■精神分析治療の2つの柱は、1)自由連想法=なんでも浮かんだことを話す、 2)禁欲規則(→誘惑に反応せず、罪を犯さず、倫理的 要求をしないルール)(59)

■禁欲規則(59-):転移要求に屈してはいけない(59)——甘えたい、愛されたい、欲望を克服するのが禁欲規則

■孤独に耐える(61)

4.3 精神分析に治療観の核心 61-

■心の内面が、外的な対人関係に発展することを「行動化」と呼ぶ(62)
・満足を与えるのが治療者ではない。

4.4 分析者の中立性——医師としての分別 63

・1904-1920年の「技法論文」

■患者の自己決定の尊重、医師への依存を断つ、全能者として期待しない、病気を治すよりも、患者の自我の決定に自由を与えるべし (64)

5.死の本能——「死」への迂路(経路)としての「生」65-

5.1  「死」への迂路(経路)としての 65

■死の本能(65)

■タナトスとエロス(66)

■フロイトの自然観は、生物学的なもの、科学的なものである(67)


5.2 幻想なき現実主義者フロイト 67

■死に対する態度は、人類のなかで不変的なもの(68)

5.3 愛を断念し、死を選べ 69

■死にかかる老人リア王は、女の愛を断念しようとしない(70)

■リア王に媚をうらない末娘コーディリアは、死の女神そのものである(70)

■リア王にみられる、母性像の変遷:1)母、2)愛人(妻や娘)、そして、3)再び男性を抱く母なる大地の神(70)

■フロイトに言わせると、リア王は、愛を断念し、死を選べ、死ぬという必然と和解せよという(70)
リア王は最後に、コーディリアの死体を運んでくるクライマックス(70)

5.4 フロイトの闘病と死 71

■フロイトの闘病

5.5 知性優位のフロイトのこだわり 73

■ 『快楽原則の彼岸』は、愛娘ゾフィが26歳でなくなることで、中断する。

■死への本能は、愛娘の死を通して着想された?(74)——死の本能は、感傷的な運命論ではない。死の本能は生の苦しさに耐えるための幻想では ない。

6. 書くこと 76

6.1 フロイトにおける書く仕事(writing work) 76

6.2 洞察し、推敲し、そして癒される 78

6.3 書くことの天才、フロイト

■書くこと(76)と癒されること(80)

■書くことはフロイトの本質である(82)
・フロイ トの生き様は、フロイトの精神分析の実践反映されている。あるいは「埋め込まれている」

・ワークホリックなフロイトであったが、それは精神分析の仕事が「個としての自立につながった」

アイデンティティ(概念の復習)

エリク・エリクソン

・自我(→「自我とエスの関係」)

抑圧(Repression)は精神分析の重要な概念であり、そこでは 「意識に受け入れがたいものであり、想起されれば不安を引き起こすようなものが、意識に入り込むのを防ぐ」防衛機制と して理解されている。精神分析理論によると、抑圧は多くの精神疾患や一般人の精神において重要な役割を果たしている。 アメリカの心理学者たちは、1930年頃から実験室で抑圧の研究を試み始めた。しかし、精神分析医は当初、実験室での抑圧の研究には興味を示さなかった。 そして後にそれを否定するようになる。ほとんどの精神分析医は、そのような試みは抑圧という精神分析の概念を誤って表していると結論づけた(→「抑圧」)。

・『ヒステリーの研究

自由連想法

・ 【フロイト理論 における性愛】「フロイト心理学において、リビドーと混同されることのないエロスは、単なる性欲ではなく、生命の力、生きようとする意志で ある。それは生命を生み出す欲望であり、生産性や建設性を促す。初期の精神分析の著作では、エロスから生じる本能は自我の力によって対立されていた。しか し、後の精神分析理論では、エロスはタナトス(死の本能、死の衝動)の破壊的な力によって対立されている。 1925年の論文「精神分析への抵抗」[25]において、フロイトは、精神分析における性的エネルギーの概念は、主に性器の活動に関連する「セックス」と いう言葉の一般的な用法よりも、むしろ『饗宴』で表現されているプラトニックなエロスの見解に近いと説明している。また、フロイトは、影響を受けた人物と して哲学者のショーペンハウアーにも言及している。そして、このような偉大な先駆者たちを無視し、彼のエロス理論全体をパンセクシュアル(全性愛)の傾向 で汚した彼の敵対者たちと対決する。彼は最後に、彼の理論は、当然のことながら、このような集団的な誤解を、幼少期における性的活動の承認に対する予測可 能な抵抗として説明できると書く。 しかし、F. M. コーンドは、エロスに関してプラトンとジークムント・フロイトの見解は「正反対」であると主張している。プラトンにおけるエロスは、当初は精神的なエネル ギーであり、その後下方へと「落下」する。一方、フロイトにおけるエロスは、上方へと「昇華」する物理的なエネルギーである。 哲学者であり社会学者でもあるハーバート・マルクーゼは、1955年の著書『エロスと文明』でフロイトのエロス概念を引用した。(→フロイト理論におけ る性愛)」

・父親殺し(→エディプス・コンプレックス

・【フロイトと闘病そして末期】「1923年2月、フロイトは自分の口元に白板症(多量の喫煙に伴う良性の増殖)を発見した。彼は当初このことを秘密にし ていたが、1923年4月、アーネ スト・ジョーンズに報告し、腫瘍が取り除かれたことを伝えた。フロイトは皮膚科医のマクシミリアン・シュタイナーに相談し、禁煙を勧められたが、その増殖 の重要性は最小限にとどめられた。その後、フロイトはフェリックス・ドイッチュの診察を受け、専門的な診断である上皮腫の代わりに「悪い白板症」という婉 曲的な表現を使ってフロイトにこの病変を認めた。ドイッチュはフロイトに禁煙と切除を勧めた。フロイトは、以前からその能力に疑問を持っていた鼻科医マー カス・ハイエックに治療を受けた。ハジェックはクリニックの外来で不必要な美容整形手術を行った。フロイトは手術中も手術後も出血し、危うく死を免れたか もしれなかった。その後の診察で、ドイチュはさらなる手術が必要であることを察したが、フロイトが自殺することを心配したため、フロイトに癌であることを 告げなかった……(略)………1939年9月中旬までに、フロイトの顎の癌はますます激しい痛みを引き起こし、手術不可能と宣告された。 数日後、彼は主治医であり、友人であり、難民仲 間であったマックス・シュアーに向かい、以前病気の末期について話し合ったことを思い出した: シュール、その時が来ても私を見捨てないという私たちの 「契約 」を覚えているだろう。今となっては拷問以外の何物でもなく、何の意味もない」。シュールが忘れていないと答えると、フロイトは「ありがとう」と言い、 「アンナとよく話し合って、彼女が正しいと思うなら、終わりにしてくれ」と言った。アンナ・フロイトは父の死を延期することを望んだが、シューアは父を生 かしておくことは無意味だと彼女を説得した。9月21日と22日、彼はモルヒネを投与し、その結果、フロイトは1939年9月23日の午前3時頃に死亡し た」(→「フロイトの生涯」)
・【フロイト自身は「タナトス」 という言葉は使わなかった】「ジークムント・フロイトによると、人間には「エロス」と名付けた「生命本能」と、一般的に「タナトス」と呼ばれる「死の衝 動」がある。この死の衝動は、人間に自らの死につながる危険で自滅的な行為を強いるとされる。スリルを求める行動や攻撃性などは、このタナトス本能から生 じる行動と見なされている。 しかし、一部の科学者は、ほとんどの人が自滅的な特定の衝動を持っているという証拠はほとんどないと主張している。彼らによれば、フロイトが研究した行動 は、より単純で既知のプロセス、例えば顕著性バイアス(例えば、人は将来に害が及ぶという知的な知識よりも、即座に快楽が得られるという期待の方が説得力 があるため、薬物乱用に走る)やリスク計算(例えば、人は地位や生殖の成功が傷害や死のリスクを上回るため、無謀運転や危険なスポーツを行う)によって説 明できる。(→「タナトス」)」

・『快楽原則の彼岸
【第2章:ヒトの無力さと心の適応】

1. 無力さ:不安と依存の生物学的起源 84

1.1 出生外傷と乳児の無力さ 84

1.2 子どもの分離不安と対象喪失としての去勢不安 86

13. 超自我不安 87

1.4 不安信号説 89

2. 快楽原則と現実原則 90 

2.1 快楽原則から現実原則へ 90

2.2 乳児における快楽原則と母親との依存関係 93

2.3 望ましい躾と教育 95

3.空想することとプレイすること(SMのことじゃありません!!)97

3.1 無力さを快感へ:快感と心地良さは同じか?? 97

3.2 白昼夢と内向 99


4. 芸術家の天分:抑圧の柔軟性 102

4.1 フロイトと芸術 103

4.2 芸術家における幼児期体験・生活史と作品の関係の研究 104

4.3 芸術家の天分=創造力の研究 105

5. 肛門愛と秘密をもつこと 108

5.1 保持と排出のジレンマ 108(→「うんこの哲学」)

5.2 秘密をもつことの自己確認作用と告白の自他融合作用

5.3 精神分析の無気味さ 111

6.機知の仕事 113

6.1 無力さを超える機知・ユーモア 113

6.2 機知の心理規制 115

6.3 機知、ユーモア、滑稽118

6.4 最後のメッセージ 119(→マーク・トゥエイン的ユーモア)→「マー ク・トゥエイン的理性.」
・うんこ(=排泄物)と秘密
「「秘密を持つことは、自我の誕 生で ある。嘘をついてても親に秘密を持つ。この自と他を 分ける強い意志の主張は、乳児が無力さの状態から自律性を持った自己の持ち主になる証 してある。そもそも秘密は、自分の心の中に保持して外に淵らすまいとする気持ちによっ て秘密になる。しかし、それと同時に、秘密を抱くことが心の中の圧迫になって、思わず 告白11排出してしまいたい衝動が高まる。この保持と排出のジレンマの起源は、小児性欲 論て明らかにした肛門愛にある、とフロイトは言う。そして、心の中に保持される内容= 秘密の最初のものは、幼児における「大便」であるという。/ 「大便」(秘密)は、自己の内部にあっては大事なもの、保持したいものてあり、しかも、他 者(母親)に対して自己主張の手段になる。保持の緊張が一定限度を越えると、排出(告白) の衝動が高まり、その無統制な排出(告白)は、社会的な自己の人格の破綻を引き起こすお それがある。そして大便は、自己の外ては、ヨソモノ(怖い母親や他人)に対して汚れたもの 臭いもの、恥ずかしいものてあると同時に、ウチワ(親しい母親)との間ては、親密さ、共有 物、従順さ、好意のしるしとなる。秘密も同様てある。秘密を隠す相手との間には隔たり が、秘密を共有する相手との間には親密さが起こる。大便(秘密)の排出(告白)は、親密感 や露出の快感を伴う。また、大便(秘密)の保持は、隠し保持する自律的な意志をあらわす とともに、知られ、のぞかれ、盗まれる不安を伴う。/ フロイト自身がこのような「秘密の心理」を肛門愛と結びつけて具体的に論じたのは、 『性格と肛門愛』(1905)の中においてである。」小此木啓吾『フロイト思想のキーワード』講談社、pp.108-109、2002年」
【第3章:無意識への王道】124

 1. 無意識とは 124

1.1 意識という究極的な事実 124

1.2 意識、前意識、無意識 125

2. 心的決定論に従う錯認行為 128

2.1 心の中の法則 128

2.2 言い間違え 129

2.3 思う通りにできない 131

2.4 ど忘れ、置き忘れ、なくしもの 132

2.5 やり間違え 133

2.6 失錯行為のコミュニケーション機能 134

3.夢解釈 136

3.1 一生に一度の画期的な洞察 136 →夢の解釈のこ と

3.2 夢解釈の理論 137

3.3 映像化と音連合 139

3.4 ガリバルディの夢:父の再生を 140

3.5早まった! 悔恨の夢 141

3.6ウォルフマンの夢143

3.7 のみこまれる恐怖と父親のイメージ 144

3.8 無意識の願望 147

3.9 フロイト派とユング派 149

4.無意識的な願望をみたすオカルト体験 151

4.1 思考の全能とは?151

4.2 フロイトとユング153

4.3 迷信家フロイトと科学者フロイト

4.4 テレパシーと夢:その無意識的な願望充足156

4.5 相手から無意識の願望をみたされるとき159

 ★思考の転移の実例 160

5.同一化とほれこみ163

5.1同一化とは163

5.2 取り入れ同一化と投影同一化165

5.3 ほれこみと集団幻想 168(→ナチスドイツへの惚れ込み)


【第4章:喪の仕事と回想】

1.喪の仕事170

1.1 精神分析の起源としての喪の仕事170

1.2 フロイトにおける喪の仕事 172

1.3 愛着と再生の願望174

1.4 ヒステリー女性たちと対象への固着 176

15. 喪の仕事の目的 178

1.6 対象とのアンビヴァレンス179

2.グラディーヴァ181

2.1 幻想のなかでの死者との再会181

2.2 抑圧された記憶の回復 185

2.3 グラディーヴァの魅力187

2.4 フロイトにとつての主題189

3.フォルト・ダー(いない、いた)191

3.1 エルンスト坊やの謎めいたプレイ191

3.2 ラットマンにおける亡父との再会192

3.3 対象喪失による絶望と抑うつ194

3.4 鏡像段階論へ196 

「鏡像段階(仏:stade du miroir)論とは、幼児は自分の身体を統一体と捉えられないが、成長して鏡を見ることによって(もしくは自分の姿を他者の鏡像として見ることによっ て)、鏡に映った像(signe)が自分であり、統一体であることに気づくという理論。幼児は、鏡に映る自己の姿を見ることにより、自分の身体を認識 し、自己を同定していく。この鏡とは、まぎれもなく他者のことでもある。つまり、人は、他者を鏡にすることにより、他者の中に自己像を見出す(この自己像 が「自我」となる)。ラカンの鏡像段階論は、フロイトのエディプスコンプレックス理論をラカン流に読み替えたものとも言える。」(出典:「涙なしのジャッ ク・ラカン」)

4. 幼児期記憶と抑圧:種々の回想の仕方199

4.1 幼児期記憶の回想199

4.2 幼児期健忘と隠蔽記憶200

4.3 想起、反復、行動化:そして再構成204

5.事後性:記憶は書き換えられる206

5.1 フロイトによる記憶研究206

5.2 事後性とは207


【第5章:エディプス・コンプレックスとは】214

1. エディプス・コンプレックス

1.1 私的経験から普遍的なコンプレックスへ214

1.2 エディプスコンプレックスの発見215

1.3大目にみてくださいの夢217

1.4 トゥーン伯爵の夢218

1.5 生きなかった夢219

1.6 エディプスの物語とは222

1.7 陰性と陽性のエディプス・コンプレックス224

2.小児性欲226

2.1 性欲概念の拡大——性的(sexual)と性器的(genital)の区別226

2.2口愛の発見228——くちあい?こうあい?

2.3 口愛は性欲の原型229

2.4 小児性欲の概念230

2.5 性器統裁 231 とうさい:全体を統率し、裁断を下すこと

※前性器的な快楽の経験が先行してあり、その後、セックスのさいに、前戯、性行為と「理想的?」な性行為がすすんでいくことを性器統裁(genital promacy)とフロイトは呼ぶ。しかし、これは、性行為のヴァリエーションをあまりにも画一化する考え方である(→「性行為の姿勢」)

3.去勢:タブーの象徴 234

3.1 父性原理の象徴としての去勢234

3.2 タブーに触れたハンス236

3.3 ハンスのエディプスコンプレックス238

4.モーゼ:理想の父親像241

4.1 父性優位の思想241

4.2 社会的倫理的関係と原始的関係242

4.3 理想的な父性像モーゼ243

5.原父殺害:罪悪感の起源247

5.1 処罰型罪悪感と、怨みおそれ型罪悪感247

5.2 悔やみ型罪悪感:タブーのなりたち249

5.3 原父殺害——死後の従順とアンヴィヴァレンス251

5.4 エディプスコンプレックスとトーテム=社会共同体の起源253

5.5 悔やみ型罪悪感の主体的背景255


【第6章:心的外傷か内的幻想か】258

1. 近親姦による心的外傷258

1.1 性的虐待告発の先駆者として258

1.2 幼児期の心的外傷が思春期以降の性体験を左右する260

2.心的リアリティと原幻想262

2.1 心理学者フロイトの誕生262

2.2 180度の理論転回265

2.3 原幻想理論の発展266

3.ファミリー・ロマンス(家族空想)268

3.1 エディプス・コンプレックスと家族空想268

3.2 聖母マリアの処女懐胎空想271

4. 戦争神経症と心的葛藤・疾病利得272

4.1 第一次大戦と戦争神経症272

4.2 疾病利得とは274

4.3 仮病ではない275

5.固着と反復強迫278

5.1 外傷体験への固着278

5.2 転移と反復強迫の認識280

6.道徳的マゾヒズム281

6.1 道徳的マゾヒズムとは 281

6.2 成功したときに破滅する人283

6.3 イプセン『ロスメルス・ホルム』のレベッカ悲劇285

6.4 罪の意識から罪をおこなう者288


【第7章:宗教、国家、民族からも自立して】292

1.科学的世界観——宗教との闘い292

1.1科学的世界観とは292

1.2 宗教との闘い293

1.3 科学的知性への希望294

1.4 既成宗教の心的機能295

1.5 宗教の心的機能——思考の全能、集団幻想、大洋感情296

1.6 マルクス主義とその失敗の予言297

2.国家悪と戦争の告発300

2.1 第一次大戦による絶望と不信300

2.2 国家悪の告発302

2.3 見せかけの道徳性が白日のものとに304

2.4 人間性への不信306

3ユダヤ人フロイト308

3.1 フロイトにおける非ユダヤ的ユダヤ人308(→アイザック・ドイッチャー

3.2 ドイツ化したユダヤ人309

3.3 誇り高きユダヤ人としての一面311

3.4 青年フロイトのユダヤ教的なものとの闘い314

3.5 ハシディズムの影響317

3.6 ユングとの闘い——精神分析はユダヤ的か普遍的か 320

3.7 フロイト思想の広がり322

4.神の子キリストと父なるモーゼ殺害 324

4.1 フロイトとモーゼ324

4.2 キリスト論と「人間モーゼと一神教」325

4.3 なぜユダヤ人は迫害されなければならないのか327

5.ハゲタカ・ムト——両性具有の母性神 329

5.1 鷹の頭をもつエジプトの神々329

5.2 レオナルド・ダ・ビンチ「三人づれの聖アンナ」332

5.3 両性具有のハゲタカ空想と処女懐胎334

5.4 哀れな未婚の母と全能の母幻想336


・フロイト『モーセと一神教』1938 年にドイツ 語で、翌年には英語で出版された『モーセと一神教』と、死後に出版された未完の『精神分析概論』の執筆にも取り組んだ。『 モーセと一神教』(1937年)は、モーセは(ユダヤ人ではなく逆に)ユダヤ人によって殺されたエジプトの部族の父なる家族であり、彼ら(=ユダヤ人)は 一神教のユダヤ教を確立するのに資する反応形成に よって心理的に父殺しに対処したと提唱している。同様に、彼はローマ・カトリックの聖体拝領の儀式を、聖なる父の殺害と貪食の文化的証拠である と述べている。
アイザック・ドイッチャー.
【第8章:フロイトからフロイト以後の精神分析へ】340

8.1 フロイトから現代の精神分析へ340

8.2 自我の分裂も受容して341

・Ich を自我と訳語をあてる

8.3 漂う自我の無力感341

8.4 自我、エス、超自我 342

8.5 Ichの訳語問題344

8.6 自我の分裂とは345

・原光景(両親の性行為を目撃すること)から、母親にペニスがないことを発見する。ただし、メラニー・クラインは、挿入されているペニスを母のものだとし て、母親を「ペニスをもった女性」として捉える。346-347
・子 どもや精神障害者は、たとえば、病院の掃除に精をだすことと、自分を神と同一視することの共存が可能になる。空想のなかでライオンになった子どもは、同時 に大人に対して無力な子どもである。自分を強いライオンと空想する「自我」と、自分は子どもだと理解している自我が、共存している(348-349)


8.7 スプリットした自分と他者を介しての出会い349

・親友フリースの重要性
・二重自我人格体験は、フロイトは都合のわるいものとして理解していた(350)
・しかし逆にそれを受け入れることが、無力さへの自覚、であり人間の成熟だともフロイトは理解する。

8.8 エルンスト坊やの自己鏡像プレイ351

・夜行電車で、ガラスに映った自分に対して「そこの、おじいさんどいてください」と叫ぶ(352)これが、自己鏡像論にまで発達しなかった、フロイトの限 界(352)(→「ラカン的ナルシシズムの理解」ラカンの「鏡像段階」)

8.9 自己鏡像とフロイト以後の流れ 353

・フロイトができなかったことを、ラカン、ウィニコット、クライン、コフートらは、それを克服しようとする(353)
・ラカンが古澤平作(1897-1968)にあてた1950年代の手紙「自我が幻想 であり無である洞察は仏教の悟りのテーマだ。日本の分析家は、……このテーゼと親和性が高いのでは?」(→「自我は、己の無意識の欲望と、世界とのあいだ をとりもつ存在である。無 意識の欲望(→当該項目)は隠蔽されており、自我はそのことに気づかないので、(意識されない欲望に支配され)偽りの関係を「世界」ととり結ぶことにな る。自我という概念は、主体が認識し感じるものであるが、自分自身の相——自分の身体——に対して想像的なイメージを抱くものとされている。そのために、 主体がもつ自我の概念は、複雑なものになる。……自我は自分の主人すなわち無意識のことを知らない。」出典

【終章:裏から見たフロイト思想】358

9.1 ■フロイト思想の限界と独自性 358

9.2 ■ エディプス物語の読み直し 359

9.3 ■ エディプス物語の全体像 361

9.4 ■ 悪い父親像を否定したかったフロイト 364

9.5 ■ 二人の妻をはべらせたモーゼ像と隠された妻レベッカ366

9.6 ■ 現代のモーゼとしてのフロイト369

9.7 ■ ライウス・コンプレックスの提起371(→ライウスはエディプスの父親)

9.8 ■ フロイトにおける母との葛藤の抑圧374

9.9 ■ 未婚の母アマリエの理想化と阿闍世コンプレックス379

・エディプス・コンプレックス





『グラディーヴァ』の題材となったレリーフ

Works

Main article: Sigmund Freud bibliography
Books
1891 On Aphasia
1895 Studies on Hysteria (co-authored with Josef Breuer)
1899 The Interpretation of Dreams
1901 On Dreams (abridged version of The Interpretation of Dreams)
1904 The Psychopathology of Everyday Life
1905 Jokes and Their Relation to the Unconscious
1905 Three Essays on the Theory of Sexuality
1907 Delusion and Dream in Jensen's Gradiva
1910 Five Lectures on Psycho-Analysis
1910 Leonardo da Vinci, A Memory of His Childhood
1913 Totem and Taboo: Resemblances between the Psychic Lives of Savages and Neurotics
1915–17 Introductory Lectures on Psycho-Analysis
1920 Beyond the Pleasure Principle
1921 Group Psychology and the Analysis of the Ego
1923 The Ego and the Id
1926 Inhibitions, Symptoms and Anxiety
1926 The Question of Lay Analysis
1927 The Future of an Illusion
1930 Civilization and Its Discontents
1933 New Introductory Lectures on Psycho-Analysis
1939 Moses and Monotheism
1940 An Outline of Psychoanalysis
1967 Thomas Woodrow Wilson: A Psychological Study, with William C. Bullit
Case histories
1905 Fragment of an Analysis of a Case of Hysteria (the Dora case history)
1909 Analysis of a Phobia in a Five-Year-Old Boy (the Little Hans case history)
1909 Notes upon a Case of Obsessional Neurosis (the Rat Man case history)
1911 Psycho-Analytic Notes on an Autobiographical Account of a Case of Paranoia (the Schreber case)
1918 From the History of an Infantile Neurosis (the Wolfman case history)
1920 The Psychogenesis of a Case of Homosexuality in a Woman[282]
1923 A Seventeenth-Century Demonological Neurosis (the Haizmann case)
Papers on sexuality
1906 My Views on the Part Played by Sexuality in the Aetiology of the Neuroses
1908 "Civilized" Sexual Morality and Modern Nervous Illness
1910 A Special Type of Choice of Object made by Men
1912 Types of Onset of Neurosis
1912 The Most Prevalent Form of Degradation in Erotic Life
1913 The Disposition to Obsessional Neurosis
1915 A Case of Paranoia Running Counter to the Psycho-Analytic Theory of the Disease
1919 A Child is Being Beaten: A Contribution to the Origin of Sexual Perversions
1922 Medusa's Head
1922 Some Neurotic Mechanisms in Jealousy, Paranoia and Homosexuality
1923 Infantile Genital Organisation
1924 The Dissolution of the Oedipus Complex
1925 Some Psychical Consequences of the Anatomical Distinction between the Sexes
1927 Fetishism
1931 Female Sexuality
1933 Femininity
1938 The Splitting of the Ego in the Process of Defence
Autobiographical papers
1899 An Autobiographical Note
1914 On the History of the Psychoanalytic Movement
1925 An Autobiographical Study (1935 Revised edition with Postscript).
The Standard Edition
The Standard Edition of the Complete Psychological Works of Sigmund Freud. Translated from the German under the general editorship of James Strachey, in collaboration with Anna Freud, assisted by Alix Strachey, Alan Tyson, and Angela Richards. 24 volumes, London: Hogarth Press and the Institute of Psycho-Analysis, 1953–1974.

Vol. I Pre-Psycho-Analytic Publications and Unpublished Drafts (1886–1899).
Vol. II Studies in Hysteria (1893–1895). By Josef Breuer and S. Freud.
Vol. III Early Psycho-Analytic Publications (1893–1899)
Vol. IV The Interpretation of Dreams (I) (1900)
Vol. V The Interpretation of Dreams (II) and On Dreams (1900–1901)
Vol. VI The Psychopathology of Everyday Life (1901)
Vol. VII A Case of Hysteria, Three Essays on Sexuality and Other Works (1901–1905)
Vol. VIII Jokes and their Relation to the Unconscious (1905)
Vol. IX Jensen's 'Gradiva,' and Other Works (1906–1909)
Vol. X The Cases of 'Little Hans' and the Rat Man' (1909)
Vol. XI Five Lectures on Psycho-Analysis, Leonardo and Other Works (1910)
Vol. XII The Case of Schreber, Papers on Technique and Other Works (1911–1913)
Vol. XIII Totem and Taboo and Other Works (1913–1914)
Vol. XIV On the History of the Psycho-Analytic Movement, Papers on Meta-psychology and Other Works (1914–1916)
Vol. XV Introductory Lectures on Psycho-Analysis (Parts I and II) (1915–1916)
Vol. XVI Introductory Lectures on Psycho-Analysis (Part III) (1916–1917)
Vol. XVII An Infantile Neurosis and Other Works (1917–1919)
Vol. XVIII Beyond the Pleasure Principle, Group Psychology and Other Works (1920–1922)
Vol. XIX The Ego and the Id and Other Works (1923–1925)
Vol. XX An Autobiographical Study, Inhibitions, Symptoms and Anxiety, Lay Analysis and Other Works (1925–1926)
Vol. XXI The Future of an Illusion, Civilization and its Discontents and Other Works (1927–1931)
Vol. XXII New Introductory Lectures on Psycho-Analysis and Other Works (1932–1936)
Vol. XXIII Moses and Monotheism, An Outline of Psycho-Analysis and Other Works (1937–1939)
Vol. XXIV Indexes and Bibliographies (Compiled by Angela Richards,1974)
Correspondence
Selected Letters of Sigmund Freud to Martha Bernays, Ansh Mehta and Ankit Patel (eds.), CreateSpace Independent Publishing Platform, 2015. ISBN 978-1-5151-3703-0
Correspondence: Sigmund Freud, Anna Freud, Cambridge: Polity 2014. ISBN 978-0-7456-4149-2
The Letters of Sigmund Freud and Otto Rank: Inside Psychoanalysis (eds. E.J. Lieberman and Robert Kramer). Johns Hopkins University Press, 2012.
The Complete Letters of Sigmund Freud to Wilhelm Fliess, 1887–1904, (editor and translator Jeffrey Moussaieff Masson), 1985, ISBN 978-0-674-15420-9
The Sigmund Freud Carl Gustav Jung Letters, Princeton University Press; Abr edition, 1994, ISBN 978-0-691-03643-4
The Complete Correspondence of Sigmund Freud and Karl Abraham, 1907–1925, Karnac Books, 2002, ISBN 978-1-85575-051-7
The Letters of Sigmund Freud to Jeanne Lampl-de Groot, 1921–1939: Psychoanalysis and Politics in the Interwar Years. Edited By Gertie Bögels. London: Routledge 2022.
The Complete Correspondence of Sigmund Freud and Ernest Jones, 1908–1939., Belknap Press, Harvard University Press, 1995, ISBN 978-0-674-15424-7
The Sigmund Freud – Ludwig Binswanger Correspondence 1908–1939, London: Other Press 2003, ISBN 1-892746-32-8
The Correspondence of Sigmund Freud and Sándor Ferenczi, Vol 1, 1908–1914, Belknap Press, Harvard University Press, 1994, ISBN 978-0-674-17418-4
The Correspondence of Sigmund Freud and Sándor Ferenczi, Vol 2, 1914–1919, Belknap Press, Harvard University Press, 1996, ISBN 978-0-674-17419-1
The Correspondence of Sigmund Freud and Sándor Ferenczi, Vol 3, 1920–1933, Belknap Press, Harvard University Press, 2000, ISBN 978-0-674-00297-5
The Letters of Sigmund Freud to Eduard Silberstein, 1871–1881, Belknap Press, Harvard University Press, ISBN 978-0-674-52828-4
Psycho-Analysis and Faith: The Letters of Sigmund Freud and Oskar Pfister. Trans. Eric Mosbacher. Heinrich Meng and Ernst L. Freud. eds London: Hogarth Press and the Institute of Psycho-Analysis, 1963.
Sigmund Freud and Lou Andreas-Salome; Letters, Harcourt Brace Jovanovich; 1972, ISBN 978-0-15-133490-2
The Letters of Sigmund Freud and Arnold Zweig, New York University Press, 1987, ISBN 978-0-8147-2585-6
Why War? Open Letters Between Einstein and Freud. London: New Commonwealth, 1934.
Letters of Sigmund Freud, selected and edited by Ernst L. Freud, New York: Basic Books, 1960, ISBN 978-0-486-27105-7
フロイトの著作

メイン記事: ジークムント・フロイトの著書目録
著書
1891年 『失語症について』
1895年 『ヒステリー研究』(ヨゼフ・ブロイアーとの共著)
1899年 『夢判断』
1901年 『夢について』(『夢判断』の抄訳)
1904年 『日常生活の精神病理学』
1905年 『冗談とその無意識との関係』
1905年 『性理論に関する三つの論文』
1 907 ジェンスンの『グラディバ』における妄想と夢
1910 精神分析に関する5つの講義
1910 レオナルド・ダ・ヴィンチ、彼の幼少期の思い出
1913 『トーテムとタブー』:野蛮人と神経症の精神生活における類似点
1915-17 『精神分析入門講義』
1920 『快楽原則の彼方』
1921 『集団心理学と 自我
1923年 『自我とイド』
1926年 『抑圧、症状、不安』
1926年 『素人分析の問題』
1927年 『幻想の未来』
1930年 『文明とその不満足』
1933年 『精神分析入門』
1939年 『モーゼと一神教』
1940年 『精神分析概論』
1967年 『トーマス・ウッドロウ・ウィルソン: ウィリアム・C・ブリットとの心理学的研究
症例
1905年 ヒステリー症例の分析の断片(ドーラ症例)
1909年 5歳の男の子の恐怖症分析(リトル・ハンス症例)
1909年 強迫神経症症例に関する注釈(ラットマン 症例)
1911 妄想症(シュレーバー症例)の自伝的記述に関する精神分析的ノート
1918 幼児神経症(ウルフマン症例)の歴史から
1920 女性における同性愛症例の心理発生[282]
1 923 17世紀の悪魔憑き神経症(ハイツマン症例)
性に関する論文
1906 神経症の発生原因における性愛の役割に関する私見
1908 「文明化された」性的道徳と現代の神経症
1910 男性が対象を選ぶ際の特殊なタイプ
1912 神経症のタイプ
1912 エロティックライフにおける最も一般的な退廃形態
1913 強迫神経症への傾向
1915 精神分析理論に反する偏執病のケース
1919 子供が殴られている: 性的倒錯の起源に関する一考察
1922年 『メドゥーサの頭
1922年 『嫉妬、偏執病、同性愛におけるいくつかの神経症的メカニズム
1923年 『幼児期の性器形成
1924年 『エディプス・コンプレックスの解消
1925年 『男女の解剖学的差異がもたらすいくつかの精神的影響
1927年 フェティシズム
1931年 女性の性
1933年 女性らしさ
1938年 防衛過程における自我の分裂
自伝的論文
1899年 自伝的ノート
1914年 精神分析運動の歴史について
1925年 自伝的研究(1935年 追補付き改訂版)。
標準版
ジークムント・フロイト全集の標準版。ジェームズ・ストラチーの監修のもと、アンナ・フロイトの協力、アリックス・ストラチー、アラン・タイソン、アン ジェラ・リチャーズの支援によりドイツ語から翻訳された。全24巻、ロンドン:ホガース・プレスおよび精神分析研究所、1953年~1974年。

第1巻 精神分析以前の研究と未発表の草稿(1886年~1899年)。
第2巻 ヒステリー研究(1893年~1895年)。 ヨゼフ・ブロイアーとS.フロイトによる。
第 III 巻 初期精神分析学論文集(1893-1899)
第 IV 巻 『夢の解釈』(I)(1900)
第 V 巻 『夢の解釈』(II)および『夢について』(1900-1901)
第 VI 巻 『日常生活の精神病理学』(1901)
第 VII 巻 『ヒステリーの症例』、『性愛に関する三つの論文』、その他の著作 (1901年~1905年)
第8巻 冗談と無意識の関係(1905年)
第9巻 ジェンセンの『グラディバ』とその他の作品(1906年~1909年)
第10巻 『リトル・ハンス』とネズミ男(1909年)
第11巻 精神分析に関する5つの講義、レオナルドとその他の作品(1910年)
第 . XII シュレーバー氏の場合、技術に関する論文、その他の作品 (1911–1913)
Vol. XIII トーテムとタブー、その他の作品 (1913–1914)
Vol. XIV 精神分析運動の歴史、メタ心理学に関する論文、その他の作品 (1914–1916)
Vol. XV 精神分析入門講座 (第1部および第2部) (1915–1916) II) (1915-1916)
第16巻 精神分析入門講義(第III部) (1916-1917)
第17巻 幼児神経症論およびその他の著作 (1917-1919)
第18巻 快楽原則を超えて、集団心理学およびその他の著作 (1920-1922)
第19巻 自我とイドおよび その他の著作 (1923–1925)
第20巻 自伝的研究、抑圧、症状と不安、自由分析、その他の著作 (1925–1926)
第21巻 幻想の未来、文明とその不満、その他の著作 (1927–1931)
第22巻 新しい精神分析入門講義、その他の著作 (193 1922–1926
第23巻 『モーゼと一神教』、『精神分析概論』およびその他の著作(1937–1939年)
第24巻 『索引と参考文献』(アンジェラ・リチャーズ編、1974年)
書簡
『ジークムント・フロイトとマーサ・バーネイズ、アンシュ・メフタ、アンキット・パテルとの書簡』(アンシュ・メフタ、アンキット・パテル編)、 CreateSpace Independent Publishing Platform、2015年。ISBN 978-1-5151-3703-0
Correspondence: Sigmund Freud, Anna Freud, Cambridge: Polity 2014. ISBN 978-0-7456-4149-2
The Letters of Sigmund Freud and Otto Rank: Inside Psychoanalysis (eds. E.J. Lieberman and Robert Kramer). Johns Hopkins University Press, 2012.
ジークムント・フロイトとヴィルヘルム・フリーズの書簡全集、1887-1904年(編集者兼翻訳者:ジェフリー・ムサイエフ・マッソン)、1985年、 ISBN 978-0-674-15420-9
ジークムント・フロイトとカール・グスタフ・ユングの書簡、プリンストン大学出版、Abr版、1994年、ISBN 978-0 -691-03643-4
ジークムント・フロイトとカール・アブラハムの書簡集、1907-1925年、Karnac Books、2002年、ISBN 978-1-85575-051-7
ジークムント・フロイトからジャンヌ・ランプ・デ・グルートへの手紙、1921-1939年: 戦間期の精神分析と政治。ゲルト・ベグルズ編。ロンドン:ルートレッジ、2022年。
ジークムント・フロイトとアーネスト・ジョーンズの全書簡集 1908-1939年、Belknap Press、ハーバード大学出版、1995年、ISBN 978-0-674-15424-7
ジークムント・フロイトとルートヴィヒ・ビンズヴァンガーの書簡集 1908-1939年、ロンドン: Other Press 2003, ISBN 1-892746-32-8
ジークムント・フロイトとサンドル・フェレンツィの書簡集 第1巻 1908年~1914年、Belknap Press、ハーバード大学出版、1994年、ISBN 978-0-674-17418-4
ジークムント・フロイトとサンドル・フェレンツィの書簡集 ジークムント・フロイトとサンドル・フェレンツィの書簡集 第2巻 1914-1919年、Belknap Press、ハーバード大学出版、1996年、ISBN 978-0-674-17419-1
ジークムント・フロイトとサンドル・フェレンツィの書簡集 第3巻 1920-1933年、Belkn ベルナッププレス、ハーバード大学出版、2000年、ISBN 978-0-674-00297-5
ジークムント・フロイトからエドゥアルト・シルバースタインへの手紙、1871年~1881年、ベルナッププレス、ハーバード大学出版、ISBN 978-0-674-52828-4
精神分析と信仰: ジークムント・フロイトとオスカー・プフィスターの手紙。エリック・モズバッハー訳。ハインリッヒ・メンとエルンスト・L・フロイト編。ロンドン:ホガー ス・プレスおよび精神分析研究所、1963年。
ジークムント・フロイトとルー・アンドレアス・サロメ、書簡集、Harcourt Brace Jovanovich、1972年、ISBN 978-0-15-133490-2
ジークムント・フロイトとアーノルド・ツヴァイクの書簡、ニューヨーク大学出版、1987年、ISBN 978-0-8147-2585-6
なぜ戦争なのか?アインシュタインとフロイトの公開書簡。ロンドン: 『シグムンド・フロイトの手紙』 エルンスト・L・フロイト 編、ニューヨーク:ベーシック・ブックス、1960年、ISBN 978-0-486-27105-7
https://en.wikipedia.org/wiki/Sigmund_Freud


Links

Links

Bibliography

  • 小此木啓吾『フロイト思想のキーワード』講談社、 2002年
  • 非ユダヤ的ユダヤ人 / I. ドイッチャー著 ; 鈴木一郎訳, 岩波書店 , 1970年(non_jewish_jew.Deutscher.pdf
  • Other informations

    Copyleft, CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099