文化学としての文化人類学入門
Cultural Studies/Cultural Anthropology and related disciplines for young students
解説:池田光穂
文 化学とはどんな学問なの?
文化学とは、人間の人間らしさは、人間が生み出しつ たえていっている「文化」だという認識や確信にもとづいて、これまで言われてきた(=研究されて きた)「文化」について理論的に研究するのみならず、キャンパスの外の社会に出て、ひろく「文化 現象」について知り、学び、問いかけ、記録して、人間の文化の歴史的変化、社会的階層性、そして文化の多様性のあり方について考察する学問です。
文化学を研究する学問には、文化人類学、文化社会学、文化地理学、文化史などの文化を関した学問の他に、歴史学、哲学、 文学、言語学、などが含まれます(下記を参照)
文 化学をまなぶと は、 どんな勉強をするのでしょうか?
文化学には、教室で授業をうけたりする座学(デスクワークやデスクで学ぶ学問)のほかに、調
査実習などで、キャンパスの外にでかけ、人びとにインタビューをしたり、訪問したり、あるいは、一緒に活動に参加したりするフィールドワークという勉強の2つにわかれます。勉強がすすんでいくにつれて、フィールドワークの比重が高くなります。最近では、問題に基づく学習(PBL)と
か、プロジェクトに基づく学習(PjBL)など、フィールドワークを成功するために、机上の
実践演習などをとおして、フィール
ドワークの事前研修などもあります。座学も、純粋に知識や理論を学ぶ勉強から、
フィールドワークで使う方法論の勉強、実際のフィールドワークの試験的実施(パイロットスタディ)、そして、フィールドワークに関する研究倫理、学問の歴史=学説史、などを学んで、はじめ
て、指導者のもとで、キャンパスのなかで調査研究をおこなないます。
文 化学を学んだ人の 卒業後の進路は?
文化に関する幅広い教養が身につきます。そ
のため、事務職では総合職などを中心に、現業で
は、金融、コンサルテーション、営業、旅行・観光業(→「観光研究/観光人類学」)、
接客対応、などさまざま分野が開けています。文化学を学んだ学生に期待されるのは、社会の文化に対する深い見識をもっているので、新しい職場という社会環
境に適応する能力が、他の領域の履修者よりも高いことが期待されます。人と出会い、話し合ったり、一緒に活動したりすることが好きな人に向いています。
大 学院に進学したい のですが?
4年間で「文化」に関する幅広い知識が得られるために——リベラルアーツの教養といいます——4年後に、文 化人類学、文化社会学、文化地理学、文化史などの文化を関した学問の他に、歴史学、哲学、文学、言語学のそれぞれの専攻分野に進学しようとする人もいま す。ただし、それぞれの専攻領域での勉強が足りませんので、すくなくとも3年次に進級する時点では、指導教員の先生(教授)と相談して、それぞれの専攻分 野の研究者や、行きたい大学院に関する情報収集をしておくのがよいでしょう。大学院入試では、そのような専攻分野の「基礎知識」を事前に知っていることが 重要です。また、日本の文化学関連の学問は、高い語学の能力や対人コミュニケーション能力は、フィールドワークの際に、力を発揮します。したがって、大学 入学以前から、英語+他の外国語能力をつけておくことが重要です。日本への留学生は、日本語の能力+英語の能力を磨いておくことは重要です。その理由は、 大学院はもちろんのこと、大学の学部教育でも英語による授業がこれからどしどし増えていく傾向があるかです。
以下は、細かい解説です。興味のある生徒はよんでください。
文化学とはどんな学問なのか?
文化学という統合化された学問は現在のところ存在しません。にもかかわらず日本の多くの 大学に「文化」の名前を冠した教育組織(学系・学類・学群・学科など)が存在します。文化に対する市民の関心の高さと、多くの大学が学生に文化を学ばせる ことの意義を認識している証拠だと言えるでしょう。これだけ文化に関する教育組織があるから、それを支える公式の学問にも「文化」を冠したものがたくさん あるはずだと皆さんはお思いになるかもしれません。しかし、これらの領域において文化を冠した公式・準公式の学問は、文化人類学、カルチュラル・スタディーズ (文化研究)、文化史、文化社会学、文化経済学、国際文化学など、ほとんど数えるほどしか存在しません。
文化を定義してみよう!
ではここでは私の専門分野である文 化人類学から「文化」を定義してみたい。文化とは、人間が後天的に学ぶことが でき、集団が創造し継承している/いた認識と実践のゆるやかな体系のことである。他方で、文化の定義について考えれば、考えるほど「文化」が何をさすのか 専門家でも混乱することがある。その理由は、人々が考える文化の定義がきわめて多様であるからです。ざっくり言えば文化には決定的な定義がない、つまり決 められないという面があります。にもかかわらず「文化の定義」にかかわる議論は重要である。なぜなら、文化の定義を考えることは、人間の創造的営みの意義 とその多様性について考えることにほかならないからなのだ。したがって文化学を学ぶ意義とは、人間の文化の多様性(「複数の文化」と言う)と文化の普遍 性・共通点(「単数の文化」)を明らかにするという2つの作業からなりたちます。
なぜ、文化の学問に人気があるのか?
文化を冠する準公式学問は、まず文化人類学しかないことになります。だけど「文化」に関して 教育する大学はさまざまな学問名称を名乗っています。この理由をどのように考えるべきでしょうか。いくつかの仮説が考えられます。
期せずして結果的に総合文化学の王道(?)を歩んでしまった「文化人類学」の教育をおこなっ ている私の経験から申しましょう。つまり、この3つの仮説は大学の教育組織において、フィーバー気味の「文化を名前の一部につけたがる症候群」の原因とし ていずれもその可能性があります。だから「何となく総合文化学を学びたい!」という受験生の皆さんの気持ちは、激動する現代を生きている諸君の動機として 少数派の変わった選択では決してなく、むしろ多数派の由緒正しい選択であるということができるのです。
文化人類学が必要とされる現代
私は教え子たちから大学教師らしくない先生とよく言われます。それはたぶん総合文化学の基礎 学問とも言える文化人類学、その中でも医療人類学という一風変わった学問を勉強しているせいかも知れません。勉強したい分野を選ぶには、大学の先生方が言 う「これだけのことができる」という宣伝文句を信じるのではなく、その大学の先生方が「どんなことをやっているのか」ということをよく調べなさいと私は助 言します。総合文化学が学問全体の中でどのような状況にあるのか、そのことがわかれば、皆さんの総合文化学への関心もより具体的なテーマや個別学問分野に 着目し、最適の大学選択をおこなうことができるようになるでしょう。少し遠回りですが、こちらのほうが有益です。
学際科学/総合科学としての文化人類学
まず大学の学問が、文化系、理科系と分かれているのはご存じでしょう? じっさい高校の進学 指導は、この二つの分野に受験生を区分することからはじまります。理学部や工学部は理科系、文学や法学、経済学は文科系です。それは受験科目(数学、理 科、社会)の選択でこのように区分されているからです。ところが事実は小説より奇なりと言います。実際は、勉強は文理を分けず相互に必要なのです。例え ば、経済学や地理学では数学の知識が重要視されているどころか不可欠なものとされています。農学や工学あるいは医学部では、エンジニアの倫理、生命倫理学 や医事法学の知識が教えられるようになってきました。なぜなら、理系出身の技術者が社会の基本的な成り立ちを知らないために知らないうちに組織犯罪に手を 染めたり、倫理上のミスをすることが近年増加してきているからです。社会の仕組みをよく分からないと立派なエンジニアにはなれません。
本来、文科系理科系を問わず、このような人間が生きるための基本的な教育は高校までに教えら れるべきだと思いませんか? しかしながら、高校教育は大学 受験中心の教育に偏重しているし、多くの受験生にとっても大学が高等教育の最後の関門なので、教養を育む自分のための勉強をおこなう余裕はないことを痛感 されていると思います。
今後、社会はますます総合科学としての文化人類学への期待が高 まる!
そのため大学に入ってから一般教養の履修で、文科系理科系の区別無く学問をおこなうことの社 会的意味について学ぶ、ということになっているのでしょう。しかし、一般教養教育は大学教育の中でもっとも不成功に終わったシステムで、過去十数年間に多 くの教養部が廃止されたり、他の学部や大学院に吸収されてしまいました。しかしながら、実際には自然科学はバイオサイエンスやナノテクノロジーに代表され るようにどんどん進歩している反面、社会の常識すら知らない研究者が登場し、反倫理的な技術を開発したり、組織犯罪に発展するかもしれない深刻な事態は日 々増えつつあります。それどころか、情報技術の発達やテロリズムの暴発など、既存の人文科学や社会科学で解決できない新しい問題系への取り組みが要求され るようになってきました。 そこで総合文化学への期待が一気に高まってきたわけです。したがって、総合文化学を学ぶことに対して次のような期待がなされています。さまざまな社会状 況のダイナミックな変化に対して、(1)個々の社会文化現象を総合的に把握することができる、(2)理解にもとづいて来るべき社会の姿を提言することがで きる、(3)またその中で安全で充実した人生を送るための生活実践上の技術を学ぶことができる。
関連する諸学問
では実際の総合文化学分野で、学生はどんなことを学んでいるのでしょうか。総合文化学では 「文化人類学」が中心になり、人文学の5大分野と言われる「哲学」「文学」「言語学」「歴史学」「地理学」さらには、社会科学の諸領域が統 合されたものになっています。総合文化学は、人間が創り出した有形無形を問わずほとんどあらゆる社会現象つまり「文化」が学問の対象になります。
● 練習問題(1):インターネットとその社会に及ぼす影響
■ 画像はイメージです
ここでひとつ事例を出してみよう。「インターネットを利用したツイッターやブログの利用 とそれが青年男女の生活にもたらす影響」です。ちなみにこの問題は、現在の総合文化学を学んでいる大学の多くの研究室で、学生と教師が議論をしているテー マと言えましょう。
この問題に関心のある学生は、まず身の回りの友人や気軽に話せる年長の人に話を聞きま す。そして自分が感じている日々の経験からの印象が、他人が考えるものとどのような共通点や相違点があるかを明らかにします。
さらに新聞記事検索やネット検索(著名なサイトであるグーグルで検索すること=「ググ る」)によって、これらのサイトの利用とそれにまつわる報道——多くは社会欄で取り上げられる——を収集し、それを分析します。
また図書検索やインターネットのウェブ検索を通して、すでにおこなわれた研究——これを 先行研究と言います——のリストを作成します。その中で学生は、重要だと思う文献を図書館で借り、実際の勉強をはじめます。「リア充」「DQN」あるいは 「アンサイクロペディア」は日本の固有の用語ですが、インターネットの普及した海外の国々で類似の現象があるかどうか調べます。
もし、国際間で類似と思われるものがあることを発見したら、それが日本のものと同じが否 かを調べる必要があります。
社会調査の手法を使ってアンケート調査を行うこともありますし、またインタビューによる 調査も企画します。それまでの予備的な勉強を通して、自分が調査を通して、それまでの研究にないどのような資料を提供できるのかについて少しずつ明きらか にしてゆきます。
実験計画を立てて、調査が本当に必要な資料を得ることができるのか、また人間を調査対象 にするわけですから倫理問題はクリアしているか、などを検討します。
● 練習問題(2):コンビニエンスストア(=コンビニ)の研究
■ 画像はイメージです
コンビニエンスストアは、我々——とくに大学生を含む若者——の生活の 一部なるくらい「定着」しました。また各種の大学願書の請求や受験料 の振り込み窓口になるぐらい「進化」してきましたね。
このようなコンビニの利便性の向上が、我々の生活スタイルのみならず、 我々の考え方などに影響を与えていると考えるのは至極当然のことです。 コンビニのことを、もし文化人類学が調べるとするとどのようなことか ら勉強をはじめるでしょうか? たぶん次のようなことでしょう。
(a)そもそもコンビニとはなにか?(言葉の定義)
セブンイレブンやローソン(あるいは他のコンビニエンスストアチェーン名)という特 定のフランチャイズ店舗による小売 店のことでしょうか?、そうしたら、それ以外のチェーン店舗はそうでな いのでしょうか? コンビニの名前の由来、システム、歴史などについて 知らないと、コンビニそのものを研究の対象にすることができません。
(b)コンビニではなにがおこなわれているのか(実態の調査)
多種多様なサービスや人の動きなど、コンビニというひとつの店舗を中 心にそのお店がどのような人や人間の流れの中に組み込まれているのか、 その実態を知る必要があります。それは、ひろくシステム(体系)という 概念で理解することができます。文化人類学者は、社会システムという用 語で、そこに生きる人間の役割、性別、分業、モノと人の関係、お金の動 き(経済)、法律や政治との関係(マクロ権力)や細かい人間関係(ミクロ な権力関係)などに目配せをしてゆくでしょう。
(c)コンビニは我々の世界の中でどのような役割を果たしているのか (人に対する聞き取り調査)
先の実態の調査から浮かびあがるのは、コンビニという世界、つまり環境 のようなものです。しかし、そのような環境で生きている人間についての情報 が、これだけではわかりません。経営者、バイトしている人、流通業者、経営 指導する人たち、などコンビニを管理運営している人と、コンビニを利用する 消費者への直接インタビューして聞いて、それらの人たちがコンビニとどの ような関わりをもっているか調べます。文化人類学には参与観察というもの があります。自分自身がバイトして調査する方法もありますし、また企業人と して働くのであれば、仕事で知り得た秘密をどこまで公開できるのか(調査上の 守秘義務→調査研究の倫理)なども考える必要もあります。また、若者が多いからと言って 自分の身の回りの人だけを調査するだけでは不十分です。利用者の年齢分布や 性別などを考慮して、どのような意見が全体を代表するのかについてよく 考える必要があります。そのなかで、予想もしなかった事実が発見できたとき それを、どのように理論化するか、考える必要もでてくるかもしれません。
(d)コンビニ現象の文化人類学考察
コンビニのノウハウは東アジア、東南アジアをはじめとして、さまざまな ところで消費生活の中に浸透しつつあります。それらに、文化差が見られない わけがありません。コンビニの比較文化も文化人類学にとっての大きな課題です。 また、経済のグローバリゼーションとコンビニ文化や、消費生活の変化など さまざまな課題も考えられます。
このようなことをざっと考えただけでも、コンビニが文化人類学で分析でき ることがわかるでしょう。いやむしろ文化人類学はコンビニ現象を分析する 有益なルーツになるでしょう。
文献:日本からコンビニがなくな る日(池田光穂)
(付記)その後、現在(2009年4月)では、コンビニ業界はもともと親会社あるい は関連企業(ホールディングスと呼ばれる持ち株会社の系列に入る)であるスーパーマーケット業界や金融、運輸通信業などとの連携を強め、その生き残りをか けて、我々の生活の隙間の角までの消費に介入しようとしてきています。日本からコンビニがなくなるよりも、日本的生活らしさそのものが変化しているのかも しれません。
練習問題(3):出会い系サイトとその研究
■ 画像はイメージです
ちょっと古くなりましたが「インターネットを利用した出会い系サイトの利用とそれが青年 男女の生活にもたらす影響」はどうでしょうか。
この問題に関心のある学生は、まず身の回りの友人や気軽に話せる年長の人に話を聞きま す。そして自分が感じている日々の経験からの印象が、他人が考えるものとどのような共通点や相違点があるかを明らかにします。
さらに新聞記事検索によって、出会い系サイトの利用とそれにまつわる報道——多くは社会 欄で取り上げられる——を収集し、それを分析します。
また図書検索やインターネットのウェブ検索を通して、すでにおこなわれた研究——これを 先行研究と言います——のリストを作成します。その中で学生は、重要だと思う文献を図書館で借り、実際の勉強をはじめます。「出会い系サイト」は日本の固 有の用語ですが、インターネットの普及した海外の国々で類似の現象があるかどうか調べます。
もし、国際間で類似と思われるものがあることを発見したら、それが日本のものと同じが否 かを調べる必要があります。
社会調査の手法を使ってアンケート調査を行うこともありますし、またインタビューによる 調査も企画します。それまでの予備的な勉強を通して、自分が調査を通して、それまでの研究にないどのような資料を提供できるのかについて少しずつ明きらか にしてゆきます。
実験計画を立てて、調査が本当に必要な資料を得ることができるのか、また人間を調査対象 にするわけですから倫理問題はクリアしているか、などを検討します。
[もっと知りたい方に]
出会い系サイトについての調査研究は、政府の総務省[→リンク]にアクセスして、【出会い系サイト】+【調査】で検索をかけると、 pdf等の調査記録が見つかります。ネットに関する通信の管理運営や監督についての総務省の考え方や、出会い系サイトの実態把握などについてのデータを得 ることができます。
この学問の有用性の秘密は、文化人類学という理論がすばらしいという理由からでは なく、文化人類学が、人間の生活を経験的・実証的に分析してきたことに あります。コンビニのみらならず、文化人類学はおよそ人間の生活に関わる ことであれば、ほとんどの社会事象・文化事象についてアプローチすること ができます。それは方法論上のユニークさにあります。
文化人類学における芋蔓式(いもずるしき)探究法!
総合文化学は社会調査をおこなう際に、文化人類学や社会学の方法を使いますが、分析に際して は人文学の知識が総動員されます。
すなわち現代社会における人間観の考察に関しては哲学や倫理学の知識が不可欠です。青年男女 あり方をめぐる事柄は多くの場合文芸ジャンル——恋愛小説など——に登場しますから、文学の分析を通して世相の変化を調べます例えば「萌え」などの用例検 討です。
言語学は男性と女性の言葉のやりとりの中に性別による違いを明らかにしたり、言語使用の個人 差を客観的に測定することができます。
歴史的には、そもそも電子情報メディアの普及の前にはあり得なかったことですから、歴史学 (史学)は時代的変遷をチェックする際に有用です。
人文地理学の知見は、空間的分布や利用者の空間概念がネット利用でどのように変化するかを教 えてくれるでしょう。
そして、文化人類学は、文字どおり、世界のさまざまな青年男女のあり方の人類文化についての 比較資料の存在を教えてくれ、人間関係性のあり方や感情生活の変化を文化的に明らかにします。
どんな人に文化人類学は向いているか?
はっきり言って、文化人類学は誰でも学べる奥行きのひろい学問です。文化人類学の発祥の地ア メリカ合州国——正式名称は合衆国です、なぜ違うのか社会科の先生に聞いてみよう——は、より多くの人に文化人類学の有効性を理解してもらおうと過去百年 近く、人類学者たちが努力をしてきました。その結果、文化人類学のさまざまな知見は、人類の共通の財産として認識されるようになってきました。
総合文化学の根幹をなす文化人類学の勉強は、現代の世の中のさまざまな文化事象に、まず感動 している感受性豊かな学生に最もおすすめです。総合文化学という学問領域に属する教育制度は、その感動を、(1)総合的に把握するための知識を授け、 (2)理解にもとづいて来るべき社会の姿を提言し、またその中で(3)安全で充実した人生を送るための生活実践上の指針をさまざまな形であなたに与えるこ とができるでしょう。総合文化学のキャンパスはあなたの生活上の何気ない感動の延長のすぐそこにあります。さあ、無限の興味と具体的な目的を持って私たち と一緒に勉強しましょう!
文化人類学を学べる大学の探し方
文化人類学の学問を教えたり、研究をしている先生のいる学部名や学科名には次のようなものが あります。
■ 大学選びよりももう先に文化人類学のマインドをもって大学(リンク先は大学院)の勉強をオンラインで、しちゃおう!
★著者紹介:池田光穂(いけだ・みつほ)先 生
別名:垂水源之介先生
★クレジット:「何を学ぶか(文化学分野)」『全国大学学部・学科案内号』蛍雪時代2003〜2023年4月臨時増刊号(毎年更新掲載中)、旺文社.
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