ポストコロニアリティ
postcoloniality,
post-coloniality
☆「ポストコロニアリティ」とは、ポストコロニアルという言葉や概念について、ポストコロニアルとはなにか?その具体的事象やより抽象化した概念化そのもの をさす用語(=概念の名詞化)である。
★このページは「ラテンアメリカにおけるポストコロニアリティの発見」というテーマを深めるために、「ポストコロニアリティ」に関するさまざまな情報を集め、分析するためのツールである。
☆【ポストコロニアリティリンク集】「人種に関するユネスコ宣言(1950)」「旅するクンビア」「クンビア・エレクトロニカ」 「トランスカルチュレーション」「ザ・ブラック・アトランティック」「チカーナ・フェミニズム」「ポストリベラリズムとはなにか?」「サバルタンの理性」 「チョロ」「ラディーノ, ラディーナ」「ファン・ディエゴ」「脱植民地化の方法論」「ラテンアメリカにおける高等教育」「メキシコにおけるフェミニズム」「ラテンアメリカにおけるフェミニズム」「チリにおけるフェミニズム」 「ポストコロニアル人類学」「ポストコロニアル」「ポストコロニアリズム」「(西洋的)知識のコロニアリティ」「ポストコロニアリティ」「インターペレーション」「 イデオロギーとイデオロギーの国家装置」「知識の脱植民地化」「脱植民地化」「知と権力」「サバルタンは語ることができうるか?(抄)」「民族浄化」「インディアスの破壊についての簡潔な報告」「生態学的帝国主義」「16-19世紀の世界銀交易」「コロンブスの交換」「コンタクト・ゾーン」「ファースト・コンタクト」「メソアメリカ産品のイベリア社会への初期インパクト」 「植民地グアテマラと宗主国スペインのトランスアトランティックな音楽交流」「スペイン黄金時代」
ポ
ストコロニアルとは、ポスト(後の、という時間的 概念)、コロニアル
(植民地的、という空間的ならびに精神的概念)という造語法によるできた形容詞で、植民地主義以降の、あるいは脱植民地状態(コロニアルな状況の後に/終
焉
後の)という意味がある。つまり、植民地主義(コロニアリズム)後の、以降の秩序や状態、その後に生じる出来事一般などをさす(→「ポストコロニアリズ
ム」) |
政治的議論としての(1)ポストコロニアリズ
ム(postcolonialism)
とは、コロニアリズム(植民地主義,colonialism) あるいは帝国主義(imperialism)
の伝統が、その後(post-)の歴史的展開なかでも、さまざまな形を通して継続しているという、時間的、空間的、そして精神的概念をめぐる議論のことを
さす。そしてポストコロニアル をめぐる学術的議論としての(2)「ポストコロニアリズ
ム(ポ
ストコロニアル理論:Postcolonialismと
も)とは、植民地主義や帝国主義の文化的、政治的、経済的遺産を批判的に学術的に研究するもので、植民地化された人々とその土地に対する人間の支配と搾取
の影響に焦点を当てている。この分野は1960年代に台頭し始め、植民地支配を受けた国の学者たちが植民地支配の残存する影響について論文を発表し、(通
常はヨーロッパの)帝国権力の歴史、文化、文学、言説に対する批判的理論分析を展開した」という(→「ポストコロニアル 」を参照)。 |
こ
のポストの本来的意味は、時間的経過の概念として の、「植民地後の〜」というものに他ならない。しかし、植民地後に
は、さまざまな意味が含まれており、「植民地後の独立」「主権/主体の確立」「植民地状況が終
わった」「植民地状況を脱却した/しようとする」などの意味の派生が生じており、ポストコロニアルという用語を意識的に使う人たちは、そのようなポストコ
ロニアルという用語が、多義的に使われることを承知で、あるいは確信犯的に、この用語を使っている。 |
・植民地主義=コロニアリズム ・主体=主観(→主観主義) |
☆
そこから転じて、政治的議論としての(1)ポストコロニアリズ
ム(postcolonialism)
とは、コロニアリズム(植民地主義,colonialism) あるいは帝国主義(imperialism)
の伝統が、その後(post-)の歴史的展開なかでも、さまざまな形を通して継続しているという、時間的、空間的、そして精神的概念をめぐる議論のことを
さす。そしてポストコロニアル をめぐる学術的議論としての(2)「ポストコロニアリズ ム(ポ
ストコロニアル理論:Postcolonialismと
も)とは、植民地主義や帝国主義の文化的、政治的、経済的遺産を批判的に学術的に研究するもので、植民地化された人々とその土地に対する人間の支配と搾取
の影響に焦点を当てている。この分野は1960年代に台頭し始め、植民地支配を受けた国の学者たちが植民地支配の残存する影響について論文を発表し、(通
常はヨーロッパの)帝国権力の歴史、文化、文学、言説に対する批判的理論分析を展開した」という。 |
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し
たがって、ポストコロニアルとは、(1)コロニア
ル(植民地状況)な状況や支配が終わった後の秩序や世界のことを意味すると同時に、ポストという時間性を引き受けて、現象面から(2)コロニアル(植民地
状況)な状 況や条件、あるいは支配の形態が現在もなお引き続き存続している、時代ならびに社会概念のことを意味する。 |
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そ
して、例えば「私たちはポストコロニアルな存在になれるのか?」という審問は、上掲の「コロニアル(植民地状況)な状
況や条件、あるいは支配の形態が現在もなお引き続き存続している」状況のなかで、「コロニア
ル(植民地状況)な状況や支配が終わった後の秩序や世界」を創造し、そのなかで生きるためには、「今何が求めれらているのか?」という、実
践上の課題を我々に突きつけるのである。 |
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リ ンク
文 献
そ の他の情報
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CC, Mitzub'ixi Quq Chi'j, 1996-2099