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パルチザン前史:先 住民の視点からグローバル・スタディーズを再構築

Cross-boundary Studies of Rethinking of Global Studies from the Indigenous people's points of views

池田光穂

研究実績の概要
当初計画では、令和2(2020)年度 は、(A)この研究班のそれぞれの研究分野における、先住民(先住民族)を対象とする現在の研究倫理要綱の情報を入手 し、先住民を研究対象とする調査研究の際に、どのような新たな課題が生まれるのか、また、グローバルな比較研究の中で、より一般性を持たせるためにはどの ような観点の導入が必要なのかを、全員で検討する、というものであった。また、その成果を踏まえて、(B)令和元(2019)年度から着手している、先住 民学 のシラバス構成について、アイヌ・先住民学専修を参照にしつつ、個別の授業科目のモデル・シラバスを各人、1あるいは2科目つくり、それらを総合した先住 民学入門の確立と定着をめざす提言をして、研究の区切りをつける計画であった。しかしながら、新型コロナウイルス感染流行と、それに伴う政府や大学機関に よる国内外への移動制限や、オンラン会議化への移行措置のために、研究計画は、それぞれの研究班員の個別業績の蓄積にとどまり、当初計画を完遂することが できなかった。ただし、研究班がかかわる、国立のウポポイ(民族共生象徴空間)の開館、先住民学のさらなる研究拠点形成のための共同研究事業や市民向けの セミナー、琉球遺骨返還運動への関わりを通して、本研究課題をさらに進展させるためのさまざまな動きがあった。そのために、研究最終年度をさらに1年延長 し、オンラインによるイベント事業や報告書等をまとめるための年度にするために、準備を進めた。そのため、(A)研究倫理を整備することについては、オン ラインイベント開催をもって、その成果を報告し、(B)モデルシラバスに関しては、年度内に報告会を開催し、研究班の有志による報告書のとりまとめを計画 す るという合意を得た。
現在までの進捗状況
《おおむね順調に進展している》 新型コロナウイルス感染流行と、それに伴う政府や大学機関による国内外への移動制限や、オンラン会議化への移行措置のために、研究計画は、それぞれの研究 班員の個別業績の蓄積にとどまり、当初計画を完遂することができなかった。そのために、研究最終年度をさらに1年延長し、オンラインによるイベント事業や 報告書等をまとめるための年度にするために、準備を進めた。そのため、(A)研究倫理を整備することについては、オンラインイベント開催をもって、その成 果を報告し、(B)モデルシラバスに関しては、年度内に報告会を開催し、研究班の有志による報告書のとりまとめを計画するという合意を得た。
今後の研究の推進方策
研究最終年度をさらに1年延長されたこ とに鑑みて、オンラインによるイベント事業や報告書等をまとめるための年度にするために、準備を進めている。具体的には、(A)研究倫理を整備することに ついては、オンラインイベント開催をもって、その成果を報告し、(B)モデルシラバスに関しては、年度内に報告会を開催し、研究班の有志による報告書のと りまとめを計画するという合意を得ているため、それらの計画にすみやかに実行することにある。
次年度使用が生じた理由と使用計画
近年の新型コロナウイルスの蔓延と大学 関係者に対する移動行動の制限の指示のためにリアルのフィールドワークの実施の中止を余儀なくされた。研究最終年度 をさらに1年延長されたことに鑑みて、オンラインによるイベント事業や報告書等をまとめるための年度にするために、準備を進めている。具体的には、(A) 研究倫理を整備することについては、オンラインイベント開催をもって、その成果を報告し、(B)モデルシラバスに関しては、年度内に報告会を開催し、研究 班 の有志による報告書のとりまとめを計画するという合意を得ているため、それらの計画にすみやかに実行することにある。
Ikeda
先住民(先住民族)を対象とする研究倫 理について考察 し、先住民を研究対象とする調査研究の際に、どのような新たな課題が生まれるのかを検討した。また、アイヌ・先住民学専修を参照にしつつ、個別の授業科目 のモデル・シラバスを考案することに着手した。
Yamasaki
Seguchi 7月末、8月上旬にアメリカ先住民出自 の人類学者、先住民と長年共同研究を行っている考古学者、言語学者にインタビューをおこなった。先住民出自の人類学者にはNative American Studiesについての詳細のインタビューを実施した。
Tsuji
本 年度は、規範的政治理論がグローバル先住民学に寄与する有力な選択肢と見なされている諸理論をとりあげ、先住民言語の復興政策を題材にして検討を行い、そ の成果を論文として公刊した。これをふまえて、規範的政治理論からの複数のアプローチを組み合わせて、先住民をめぐる政治理論を構成する構想を得た。
Seki
Covid-19の拡大により予定して いたペルー、エクアドル調査を断念し、調査対象地の住民とオンラインで情報収集と意見交換を行った。また、文化遺産の活用場面で生まれる現地社会の社会的 記憶に関する調査データをデジタル化し、論考を発表した。
Ota
本 年度は、今後より盛んになることが予想される「先住民研究」からの批判や問いかけに対し、既存の学問(わたしの場合は、文化人類学)がどう応答するか、と いう課題について検討した。たとえば、国が近代化の過程においてアイヌ文化に対しダメージを与えたことへの責任を負うという立場を、文化人類学からどう反 省的に批判するかという課題である。
Kato
2020 年度は、日本人類学会、日本文化人類学会、日本考古学協会及び北海道アイヌ協会との共同作業として、アイヌ研究に関する研究倫理指針案の策定に関わった。 また先住民研究に関する講義としては、オーストラリア国立大学の主催する“Repatriation: principles, policy, practice” のオンライン講義(2020年9月14日)に参加し、日本における事例についての講義提供を行った。
Ishigaki
・新型コロナウイルスの感染拡大を受 け、台湾でのフィールドワークを実施することができなかった。
・そこで、前年度までに収集した資料・文献・フィールドワークの内容をもとに、研究を進めた。
Tangiku
2020年度は新型コロナ感染症対策の ためアイヌ民族の多くの活動が遠隔にて行われた。丹菊のアイヌ民族との協同作業は遠隔化移行の支援活動が主となった。ICLDC6に遠隔で参加した。 ICTMの楽器部会に遠隔で参加した。
Hosokawa

池田光穂の研究クロニクル(私も研究う過程のなかで関心はシフトする)出典:『暴力の政治民族誌』の舞台裏.



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