はじめによんでください

情報メディアと倫理

Introduction to Media Literacy and Media Ethics

池田光穂

このページは、國學 院大學で実施した2017年8月7日〜8月10日までの授業「情報メディア問題入門2017」の記録をもとに「情報リテラシー論」を経由して「情報メディア論2099」として改訂する 授業内容です。これを元にしたリアルな授業を受けて学ぶだけでなく、ヴァーチャルにも自学自習できるような教材に仕上げてあります。

授業では次の4種類のDVDの映像資料を参照資料としてそれらの1部を用い て、そ れぞれの説明を行いました。4日間の各日程ごとのテーマと、授業のシノプシスは以下の通りでした。これが新しいプログラムです(Ver. 3.0)。

このページの後継は「情報リテラシー論」ですこのページのルーツは「サイバーパンクにおいて倫理は可能か?」です
スタンフォード大学とシリコンバレー
サ イボーグ
SNS (ソーシャル・ネットワーク・サービス)
マ クロウィキノミクス
・ハードウェア開発とソフトウェア開発の 接合
・ハードウェアとソフトウェア
・シリコンバレー発達史
・R&D(研究開発)
・イノベーション
・インフラストラクチャー
・抵抗勢力の有無によるビジネスの展開
・AI(人工知能)
・シンギュラリティ「問題」の虚妄
・人間と機械の融合
・デカルト的理性の可能性と限界
・サイバネティクス
・サイバーパンク
・老人Z
・制御とコントロールのはざまで
・機械はメディアである、というテーゼ
・公正さ
・アルゴリズム
・ビジネスモデル
・無料のサービスの仕組み
・「広告を出さないのがクールだ!」

マクロウィキノミクスの5原則

マクロウィキノミクス成功の6原則

スティグリッツ+グリーンウォルド『学習する社会を創造 する』を読む
シリコン・バ レーの 百年 イノセンス(冒 頭20分〜ハラウェイをめぐる哲学的議論)
老人Z
ソーシャル・ネットワーク ■(映像資料あ りません)
日 程と時限
8/7 (月)
8/8 (火)
8/9 (水)
8/10 (木)
I:0850-1020
1:
私のインターネットポリシー(資料)
知の理論におけるメディアとは?:
授業から学ぶコツ:::
シリコン・バレーの 百年(前半45分)::
・メディア論の理解はハードウェアの進歩についての理解抜きには不完全に終わる。
【この授業の実践的課題】情報に翻弄される自己から、情報を使いこなす主体へ

5:
オントロジー入門
いわゆる情報爆発
人工知能
・ゴースト問題:
デカルト
タチコマ問題
イノセンス(冒頭20分〜ハラウェイをめぐる哲学的議論):
サイボーグ
サイボーグ・ドット・コム
「サイボーグ・マニュフェスト」(1985)ノート
なぜシステムはバロック化をとげるか?
::
9:
日本からコンビニがなくなる日
ソー シャル・ネットワーク(冒頭45〜60分)
・ソーシャル・ネットワークから引き出せること
ジェンダー
労働のジェンダー化
感情労働
感情もまた文化的創造物
ジェンダー・バトル、あるいは〈愛の操作術〉について
文化としてのイデオロギー論に関する対話
13:
・メディア的主体の可能性
炎上をさせない14 の教え
我々はまだメディア 問題の根幹 に到達していない
・再度コードと倫理の問題へ「西洋倫理学の3つの伝統」::
情報メディア問題とマクロウィキノミクス
・■マトリクス・オントロジー
ケイパビリティとは?
高度汎用力( higher capability)とは?
イノベーション・デザイン
ゲイ・レズビアンからクイア・アイデンティティへ
協働術A:ネオ・アクションリサーチの探究:2017
企業と大学との協働 に関する基本原則
ジョナサン・モレノ『操作される脳』ファンサイト
II:1030-1200
2:
情報ロジスティクス::
コミュニケーション
ディスコミュニケーションの理論に関する覚書
コミュニケーションデザインの定義
6:
ゴッフマンと情報公開とミートホープ事件::
偽りのコミュニケーションデザイン
10:::
・マーシャル・マクルーハン
メディアはメッセージである
火星の人類学者
14:情報システムセキュリティ入門:::
・身体の問題
ローレンス・レッシグ『CODE』と『コモンズ』につい て考える
We the People, and the Republic we must reclaim | Lawrence Lessig(TED)
法 が創造性を圧迫する(L.レッシグ)TED - 2007

III:1300-1430
3:
・■
シリコン・バレーの 百年(後半45分):
情報の読み方にかんするテーゼ
イライザあるいはヴァーチャル・オードリー物語(2008年版)
メディア等式(media equation)文献資料集
メディアは我々自身を形づくる
::::
7:
デジタル・デバイド
コミュニケーション理論の基礎の基礎
老人Z(冒頭40 分まで):
戦争機械論軍事研究
ジョナサン・モレノ『操作される脳』ファンサイト:::
11:
・[もし必要なら]■ソーシャル・ネットワーク(後半からの一部〜60分)::
監視と処罰
統治術・統治性
15:まとめ
情報に翻弄される自己から、情報を使いこなす主体へ(確認のためのレクチャー)

【第4日目の課題】
・(ヌ)君が考える情報メディア論の中で何が一番問題であるか?その問題を具体的に挙げ、それに対する具体的な処方について考え、そしてその実効性につい て論じなさい。
IV:1440-1610
4:
サイバーパンクにおいて倫理は可能か?
・レッシグのコード概念の理解へむけて

【第1日目の課題】
(イ)メディアとは何か?
(ロ)メディアを支えるハードウェアとは何か?
(ハ)君が考える情報メディア論の中で何が一番問題であるか?指摘しなさい。
8:
具体化した=身体化したコミュニケーション技術
人間機械論・再考:::
テクノアニミズムという概念の貧困
【第2日目の課題】
・(ニ)サイボーグに関する定義をあげよ
・(ホ)人間はどの程度まで機械と共存しているのか/していないのか、について具体例をあげて考えなさい。
・(ヘ)君が考える情報メディア論の中で一番問題であるという課題に取り組む、具体的な方策を可能なかぎり列挙しなさい。
12:
不正論理入門研究倫理入門情報倫理


【第3日目の課題】
・(ト)ソーシャル・ネットワークを使って便利だ、よかったと思う点を挙げよ(SNSの光の部分)。
・(チ)ソーシャル・ネットワークを使って不快だ、不便だ、よくないたと思った点を挙げよ(SNSの闇の部分)。
・(リ)君が考える情報メディア論の中で一番問題であるという課題に取り組む、具体的な方策を(前日において)列挙したはずであるが、それをより確実に実 現可能にするには、どうすればよいか、君のアイディアを描きなさい。
【重要なツール】IkePedia:私の工房::

【試験問題】60分
君が考える情報メディア論の中で何が一番問題でしょうか?その問題を(1)具体的 に挙げ(一つでもそれ以上でもかまわない)、(2)それに対する具体的な処方について考え提案し、そして(3)その実効性について論じてください。
【注意】
※解答時間 60分
※授業で配った国学院の横書き用紙のみ持ち込み可。それ以外の紙類、スマホなどは閲覧不可。カンニングが露見すると、他の後期の科目にも影響(成績取り消 し等)するので絶対にしないように。


■ 授業のテーマ:サイバースペースにおける倫理道徳問題(→「サイバーパンクにおいて倫理は可能か?」)

■ 授業内容

    この授業は、まず(1)メディア[媒体]とは何であるかについて理解し、次に(2)メディアを媒介にして伝わる情報をコミュニケーションと して理解する。そして(3)インターネットを中心としたメディアの人類史を踏まえた上で、(4)サイバースペース(電脳空間)における私たちの主体 (subject)のあり方=存在様式について考える。最後に、(5)サイバースペースにおける倫理道徳問題としての、SNSにおける炎上、なりすまし、 トラウマとレジリアンスなどのテーマをとりあげて、最終的にサイバー倫理は可能か?もしそれがあるとすれば、その倫理・道徳の根拠に何が求められるのか、 について論考してみたい。

    ケースマ(K-SMAPY)が利用可能な環境であるために、受講者は授業において、1)真摯に授業に取り組む、2)他者を誹謗中傷する目的 で投稿しない、3)無意味な投稿や発語(つまりイントラネットワーク上での「私語」——発語者が特定されます)はしない、等の約束を行った上で、電脳仮想 空間における「対話」実践という一種の実証実験をおこなって、自分たちがそれまで考えてきた「常識」や仮説を再検討する。そして、自分の意見と他者の意見 の類似点と相違点を発見するなどの、自己検証を行うこと目標とする。

■到達目標

    1.メディア[媒体]とは何であるかについて、この授業を第三者(例えば、受講していない友人や家族の人達)にきちんと説明することができ る。

    2.コミュニケーションという言葉は抽象的な用語であるが、人間がおこなうコミュニケーションにはどのようなものが、あるのか最低5つのコ ミュニケーションの様式について具体的に列挙し、概略を示すことができる。

    3.電子メールやSNSにおけるコミュニケーションの表現形態の間(例:LINEにおける「ことば」と「スタンプ」と「アスキー絵文字」) の類似点や相違点を、学術用語をつかってきちんと説明できる。

    4.サイバースペースにおける倫理道徳問題の例である、SNSにおける炎上、なりすまし、トラウマ、レジリアンスという4つの用語を、きち んと、この授業を受講していない第三者に説明することができる。

    5.この授業の最終目的は、みなさん自身が現代社会における「キラー・アプリケーションKiller application)」や「キラー・コンテンツ」になる ことです。※「キラーアプリケーションとは、あるプラットフォーム(ハードウェアあるいはサービスなど)を普及させる程の魅力を持ったアプリケーションソ フトウェアのことであ」り、キラー・コンテンツとは、コンピュータ以外の作品などのことである。

■Ver. 2.0で十分に論じられなかったテーマ:クリエイティブ・コモンズの経済構造について

ロー レンス・レッシグ(Lawrence Lessig, 1961- )のコードのテーゼとは以下のようなものである(山形 2002:408)。

1.人間の行動を規制するものは、法だけではない。倫理・道徳、規則(押し付けられる私法を含む)、市場(貨幣経済、信用経 済)、そして、コンピュータのソフトウェア、インターネット・プロトコルなどの通信手段である。

2.コードとは、レッシグによると、コンピュータのソフトウェアがユーザーをコントロールしている規則である。つまり、インター ネット空間も自由ではなく、さまざまな規制の網の目がある(→それゆえそこから自由になるサ イバーパンクという思想が生まれる。またレッシグ自身も参加する「クリエイティブ・ コモンズ(Creative Commons)」も生まれるわけだ)。

3.つまり、サイバースペース上では、「ネット上の自由」をめぐって、コードによる規制や囲い込みを促進させ管理や利潤をあげよ うという勢力と、なるべくコードによる規制や囲い込みを最小限にしつつ(コードそのものが「ネット上の自由」を保証するために規制 や囲い込みがゼロになることはありえない)、クリエイティブ・コモンズ派や、クリエイティブ・アナキスト派が登場することを許すようになる。

4.法律は、運用コントロールが完全にならないような措置が意図的あるいは恣意的におこなわれる。フェアユースでコモンズの悲劇 が生まれないような市民のコード(例:お花見の場所の占有は早いものがちで、お花見が終わると撤収するという不文律がある。また、それを破ると社会的に非 難なれるし、また子供たちにはそのように訓育される)があったり、警察の恣意的な見逃し(例:制限時速の10キロオーバーで市民は走行するが、パトカーが くると、みんな制限速度を守りだす)がある。私的な複製は著作権の侵害にならないのも、見逃しや権力による寛容の一種だとみなされている。

5.もし法律に、そのような自由を保証する隙間があるのなら、コンピュータのソフトウェアがユーザーをコ ントロールしている規則、つまり、コードにもそのような「規制」が必要になる。

・文献:山形浩生「訳者あとがき」Pp.407-420.ローレンス・レッシグ『コモンズ』山形浩生訳,[東京] : 翔泳社 , 2002

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コ ピー・ライトからパブリック・ドメインのグラデーション(Creative Commons)[→「ローレンス・レッシグ『CODE』と『コモンズ』につい て考える」]」です。

■授業計画15回——古いプログラムです(ver. 1.0)

  • 1.メディア入門(前編)→メディアとはなにか?mediumとmediaの違いがわかるか?インターネットで予習しておこう!
  • 2.メディア入門(後編)→私たちの身の回りにあるメディアを列挙してみよう!そして、メディア社会の光と闇について考察してみよう!
  • 3.情報コミュニケーション入門(前編)→情報という言葉には、じつに夥(おびただ)しい意味がある。日常生活における「情報」の語彙を 徹 底的に収集しよう!
  • 4.情報コミュニケーション入門(中編)→コミュニケーションにもまたたくさんの意味がある。日常生活における「コミュニケーション」と い う言葉の使い方にどのようなものがあるか列挙してみよう!
  • 5.情報コミュニケーション入門(後編)→シャノンとウィーバーのコミュニケーションのモデルは、シンプルだが奥が深いと言われる。その 理 由に納得すれば「情報コミュニケーション入門」はクリア可能だ!
  • 6.人類コミュニケーション史:音声コミュニケーション→文字がなかった時代、紙やディスプレイのような便利なものが普及していない時 代。 音声はコミュニケーションのための重要なツールだったが、「くちコミ」と言われるように音声コミュニケーションは現在もパワフルだ。文字が登場する前後 で、何が変わったのかについて理解しよう!
  • 7.人類コミュニケーション史:文字コミュニケーション→文字コミュニケーションのブレイクスルーは紙と筆記用具、そして活字印刷技術に よ り、驚くべき人間の知識形態に変化をもたらした。そのことの意味について、歴史を遡って考えてみる!
  • 8.人類コミュニケーション史:デジタル情報コミュニケーション→ICT(情報コミュニケーション技術)の中で生きている人達は、音声か ら 文字情報への情報革命がどうして凄いことかわからないぐらいに、ICT革命の凄さを知らない。凄いことだという自覚は、具体的な理解よりはじまる。身の回 りの事例を探そう!
  • 9.マクルーハン理論概論:グローバル・ビレッジとグーテンベルグ銀河 系 →テレビと電話の普及がお互いに遠く離れた人達を結びつけて地球を 「でっかい村」にした=グローバル・ビレッジ論と、識字意識は人間の思考に根本的な変化をもたらした=グーテンベルグ銀河系論。この2つのテーマからマー シャル・マクルーハン(1911-1980)にアプローチしよう!
  • 10.マクルーハン理論各論:メディアはメッセージである→ふつうは 「メ ディアはコンテンツを運ぶ乗物」なのに、なぜメディア自体がメッ セージなのか?この謎掛について考える。
  • 11.マクルーハン理論各論:ホットとクール→恰好良くてわくわくする こ とは「熱いねぇ!(=ホット)」と言うべきなのに、なぜ1960年 代の若者はクール(=冷たい!)=「かっこいい!」と言い、現在まで定着するのか?単なる言葉遊びか?日本語の「やばくない?」に似た言葉の転換がどうし てメディア論と結びつくのか考えてみよう!
  • 12.マクルーハン理論各論:メディアはマッサージである→10回目の ス ローガンはマクルーハン理論では「メディアはマッサージだ」と変換 する。11の言葉とイメージの変換と関係するのか?意外と深い問題を提起しているのだ。
  • 13.サイバースペース倫理入門→サイバースペース(電脳空間)とはなにか?サイバーメディアとはなにか?ICTとサイバースペース。人 間 の身体と認識はどう絡まるのか?そこからサイバースペースにおける倫理や道徳の問題が拓かれる。
  • 14.サイバースペース倫理の実践→SNSにおける炎上、なりすまし、トラウマ、レジリアンスという言葉の意味や実際の使われ方を調べて お こう。それらの内容を理解して、友人や家族の人達に「サイバースペースの倫理」の重要性について最後はきちんと説明できるようになろう!(→情報システムセキュリティ入門
  • 15.まとめ:いわゆる「情報メディア問題」の解法に向けて→これまで理解してたことをチェックして、何をどこまで学ぶことができたのか を 全員で検証しよう!

■授業計画の説明:

    授業は、講義ならびに視聴覚教材をつかい、受講生による質問、コメント、対話より立体的に構成する。ケースマを実験的に使い、仮想的なコ ミュニケーションの可能性を模索し、かつ、そのなかで生じる倫理的側面についても考える。

■授業時間外の学習方法

    一般のSNSなどの機能を使ってチャットをする際の基本的なルールを想定しながら、かつ倫理的に問題のない使い方を学ぶ。ただ漫然と授業に 参加するのではなく、なにが倫理的道徳的に問題なのか? 教師が伝えたかったことはなにかということに留意しながら、関連する情報メディアの情報に眼や耳 を傾けてほしい。事前学習や情報収集が望ましい。

■受講に関するアドバイス

    入門の授業であるが、授業が始まるまえの学期において、情報論、メディア論、情報倫理、マスメディアと政治などに関する授業を受講したり、 それらのテーマのさまざまな一般教養書やウェブ記事を読んで、「情報メディア問題」に関する見聞を広めてきてほしい。

■成績評価の方法・基準

    期間内試験100% メディア、情報、コミュニケーション、声の文化、文字の文化、ICTの文化、マーシャル・マクルーハンのさまざまな主 張、そして、サイバースペース倫理にまつわる項目(SNSにおける炎上、なりすまし、トラウマ、レジリアンスなど)とは何かについて、実例を使いつつわか りやすく説明することができる。

■注意事項

    遅刻、私語、居眠は御遠慮ください。ただし、授業中のケースマによる授業に貢献するフィードバックなどでのスマホやパソコンの利用は例外と します。

■教科書

    教科書なし

■参考文献 書名/著者名/出版社/備考(情報)

  • 声の文化と文字の文化 W・J・オング 藤原書店  ISBN 9784938661366
  • グーテンベルクの銀河系 マーシャル・マクルーハン みすず書房 ISBN 4622018969
  • グーテンベルクの銀河系 マーシャル・マクルーハン 竹内書店 資料ID 9002863034
  • メディア論 マーシャル・マクルーハン みすず書房 ISBN 462202196X
  • デジタル・マクルーハン ポール・レヴィンソン NTT出版 國學院大學附属図書館所蔵なし
  • 経済学の再生 アマルティア・セン 麗澤大学出版会 ISBN 4892054488
  • 経済学と倫理学 アマルティア・セン 筑摩書房 本館所蔵なし
  • 情報倫理 田代光輝・服部哲 共立出版 ISBN 9784320123380

■参考文献コメント

  • 1)『声の文化と文字の文化』は人類史初期の2つの二大メディアに関する名著です。
  • 2)『グーテンベルクの銀河系』は、メディアに関するさまざま書物から引証されたマクルーハンのメディア論の神髄。版の新旧で2つの書肆 (=出版社)から出ている。
  • 3)『メディア論』は原題は「メディアの理解」で、『グーテンベルグの銀河系』と並んでマクルーハンの主著のひとつ
  • 4)マクルーハンが生きた時代には日常生活のなかにはICTの登場が顕 著 ではなかった。『デジタル・マクルーハン』はICT登場後において もマクルーハン理論が十分に通用することを示した著作。
  • 5)『経済学の再生』と『経済学と倫理学』は同じ本、後者は2016年12月に、ちくま学芸文庫で出版されたので、すでに國學院大學図書 館 に収書されているかもしれない。要チェックである。
  • 6)ネット炎上についての著作はたくさんあるが『情報倫理』は、それを含めた情報倫理についてバランスよく記載してある。

■クレジット:國學院大學経済学部「情報メディア問題入門」サマーセッション(集中)2017年8月7日(月)・8日(火)・9日(水)・10 日(木)[冒頭の時間割を参照してください]

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